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#映画感想
【映画】家からの手紙 News from home/シャンタル・アケルマン
タイトル:家からの手紙 News from home 1976年
監督:シャンタル・アケルマン
観終わった直後に沸き起こった感情が孤独だった。孤独と言っても人によってはネガティブなイメージしかないかもしれない。でもひとりで街をぷらっと歩いている時の感覚と同じ様に、そこにいる人とコミットするわけでもなく、ただ日がな一日目的があってもなくてもほっつき歩く、そんは感覚に近い。どこかの店に入って店員やそ
【映画】ウォールデン Walden/ジョナス・メカス
タイトル:ウォールデン Walden 1969年
監督:ジョナス・メカス
ズームした画が手ブレで激しく揺れながら早回しの映像が映し出される。ボレックスの16mmフィルムカメラで映し出される映像は、一見粗雑なホームムービーの様だが、単なる日常の記録とは違う。日記映画という体裁で作られた本作「ウォールデン」は、1964年から1969年までの日々の記録を順に紡いでいる。音と映像はシンクロせず、ズレたま
【映画】最近観た映画2023年2月
2月から5月くらいまで、昨年のカンヌ出品作品やアカデミー賞絡みの作品が立て続けに上映される時期なので、うかうかしてると気付かぬ間に始まってタイミング合わずに見逃しがち。とりあえず去年のカンヌパルムドールだった二作「コンパートメントNo.6」と「逆転のトライアングル」は首を長くして待ってた作品だったので、速攻チケット確保して鑑賞。
狭い空間で起きる人間模様が徐々に変化してくるクオスマネンの「コンパー
【映画】イニシェリン島の精霊 The Banshees of Inisherin/マーティン・マクドナー
タイトル:イニシェリン島の精霊 The Banshees of Inisherin 2022年
監督:マーティン・マクドナー
広大な海岸線に模様の様に張り巡らされ積まれた石。不思議な景色を観て、ここは一体何処なのだろうと思うのだけれど、物語が進むにつれ十字に円が施された特徴的なケルトの十字架があるのを見てアイルランドなのだと気付く。
予告で意味深に映し出されたふたりの一方的な仲違いの理由が、冒