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小説

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モンキーパンツの書く拙い小説です。
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記事一覧

【2分小説】おかえり

【2分小説】おかえり

俺は地元が大嫌いだ。

なぜなら何もないからだ。

オシャレなセレクトショップもない。

美味しいコーヒーが飲めるスタバもない。

夢や希望が詰まった高層オフィスビルもない。

こんなとこにいるとちっぽけな人間で終わっちまう。

できることなら一生地元になんか帰りたくない。

ところが、今回実家に置いていたこち亀がなぜか無性に読みたくなってやむを得ず帰ることにした。

もう1度言うが本当に帰りたく

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【2分小説】イタズラ少年とお騒がせお嬢さま

【2分小説】イタズラ少年とお騒がせお嬢さま

 

父親の顔は見たことがない、母親は流行り病で死んでしまった。

天涯孤独というのは俺のことを言うのだろう。生きるために毎日盗みを働かせる日々。大人達は俺を見てみぬふりをしてばかりだ。

だから俺は誰かに存在を証明したくて
毎日大人達にイタズラをした。

馬糞を溜めた落とし穴に落としたり
あることないことデマを流したり
建物や待ち行く人の洋服に落書きをしたりした。

イタズラをすれば大人達は怒っ

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【1分小説】記憶を彷徨って

【1分小説】記憶を彷徨って

ここはどこ?

わたしはだれ?

まさか自分の人生に
これを言う日が来るとは思わなかった。

いったい俺はどこに来てしまったんだ?

辺り一面田舎の
のどかな景色が広がっている。

そして、何よりも
自分が誰なのかもわからない。

もうずっと
この何もない田舎を歩き続けている。

歩き疲れて休憩していると
小学生ぐらいの男の子が突然、声をかけてきた。

「よっ!マサくん!」

マサくん?

俺のこ

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TOKYO〈β〉様に感謝を込めて-非公式-

TOKYO〈β〉様に感謝を込めて-非公式-

~皆さん夢はありますか?またはありましたか?~

子供の頃に様々な夢を持ったことがあると思います。

空を自由に駆け巡るパイロット
大歓声の中でスーパープレイを繰り出すスポーツ選手
人に勇気を与えるミュージシャン
誰もが笑顔になれる美味しいスイーツを作るパティシエ

どれも素敵な夢です。

誰しもが夢を持つ権利があるのです。

そして、ここにも夢を追う1人の少女がいました。

彼女は誰にも言えない

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【2分小説】幽霊船と兄弟

【2分小説】幽霊船と兄弟

中2の夏、僕は海で溺れた。

意識が朦朧としていって、
このままあの世に行くんだと思っていたら
死んだはずの兄貴が助けてくれた。

なんで3年前に死んだ兄貴が目の前にいるのか意味不明だった。

でも、もっと意味不明なのは
兄貴が「今は幽霊船の船長になっている」と言い出したことだ。

兄貴の話によると
死んだと思っていたら、なんだかわからないけど突然海賊の格好をしたガイコツ達が現れて「センチョーヲヤ

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【1分小説】タエ婆ちゃん

【1分小説】タエ婆ちゃん

ある田舎の小さな村にタエ婆ちゃんという
腰の曲がったお婆さんが住んでいました。

タエ婆ちゃんは、いつもいつもニコニコしていました。

近所の子ども達がタエ婆ちゃんの家に遊びに行くと、タエ婆ちゃんは冷たい麦茶とスイカを振る舞ってくれました。

隣家の若い夫婦が喧嘩すると、タエ婆ちゃんは夫婦の愚痴をいつも優しく聞いてあげてました。

村の足腰の悪い老人達の家に行くと
タエ婆ちゃんはいつもニコニコして

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【2分小説】ある公園の昼下がりで

【2分小説】ある公園の昼下がりで

「は~~~っ」

大きなため息をついた。

俺は、平日の昼間だというのに
ピカピカな似合わないスーツを着て公園のブランコに座っている。

本当は、スーツなんて一生着る予定なんてなかった。

子どもの頃から憧れた
甲本ヒロトのようなロックンローラーになるのが夢だった。

でも、彼女が3ヶ月前に妊娠していることがわかり、俺のアルバイトでの収入では生活するのが難しくなった。

プライドを捨てて
30才で

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【2分小説】君と手を繋いで

【2分小説】君と手を繋いで

僕は、モテない。

めちゃくちゃモテない。

彼女ができても、すぐフラれる。

努力をしてこなかったわけではない。

経済力がある男がモテると聞いて
意中の人を高級ディナーに連れていったことがある。

でも、なぜかお会計時
僕の財布を見た途端にフラれた。

グルメな男はモテると聞いて
女性を、座敷タイプの美味しい居酒屋に連れて行ったことがある。

でも、僕が靴を脱いだ瞬間に居酒屋から一目散に出てい

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【2分小説】無色透明なヒーロー

【2分小説】無色透明なヒーロー

「俺が高2の頃なぁ。

他校のヤンキーに囲まれたことがあんだよぉ。

んで、こう殴りかかってきたからよぉ。
俺は、こう捌いてから後ろに回り込んで、こんな感じでコブラツイストしてやったんだよぉ」

上司が、100万回聞いた遥か昔の武勇伝を酔っぱらいながら後輩達に語り始めた。

僕は知っている。
この後、必ず長々と「今の若い者は~」が始まる。

そして、「特にお前、最近酷すぎるな!」
と名指しされて、

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【2分小説】弟が落武者を拾ってきた

【2分小説】弟が落武者を拾ってきた

ある日、弟が落武者を拾ってきた。

絵に描いたように
頭のてっぺんがツルツルで
サイドだけ長髪頭、そしてわかりやすいぐらいにボロボロの鎧を身に付けていた。

「あんた、なにそれ?」

「昨日の夜、裏山に雷落ちたでしょ?
だから、見に行ったら土の中で顔だけ出てて可哀想だから拾ってきた」

「変なもの拾ってくるんじゃない!
返してきなさい!」

私が弟に怒鳴ると
落武者は、ビクビクと内股で足を震わせて

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【1分小説】死神さんとワルツを

【1分小説】死神さんとワルツを

真夜中、静まり返った病院の廊下を僕は歩いていた。

暗がりの中で、誰かが踊っていた。

窓から射し込む月明かりに照らされて顔が見える。

やつれきって肉がほとんどなく肌も真っ白、生きていないかと思えるような女性だった。

それでも踊っている姿がとても美しくて僕は見惚れてしまった。

「あら?こんな時間に可愛い坊や。
あなたも眠れないの?」

「うん…。

少しお姉さんの躍りを見ててもいい?」

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【1分小説】雨女ちゃんの涙

【1分小説】雨女ちゃんの涙

もうずっと雨が降り続いている。

雨が降り過ぎて
世界のほとんどが沈んで海になってしまった。

少し前までは山だった所も
今では小さな島になった。

私は、そんな小さな島にひとりぼっちで泣いていた。

降り続く雨の原因は、わかっていた。

私が雨女のせいだ。
泣けば泣くほど雨が降る。

もうずっと泣いている。
何が悲しいのかは忘れてしまった。
涙の理由なんてなんだっていい。
世界がどうなろうが関係

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【1分小説】夏音に混ざって

【1分小説】夏音に混ざって

今日は年に1度の夏祭り。

人間と妖怪が入り混じる日。

トンデン♪トンデン♪トンデン♪

射的屋の姉ちゃんと河童の小僧達がサッカーしてりゃあ。

河童の水掻きに当たったらハンドになるのか言い合いになってが、そんなのどうでもええ。

リンリン♪リンリン♪リンリン♪

町内会長のオヤジがスケベな目をして
座敷わらしのおんなん子とシャボン玉して遊んでりゃあ。

座敷わらしのイタズラで
オヤジの秘密の写

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【2分小説】私は今日もきっと

【2分小説】私は今日もきっと

明日、世界が悲しみに覆われる。

地獄の大魔王と悪魔サタンが仲良くなり

すべての国で悲しみの曲が流れ

人々は、ずぶ濡れになるほど涙を流す。

…あーあ
そんなふうになってくれればいいなぁ。

でも、
私が死んでも明日は、
きっといつも通りに回るんだろうな。

この世界は私がいなくなっても
何一つ変わらないんだろう。

明日も
郵便のお兄さんは、眠そうな顔で自転車に乗ってるだろうし

左隣の家の

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