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地球で見つけた好きな物の話ー文房具の章2頁ー
地球を旅する冒険者の皆様、御自身の大切な冒険譚専用筆記具のお手入れは、捗っていらっしゃいますか?元本読師の文者 部屋美です。
過去に私を支え続けてくれていた冒険譚専用筆記具の物語(「文房具の章」1頁参照)を無事に綴り終え、さーて…「ぺんてるちゃんの章」2頁目に取り掛かるか!と、考えていたのですが…。
そうだ!
文者には、もう一つ!
昇華しなければならない物語があったのだ!
と言う事に気付いたのです!!!
それは…「万年筆」です!!!
文房具好きと言いながら「万年筆」の使用を諦めた経緯が御座います事を、「ぺんてるちゃんの章」1頁目にちらりと綴らせて頂いたのですが、まだお読みになられていない冒険者の皆様はいらっしゃいますでしょうか?
やはり文房具好きなら、一度は憧れる「万年筆」!
御自身の大切な冒険譚専用筆記具が、万年筆だ!
と言う冒険者の方も、当然いらっしゃる事でしょう。
勿論、文者も万年筆デビューは20代初期の頃に果たしており、非常にワクワクした事を覚えております。
何だか昨日のまだ万年筆を持っていなかった自分より、
一段階大人になったような、
キャリアアップしたような、
営業成績で一位を取ったような、
ベストセラー作家になったような、
研究者としてノーベル賞を取ったような、
大海原を乗り越えて無人島を見つけたような、
宇宙で未開の星に降り立ったような……
(もう、いい・笑)
何故、あんなにも万年筆は
我々冒険者達の「筆記心」を
くすぐるのでしょうか!
(「筆記心」とは…・笑)
当時の文者は、次から次へと物語のアイデアが溢れ出しておりましたので、この万年筆で紡ぎ出せたらどんなに幸せだろう!と、それはもう大切に大切に扱っていたのであります。
さあ、いつもの「前書き」はこれくらいに至しまして…。
「文房具の章」2頁目の内容は「地球に降り立った私が初めて出会った万年筆と、役目を果たせずに私の下を去って行った万年筆達 3本」について綴ろうと思います。
0.「クルトゥールライトソフト ブルー」
ウォーターマン(フランス)
※アマゾンにて出品者がおりました故、参考までに。
記念すべき!
文者が生まれて初めて
手に入れました万年筆が、
こちらで御座います!
確か…何処ぞの通信販売カタログで一目惚れをしまして、
文房具好きの冒険者として、
万年筆の1本や2本は
所有してなければ、モグリだ!
と言う持論の下に、ついに文者は万年筆を手に入れたのであります!
ロイヤルブルーのキャップ付き本体と、それを収める同色のケースがあった事を記憶しております。
ただですね…文者の場合、
「大切にし過ぎて、逆に使わない」現象
ーモンジャ・P・ヘヤミ博士により、初めて発見されたその病を
博士の名にちなんで「文者症候群」と命名するー
が、どうしても起こってしまう訳ですが、同じような性質をお持ちの冒険者の皆様はいらっしゃいますでしょうか?
それでも最初の頃は数行くらいは、何らかの内容を書いていたような気が致します。
ですが、やがてインクが勿体無いからとケースにしまい込み、この万年筆は魔の十年(「本の章」3頁参照)へと突入した、巣窟の奥深くへと埋もれて行ってしまうのでした…。
そして…この万年筆と再会するのは、
魔の十年の断捨離の時でした。
「ああ、何て懐かしい!
そう言えばこんな素敵な万年筆を、
私は持っていたのだった!」
感動の再会を果たし、ケースを開けて万年筆を手に取った文者は、それはそれはおったまげるのであります。
「……ベトベトしてる……」
何なのですかっ!?
これは一体、何が起こったのですかっ?!
分からない!!!!!
文者には、全くもって
理解出来なかったのです!!!!!
そして…。
やめておけば、良かったのです。
やめておけば…。
なのに文者は、何と…
ベトベトしている軸を、
ちり紙で拭いてしまったのです!!!!!
オォーウ、ノォ~~~~ッッッッッ!!!!!
もう、ショックですよ!
どうしてくれるんだ?と!
何故、こんな事をした?と!
ですが、時既に遅し…。
あれは一体、
何が起こったのです!?
有識冒険者の皆様!!!!!
どうぞ文者に、
御知恵をお授け下さいませ!!!!!
何にしましても、本体はちり紙まみれですよ(笑)。
キャップを外し、書いてみるも…インクが出ないのは、当然です。
もう、洗うだのなんだのと言う
次元の話ではないのです!!!!!
自分が悪いにも関わらず、文者の万年筆熱はすっかり冷め切ってしまっておりました…。
斯くして…
数えるほどしか使わぬまま、
文者のクルトゥールライトソフトは
「魔の十年の断捨離」の
餌食となってしまったのであった…。
< 完 >
1.「カクノ」 パイロット
カクノも、一世を風靡致しました。
万年筆との出会いが
大切な物になるように…
と、開発されたようで御座います。
デザインも、お子様が楽しめるような可愛らしい表情が、ペン先に刻印されており、軸の色使いもとてもポップで、非常に手に取りやすい感じが致しますね。
文者は、思うのです。
「これなら!!!
万年筆リベンジが必ず出来るぞ!!!!!」
キャップが水色で、本体が白のカクノをお迎え致しました。
張り切って!!!
(出ました、文者の張り切りが!!!
後にどうなるか…
文者の物語を数多くお読み頂いている冒険者の皆様なら、
容易に想像がつく事でしょう…)
インクも5種類、買い揃えました!!!
黒、青、茶、緑、赤……
あ、ちなみに…
カートリッジ式では御座いませんよ?
瓶です!インク瓶を、5種類です!
当然ですよね?
だって、文者は
「万年筆初心者」ではないんですから!!!
冒険者の皆様…もう、多くを語らずとも御察し頂けるかと存じます。
カクノは何と、
最初に付属品として付いていたカートリッジのまま、
使う事なく終了。
インク瓶はその後、
一度も蓋を開ける事無く…
数年後、
「魔の十年の断捨離」の犠牲と
なったのでありました。
< 続 >
此処までお読みになりました、文房具をこよなく愛する冒険者の皆々様におかれましては、目も背けたくなるような残虐非道な場面の数々に、さぞかし御心を痛めていらっしゃる事と存じますが…。
もう2本分程、
お付き合い下さいませ!
(酷・笑)。
2.「プレピー」 プラチナ万年筆
こちらはもう、言わずと知れた低価格帯の超人気万年筆であります!
本体の色も種類が豊富で、用途に合わせて色を変えたりと、複数本所持していらっしゃる冒険者の皆様も多いかと存じます。
文者は、思うのです。
「これならお安いし、
多少失敗しても気軽に
万年筆リベンジのリベンジが
必ず出来るぞ!!!」
(リベンジのリベンジ、とは・笑)
しかも、もう失敗前提です。
文者は、薄いクリアブルーのプレピーをお迎え致しました。
張り切って!!!
(出ました、またもや文者の張り切りが…。
後にどうなるか…以下略…)
インクも今回は2種類に、抑えました!!!
黒と青です。
あ!
御心配なさらずとも、
大丈夫で御座いますよ?
前回の教訓を経て、今度は
カートリッジ式を選択致しましたから!
集中して執筆に励むべく、
黒5箱、青5箱、
準備万端取り揃えて御座います!!!
しかしですね……
え?
もう、聞きたくないですって?
いいえ!!!聞くのです!!!!!
(鬼・笑)
またもや、文者の張り切りは長く続かず…。
大事に大事に可愛がって可愛がって、
見ているだけの状態が続き、
(↑文者症候群)
結局はいざ使おうと思った時に
インクが全く出なくなっている訳であります。
洗おうと言う気が、
更々ないのです。
(偉そうに言うな)
其処で文者は何とかならんものかと、プラチナ万年筆様のホームページを訪れる訳です。
するとですよ?
文者「何々……キャップを閉めた状態で、1年間使わなくてもインクが
乾かない「スリップシール機構」を搭載?いつでもさらりと書き
出せる?」
「………………………え?!」
此処で、文者は薄々勘付いて参ります。
このままでは、文者の行為は
「各万年筆メーカー様の名誉を
えらく傷付けてしまう事に
なるかもしれない」と…(笑)。
< 続 >
3.「ウエッジウッド 雑誌付録万年筆」
宝島社
もう、これ以上文房具好きの文者が、
万年筆を傷付ける事は、許されない!
其処で、デザインに一目惚れしてしまった雑誌付録の万年筆に、再度挑戦する事に相成りました。
文者は、思うのです。
「何と!!!
カートリッジが2つも付いている
太っ腹な仕様!!!
これは、思う存分
物語を綴る事が出来るぞ!
どちらの製品かは存じ上げないが、
これで私は
真の万年筆リベンジマスターとして、
名を馳せるのだ!!!!!」
(真のリベンジマスター、とは(笑)。
とにかく文者は、この無名の万年筆に一縷の望みを託したのであります。
結果……………
文者部屋美 VS 万年筆
惨敗!!!!
文者部屋美と万年筆は、
全くもって
御縁がなかったので
御座いました………。
< おしまい >
如何でしたでしょうか?(何がだ・笑)
文者部屋美と万年筆の、因縁の物語はこれにて幕を閉じさせて頂きます。
この地球史上最も恐ろしい物語は、読んで頂いた冒険者の皆様の心の教訓として、御刻み頂ければ文者も浮かばれます。
それでは次回、こちらの「文房具の章」ではこれまでに何度となく挫折し続けて来た(どれだけの挫折を繰り返せば、気が済むのか・笑)、文者部屋美の手帳遍歴を綴らせて頂く予定で御座います。
是非、御興味を持って頂ければ幸いです。
冒険譚専用筆記具の調子が悪いから、買い替えたいですと?
それは少々、早計かと存じますが…。
折角今日まで、貴方様の冒険の数々を共に書き綴って下さった相棒の筆記具では御座いませんか?
もう少し、御様子を見られては如何でしょう。
そうですか…思い直して頂いて、よう御座いました。
買い直す事は、いつでもお出来になります。
どうぞ「今」、この瞬間を大切にお綴り下さいませ…。
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🧭「創作大賞2024投稿作品」サイトマップ🧭
💺「放浪の元本読師 文者部屋美の本棚」サイトマップ💺
こちらも是非、御活用下さいませ!
(クリエイターホームページ「プロフィール」のタブにも
固定させて頂きましたので、そちらからもどうぞ!)
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