鳥居真道

1987年生まれ。トリプルファイヤーのギタリストで、バンドの多くの楽曲で作曲を手がける。他アーティストのレコーディング・ライブへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行っている。http://notoriious.starfree.jp/

鳥居真道

1987年生まれ。トリプルファイヤーのギタリストで、バンドの多くの楽曲で作曲を手がける。他アーティストのレコーディング・ライブへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行っている。http://notoriious.starfree.jp/

マガジン

  • 日記と夢日記

    月に4本の更新を目標としています。音楽、映画、ドラマ、本の感想、バンド活動のこと、身の回りのこと、考えたことなど。

最近の記事

疲労の限界・制作の再開

疲労が限界を迎え、生活が座礁した。まるで頭が働いておらず、すべての行動が雑で、余計な動きが多く、些末な事柄を判断するのにやたらと時間がかかるうえにミスも多い。こういうときこそ、コロナ後遺症っぽい症状に悩まされていたときに買ったEAAを飲むべきなのだろうが、それすらも面倒くさい。なにかスペシャルなことがしたくない。 この疲れは、口座の残高が2億円ぐらいの状態でイビザ島に移住し、死ぬまで楽しく遊んで暮らさないことには取れないと思われる。それほどしぶとい疲労感が背中にぴたりと貼り

    • 私の住所不定無職低収入時代

      mei ehara「住所不定無職低収入」が収録された『HOSONO HOUSE COVERS』が今月の頭にリリースされた。タイトルのとおり『HOSONO HOUSE』リリース50周年を記念したトリビュート盤だ。私はこのmei ehara版の「住所不定無職低収入」にギターで参加している。尊敬するミュージシャンの大好きなアルバムのトリビュートに関われて嬉しい。 「細野さんのどんなところが好きなの?」と聞かれたら「ベースが上手なところ」と元気よく答えたい。けれども、良い歳の大人な

      • ギターの練習・ラップの練習

        久しぶりにトリプルファイヤーのリハがあった。11月1日の大阪味園ユニバースでのイベント「味園 LAST WALTZ」と2日の「FESTIVAL de FRUE」に向けたものだ。前者はシマダボーイと沼澤くんが加わった6人編成、後者はそこに若菜さんが加わった7人編成で臨む。今回のリハは7人編成で行った。 若菜さんに「ギターうまくなりました?」とお褒めの言葉をいただいた。一緒に演奏するのは8/19の渋谷クアトロぶりだ。あまり自覚はない。冗談めかして「アメリカで鍛えられたのかも」と

        • お前はなぜそんなことを……

          今年は冬が来ないものだと油断していたらしっかりと冷えるようになってきた。日が落ちるのも早い。今年ももう終わりか。陰鬱な気分が襲ってくる。すべてがすでに手遅れであるかのような。 そんなことを考えていた矢先、忍び寄る冬の気配が肩透かしだったかのように再度気温が上昇した。10月ももう終わるというのにいまだ半袖で過ごせている。ビーチ・ボーイズの曲で例えるとしたら、「キャロライン・ノー」を聴いて喪失感に打ちのめされて落涙していたところに、「オール・サマー・ロング」のマリンバが聞こえて

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          沈黙のオンライン英会話

          久しぶりに風邪をひいた。まず喉に違和感を覚え、明くる日に鼻水が止まらなくなり、その翌日に喉が痛むようになった。典型的な風邪の進行だ。息をすると胸のあたりからピューピューという音がする。しんどくなってきたから夕方頃に早退した。帰宅して体温計で熱を測ると37度5分。微熱だ。最近DMM英会話で微熱は英語で"slight fever"というと教えてもらった。 アメリカ滞在中、口唇ヘルペスが再発し、唇にヘルペスが4つほどできた。私にとってヘルペスは疲労の蓄積および免疫の低下の象徴だ。

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          無口な男のアメリカ

          Faye Websterの北米ツアーのオープニング・アクトに抜擢されたmei eharaのバンドの一員としてアメリカに渡り、10日間で6公演をこなし、先週の木曜日に無事帰国して1週間が経過した。じわりじわりと日常に順応しつつある。 アメリカ滞在中、ホテルの部屋に戻ると即座にベッドへ体を投げ出し、そのまま寝て朝6時ごろに目を覚ましていた。毎朝5時頃に床に就き、正午に起きるという日本での夜型生活とは真逆である。アメリカで過ごすうちにこの生活リズムが定着し、日本に帰って来ても早寝

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          アメリカ 未完の滞在期

          アメリカに到着してから早くも6日が経過しました。6本あるうちのライブが4本が終了したので、残すところ2本です。この後、バンクーバーとシアトルのライブが残っています。 隙間時間にがしがしnoteを更新する心づもりでいましたが、見通しが甘かったようです。たとえば、財布や携帯、パスポートを紛失しないように注意を怠らないことや集団で行動する際の膀胱の管理、スマホのバッテリー管理、原稿の締め切りなどに意識のリソースを想像以上に割いており、常に心のキャパシティを超えている状態です。

          アメリカ 未完の滞在期

          あめりか滞在日記1日目(フライト、そしてvulfpeck編)

          9時間のフライトを経て、アメリカ・ロサンゼルス空港に到着した。24日の16時50分の便に乗り、到着したのは現地時間で24日の朝10時頃。日付変更線の不思議。24日の10時といったらまだ家で寝ていたというのに。9月24日をアメリカでやり直す。 え、何しにアメリカに行ったの、と疑問に思った人のために説明すると、音楽の仕事でアメリカに来たのだ。具体的にはmei eharaがフェイ・ウェブスターがツアーのオープニングアクトに抜擢されて、そのバンドの一員としてやって来た。ライブは9月

          あめりか滞在日記1日目(フライト、そしてvulfpeck編)

          人間の練習

          人間のふりができない。元気に挨拶する。機嫌良く人に接する。大きな声でハキハキと喋る。自信を持って堂々と喋る。通りの良い発声を心がける。大げさなリアクションを取る。相手の目を見て話す。相手の名前を呼ぶ。相手に興味を示す。相手を褒める。自分から話題を振る。ほどよく自己開示する。共感を示す。ことコミュニケーションに関して、社会に生きる人間として期待されていそうな振る舞いがことごとく苦手である。 「情けは人の為ならず」ということわざが示すとおり、日常のちょっとした優しさや気遣いがコ

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          鳥居ゼミ番外編の振り返り/選曲、それは楽しい/ウケるウケない問題

          9月5日(木)。鳥居ゼミの特別編として緊急シンポジウム『アルバムの現在地を問う(仮)』を開催した。8月13日に歌舞伎町のROCK CAFE LOFTで開催した鳥居ゼミ『EXTRA』回のチケットが完売したことに気を良くして、急遽阿佐ヶ谷ロフトAでの補講を企画し、以前からゲストとして待望されていたスカートの澤部くんをお招きした次第である。会場にお越しいただいた方、配信のご覧になった方に感謝申し上げたい。本当にありがとうございます。 澤部くんをゲストに招いた回のテーマをトリプルフ

          鳥居ゼミ番外編の振り返り/選曲、それは楽しい/ウケるウケない問題

          TENCAを取ろう!-鳥居の野望-

          8月が一瞬で過ぎ去っていった。7月末日にトリプルファイヤーの『EXTRA』がリリースされてからレコ発の「アルティメットパーティー11」まで怒涛の日々だった。さくっと振り返ってみたい。 7月31日(水) 江戸川橋のキングレコード本社で柴崎祐二さんとエレクトリックバードを巡る対談。ちなみに柴崎さんは学生の頃に所属していたサークル<British Beat Club>の先輩。今こうして仕事でご一緒できているのはアツい展開だ。帰りにゲリラ豪雨。夜はmei eharaバンドのリハ。

          TENCAを取ろう!-鳥居の野望-

          鳥居ゼミ 第8回 トリプルファイヤー『EXTRA』

          この記事は、8月13日(木)に歌舞伎町ROCK CAFE LOFTで行われた鳥居ゼミで使用したスライドを再構成したものです。リーダビリティを優先して、講演の書き起こし風を装っています。イベントでお話した内容をそのまま文字起こししたものではないのであしからず。内容も多少異なっています。 この日の鳥居ゼミで取り上げたのは私が所属するバンド、トリプルファイヤーの新作『EXTRA』でした。当イベントでは、これまでにスティーリー・ダン『Aja』やニルヴァーナ『NEVERMIND』、ス

          ¥450

          鳥居ゼミ 第8回 トリプルファイヤー『EXTRA』

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          『アルパ(アルティメットパーティー)11』の振り返り

          今月は更新が滞っておりごめんなさい。例によって月末までにこれのほかにあと2本更新する予定です。自分よ、ファイティン。 お盆明けの月曜日。トリプルファイヤーの自主企画単独ライブ『アルティメットパーティー11』の日。ひとまずこの日を無事に迎えられたことに安堵した。病気や怪我、不祥事、何らかの事件に巻き込まれるなどの理由で開催できない可能性だって決してゼロではなかった。けれども開催できたから良かった。 そして念願のソールドアウトも叶った。めでたい。トリプルファイヤーのために時間

          『アルパ(アルティメットパーティー)11』の振り返り

          トリプルファイヤーのバイトリーダー

          先月末、めでたくトリプルファイヤーの『EXTRA』が世界に放たれた。たくさん聴かれているようで嬉しい。ずっと4千人ぐらいだったSpotifyのリスナーも2万人を超えた。願わくばゼロがもうひとつくらい増えてほしい。 このところ取材やラジオ出演などで忙しい日々を送っている。ありがたい。こうした機会がなければなかなか会わないような人と再会してお話したり、新たな出会いがあったりして、刺激的で楽しい。他方、いろんな所へ行っていろんな人に会うのでソーシャルバッテリーがそろそろ底をつきそ

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          トリプルファイヤー『EXTRA』が野に放たれた

          本日7月31日、ようやくトリプルファイヤーの7年ぶりとなるアルバム『EXTRA』が野に放たれた。一時は完成しないのではないかという説が浮上していたし、ようやく完成したらと思ったら、今度はなかなかリリースされないので「こいつはどうも様子がおかしいぜ?」といった声が挙がったりしたものの、おかげさまでなんとかこの日を迎えることができた。この間、心をざわざわさせたり、もやもやさせたりしてしまったことを心からお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。そして、粘り強くお持ちいただいた皆

          トリプルファイヤー『EXTRA』が野に放たれた

          なんだかんだ叫んだってやりたいことやるべきなのかもしれない日記

          先週7月17日から配信が始まったトリプルファイヤーの新曲「相席屋に行きたい」が思いのほか好評で良かった。バンド内においては、アルバムから一曲を先行配信するのなら、定石に則り、ポップでキャッチーでわかりやすい曲を選ぼうということで意見が一致しており、他の曲が候補に挙がっていたのだが、知人友人関係者に意見を請うたところ、「相席屋に行きたい」が良いのではないかという声が多く、それに従った次第だ。それで正解だったと今にして思う。翻ってトリプルファイヤーはコンサバな選択をしがちという自

          なんだかんだ叫んだってやりたいことやるべきなのかもしれない日記