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騙されたことに気づかないくらい鮮やかに騙されていた。 〜「悪いものが、来ませんように」〜

芦沢央さんの「悪いものが、来ませんように」を読んだ。

気持ちいい。
気持ちいいほどに、騙された。

ただ、どこの時点で騙されたと気づけたのかさえ、全然わからない。
気づいたら騙されてて、なんなら騙されてたとこにも気づいてなかった。

あれ?
どこかで読み違えたかな?
自分のミスを疑うくらいに、鮮やかに騙されてしまった。

一瞬で世界が変わるというよりは、グラデーションのように違う世界へ足を踏み入れていた感覚。

とても面白い。
宇宙を旅したような感覚だ。

騙されるよってわかっていても、きっと騙される。
そんな素敵なミステリー小説。
騙されたと思って、是非読んでみて欲しい。

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