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弱さを知るおじさん
2023年6月25日 15:34
柴田祐紀さんの「60%」を読みました。スリリングなミステリーで楽しく読めました。そして登場人物たちがみんなかっこいいです。是非映画化して、イケメン俳優たちに演じてほしいなと思いました。文字を読んでいるだけなのに、自動的に脳内で映像が生まれ、物語をより深く味わうことができる。読書の楽しさを改めて感じさせてくれる一冊でした。是非読んでみてくださいね!
2023年6月24日 19:14
感想を俳句のように連ねたいこの本を手に取ってみて良かったよ宮部さん前にも少し読んでいた本作は今までとまた異なって俳句からイメージ作る新手法十七字そこから広がる新世界これからも色んな本を読みたいな
2023年6月18日 13:54
芦沢央さんの「汚れた手をそこで拭かない」を読みました。5つの短編ミステリーが収録されていますが、どれもがとても面白く、そしておしゃれです。人間の汚さや美しくはない場面を描いているのに、それがなぜだかおしゃれに感じられます。伏線の張り巡らせ方もとても綺麗で、こんなに短い物語の中によくこんなにエッセンスを詰め込めるなぁと、唸ってしまいました。タイトルもおしゃれだし、表紙もおしゃれです。
2023年6月11日 15:26
芦沢央さんの「悪いものが、来ませんように」を読んだ。気持ちいい。気持ちいいほどに、騙された。ただ、どこの時点で騙されたと気づけたのかさえ、全然わからない。気づいたら騙されてて、なんなら騙されてたとこにも気づいてなかった。あれ?どこかで読み違えたかな?自分のミスを疑うくらいに、鮮やかに騙されてしまった。一瞬で世界が変わるというよりは、グラデーションのように違う世界へ足を踏み入
2023年6月11日 08:06
高瀬隼子さんの「犬のかたちをしているもの」を読んだ。子供を産み、育てて、子供を持つ生活をすることについて深く考えさせられた。共感したシーンがたくさんある。他人の子供の写真を見せつけられて、コメントに困るシーンもその一つだ。他人に子供が生まれたとかどうでもいい。他人の子供自慢なんて聞きたくない。虫唾が走る。と同時に、そんな話を聞くたびに社会から置いてけぼりにされてるような焦りを
2023年6月10日 09:25
「私は余生を生きている。」本書のラストに書かれている一文だ。その一文が、心に響き渡る。人生が辛くて死を望む女子中学生。同じく人生に絶望するクラスメイトの男子に、私を殺してくれとオーダーする。そして2人で理想の死に方を考える。オーダーメイドで、理想の終わりを作り上げていく。友人関係。家族との関係。恋。学校。先生。彼女たちに絶望を与えているのは、思春期特有とも言える悩みだ。それ
2023年6月4日 13:23
村上春樹さんの「街とその不確かな壁」を読んだ。現実世界と、そしてもう一つの不確かな壁に囲まれた世界を描くお話だ。物語では「本当の自分」と「影の自分」という描写が用いられる。この考え方は、人生を楽にするコツだなと感じた。本当の自分の他に、もう一人の自分がいる感覚。辛い現実世界では、その影としての自分が自動的に果たすべき役割を果たしてくれるイメージで生きればよい。壁の内側の世界と外