note旅団に集いし冒険者仲間の皆様へー秋谷りんこ様「ナースの卯月に視えるもの」ー
地球を旅する冒険者の皆様、地球で唯一の職業「元本読師」の職に就きました私、放浪の元本読師文者部屋美で御座います。
創作大賞ロスの冒険者の皆様!(笑)
この暑さと相まって、ついグッタリとしてしまう皆様が多いのではないかとお見受け致しますが、如何でしょうか?
テレビを全く見ない文者はXで情報を得る機会も増えており、佐渡金山が世界遺産に決定したり、各地でお祭りが開催されたり、国立民族学博物館なる興味深い施設を初めて知ったり、大好きな文具企業様の1つハイタイド様の「テープライター」をいつか買いたいと投稿したら「いいね」を頂いた為、前世が武士の文者は義理と人情を重んじ、テープライター購入の御報告と共に再度「いいね」を頂いたり…。
そして8月5日が「パピコの日」だとは知らず
偶然にも40年ぶりにパピコを食べた文者を
偉い!と感じたり…(え?)
ハイタイド様のテープライター購入の帰り、あまりにも暑くてアイスを食したくなり、何故か「あー久しぶりにパピコが食べたい」と思いまして、ついパピコを買ってしまった訳ですが…。
本当に昭和時代…幼少期の頃、
食べたっきりだったと記憶しております。
あの頃は、イメージ的にもうちょっと氷っぽいシャリシャリ感があったような気がしていましたが…今のパピコはとっても滑らかで、柔らかいバニラアイスのような食感で御座いました。
何にしても…美味し!!!!!
8月5日にパピコを食べたのも偶然ではなく
まさに必然だったと言えるでしょう!
そう言えばその前には、これまた多分…5年ぶりくらいに「雪見だいふく」を食しました!
これはですね…「創作大賞2024」にて「TEAMハスつか」のメンバーでも御座います、猿荻レオン様の作品「白雪美香は彼氏が出来ない!」の主人公が「雪見だいふくを擬人化したような女の子」でユキミちゃんと呼ばれておりまして…。
ダイエットがテーマながらも「ダイエットさせる気あるのか!その美味そうなモンを食わせろ!」と一揆を起こしたくなるような、美味しそうな食べ物の描写もあったりして(笑)。
詳細はこちらを是非!
※猿荻様、勝手に…しかも作品の御紹介内容のリンクではなく、雪見だいふくを食べた紹介のリンクで大変申し訳御座いません!(平謝り)
まあそんな訳で、絶対に雪見だいふくを食う!と自分に宣言した文者は、見事久しぶりの雪見だいふくに舌鼓を打った訳で御座いますが…。
何か…。
小さくなってる?
文者がでっかくなってるだけ?(笑)
まあ…近年の、物価高騰による悲しき影響でしょうか…にしても、もう少々大きかったような気がしないでも…。
後は…「ピノ」や「パナップ」なんかも、何十年も食べていないので是非とも再会したいと思っております!
え?
何の話?(笑)
と、とにかくですね…最近はこのような必然的なシンクロニシティが増えて来ております故、この地球での冒険にて引き寄せを実験的に行っている文者と致しましては、
次にどのような偶然にも似た
必然がやって来るのだろう!と、
ワクワクしながら待ち侘びておる次第で
御座います!
さてさて…。
そんな訳で、Xにて「購入した!」「読了した!」「感想書くぞ!」と散々投稿しまくり、その度に恐れ多くも著者様より「いいね」を賜っておりましたにもかかわらず!
「創作大賞2024」を理由に、
伸ばし伸ばしにすると言う
「書く書く詐欺」を働いていた文者…。
このnote旅団様所属の大先輩であり!
「創作大賞2023」の受賞者であり!
其処から誕生した著書の重版止まらず!
数々のメディアにも引っ張りだこ!
ひょっとして来年の本屋大賞候補?!
秋谷りんこ様
「ナースの卯月に視えるもの」
こちらの感想を綴らせて頂きます!
御覧になってない方は、こちらも是非!
普段文者は、本の感想は「本の章」シリーズにて御紹介させて頂いております。
今は夏休みシーズンで御座います故、夏休みらしい作品の御紹介もさせて頂きたいとは思っておりますが。
この度はもう大分前に読了させて頂いておりました、こちらの秋谷りんこ様の作品を番外編として、この頁にて急遽綴らせて頂く運びと相成りました。
基本、未読の冒険者の皆様にも配慮させて頂くべく、ネタバレはなるべく無しの方向で話を進めて参ります。
あらすじと致しましては…。
看護師を務める卯月咲笑は、周りには見えない「あるもの」が見える。
彼女は、それを「思い残し」と呼んでいた。
完治が難しい患者達が入院している、長期療養型病棟に配属されている卯月。
彼女は、彼らの側に未練が残るかのように現れるその存在達が果たして何者なのか、どうしてその存在達が彼らの側に現れるのか…その謎を探る為、仕事の後に1人奔走する。
誰にも言えず協力者も得られないまま、卯月は「思い残し」の謎を解決する事で患者達の心を少しでも軽くしてあげたいと思っていた。
しかし、自分にしか見えないこの現象に1人で立ち向かった所で、一体何の意味があると言うのか…。
「思い残し」に気を取られ、仕事に身が入らなくなって来ている自分に気付きながら、卯月は自分自身にそんな疑問を投げかける。
毎日を精一杯生きる心優しきナースが奮闘する、思いやりと奇跡のお仕事ミステリー。
まずですね…。
いい意味で、これは「ホラー」でも
良かったのでは?
いわゆる皆様が考えるような、背筋も凍る、ゾッとする、サスペンス、スプラッター…等のような内容では御座いません。
しかしですね、見えないものが見えたり、それは卯月だけで他の人には見えなかったりする時点で、文者的には十分ホラーの要素は含まれていると感じました。
其処にハートフルなヒューマンストーリーが組み込まれているからと言って、ホラーとは違うとは言えないと思います。
この作品のような、心温まる病院ホラーストーリーと言う切り口でも、十分魅力は伝わると文者は考えました。
そして…1頁目から入り込んでしまう、詳細な情景や背景の描写!
秋谷様は御自身のnoteにて、このように綴られております。
文者としましては、上記の御苦労の御陰なのか?それとも、そもそも秋谷様の描写が十分素晴らしい物だったのか…とても、入り込みやすく感じました。
尤も、文者は大きな手術を立て続けに2回も経験しており、現在も定期的に通っている病院を見る度に、あの頃の入院生活が脳裏に浮かびます故、よりその世界に入り込めたのやも知れませぬ。
御飯も美味しくて、病室も清潔で、看護師さん達もとっても親切で…。
手術後、初めて出た食事…
「たった1杯のりんごのすりおろし」
あの美味しさが今でも忘れられません!
腹を切る手術でしたのでトイレも行けず、人の排泄物の処理や体を拭く作業は、いくら仕事でも決して真似出来る事ではない。
ですので文者は、そんなお仕事を御苦労を隠してして下さっている医療関係の皆様や、接客等のサービス業の皆様に感謝すると共に、心無い利用者様の態度を見ると何とも言えない感情が沸き上がって参りますが…どちらが神様だ!と!(怒)
いやいや…「中立」の精神、「中立」の精神…と(汗)。
ま、まあ、それは置いといて。
文章だけで、見た事がなかったり経験した事が無かったりする方々に伝える苦労は、創作大賞に応募された冒険者の皆様でしたら、お分かりになるのではないでしょうか。
日常生活における、しかも同じ日本での描写であるならば、ある程度想像もつくのかもしれませんが、病院となると通院経験がある患者さんや、関係者の方以外には、伝わりにくい専門用語もあるでしょう。
其処ら辺の御苦労が、秋谷様にはあったのではないかと推察致します。
そして「思い残し」と言う、聞き慣れないフレーズ。
「病院」「見えないものが見える」これだけでもう、文者はホラーを感じずにはいられません。
それを「卯月」と言う主人公が、中和させてくれています。
彼女は新人では勿論無く、かと言って大ベテランでもない。
今後の経験を踏まえて、徐々に増えて行く後継者達に、その技術を伝える力は十分に備わっているであろう、これからを担う世代です。
しかし、彼女には「思い残し」と言う他の人には見えない、看護の仕事と同等と言ってもいい任務が課せられています。
勿論、無視したって構わない。
これはあくまでも卯月の問題であり、周りの人間にも、ましてや患者自身ですら気付いていないのであれば、解決してもしなくても本人すら何とも思っていない筈。
でも、その世界へどうしても1歩踏み出したくなるのが、卯月と言う人間なんだと思う。
その見た目にはそう見えずとも、内に秘めた強い情熱と温かい愛情、そして未知の状況に飛び込んで行く勇気。
卯月の行動が、何人もの患者を救って行きます。
患者達に、救われた自覚は当然ないのですが…。
きっとそんな卯月に、千波も心を開いたのではないでしょうか。
千波とは、卯月のルームメイトです。
二人の詳細は、是非とも本編を御覧下さいませ。
各エピソードにつきましても、語りたい事は山程御座います!
しかしですね…
これ以上はネタバレになるといけませんので、
この夏に涼しいお部屋で
お気に入りのアイスを食べながら(笑)
卯月の活躍をお楽しみ頂ければと思います。
そう言えば…卯月達がナース服について、話している場面が御座います。
事務員でもベストやスカート、ブラウスなどの制服カタログがあるのは何処かで見た事がありますが、やはりナース服も色々と種類があるようで。
特に病院は人の命を預かる現場ですので、当然お洒落優先とは行かないようなのですが…。
そんな制限の中でも、各々が個性を出したり、色や形等で制服を楽しんでいると言うのを初めて知ると共に、とても微笑ましく感じました。
ただでさえ、我々の命を救って下さった有り難い存在なんですもの、これからも大勢の患者さん達を無理なく、ストレスを抱えないように支えつつ、自分達の体も大切にしながら毎日を過ごして頂きたい!
この物語を読みながら、改めて医療現場の方々への感謝の気持ちを、此処に述べさせて頂きたいと思います!
命を救って下さり、有り難う御座いました!
貴方達の御陰で、今の文者が居ります!
生きる喜びを教わりました!
これからも文者は冒険します!
そして、秋谷りんこ様!
素晴らしい作品を、有り難う御座いました!
第2弾も決まっているとの事ですので、未読の冒険者の皆様は是非とも涼しい書店様にて、お手に取って下さいませ!
「ナースの卯月に視えるもの」は文春文庫より発売中!
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