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お互い様で生きていよう。 〜「夜空に浮かぶ欠けた月たち」を読みました〜


窪美澄さんの「夜空に浮かぶ欠けた月たち」を読みました。

登場人物たちは皆苦しみを抱えていて、心に傷を負っています。

そんな苦しさを、誰かの優しさがそっと癒してくれる。
そしてその手を差し伸べた人にも、確かに生きづらさや苦しみが存在している。

「お互い様」で生きていけたらいいと思いました。
人生は不条理です。
立ち上がれなくなるほどの苦しみを、前触れもなく人生は与えてきます。

でも、今こうして生きていられる。
それはきっと、その瞬間瞬間で誰かに助けられてきたから。

両親、先生、妻、友人、通り過ぎただけのあの人。
今こうして生きている私の人生の底には、たくさんの人々の思いやりがあったのだと思います。

私を育ててくれた両親。
自分を責める夜もあったのかもしれません。
逃げ出したくなる時だってあったのかもしれません。
でもこうして育ててくれて、今の私がいる。
ありがとう。感謝しかありません。

これからの人生、きっと私の元にも苦しみは訪れるのでしょう。
何もできたいほど、前に進めない日々もあるのでしょう。

そんな時は、助けてと、誰かに頼れる人間でありたいと思います。

そして自分が大丈夫な時には、誰かに手を差し伸べられる人間でありたいと思います。

自分のために生きる人生は素晴らしい。
一歩進んで、誰かのために生きられる人生はもっと美しい。

お互い様の精神で、この人生を豊かにしていけたらなと思います。
作者にありがとうを伝えたいです。素敵な感情をありがとうございました。

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