僕が不登校だった時に母が読んでいた本を読んでみた
以前の記事で読んだ方は知ってくれているかもしれませんが、
僕は中学生活の半分以上を不登校で過ごしました。
そして、現在は不思議な縁で不登校や引きこもりの生徒の学習を見る講師をしています。
子どもの不登校や引きこもりは、
立派な社会問題であると同時に、
僕が無くしていきたいと願う「生きづらさ」の代表格でもあります。
その為、自ずと不登校や引きこもり、いじめなどをテーマにした本を読むことが最近は多くなっています。
そして、新しく読む本を探していた時に、たまたま実家の本棚を見ると、
「いじめと不登校」というタイトルの本がありました。
母の本でした。
母は無類の読書家であると同時に、
大学を卒業後、放送大学で心理学を学んでいたという人ですので、
そのような本があってもおかしくはありません。
迷わず手に取り、読み始めました、
日本におけるユング心理学の第一人者・河合隼雄さんの本で、
母が師として敬愛している人物です。
読み進めていくと、この記事の中には収まらないくらいの金言に溢れています。
現在自分が仕事で子どもと関わるときに心掛けていることが書かれており、自信を得ると共に、
その逆で至らない部分も発見でき、
大きな学びとなっています。
本の内容はまた後日記事にしたいと思います。
その本を読み進めていると、ふと思いました。
「この本はもしかしたら、僕が不登校の時に母が読んでいたものではないか?」
そう考えると、それってとても面白いというか数奇というか、素敵というか、何とも名状し難い感情になりました。
その可能性を確かめるために、母に直接尋ねてみました。
すると、その答えは
「(僕が不登校の時期に)読んでたとは思うけど、特に参考にしたのはこの本とこの本かなあ」
というものでした。
まさかの他の本が登場するという結末。笑
まあ、僕としては、色んな本を読んで僕の不登校の状態を理解しようとしてくれていただけでも感謝なのですが、少し拍子抜けでした。
どこかでドラマチックな展開を期待し過ぎていた自分がいたのでしょう。
それにしても、僕の子どもも立派に不登校になった、というわけでもなく、完全なる母の追体験では無いにしろ、
僕が中学校に再び行くようになった年からちょうど干支が一周したこのタイミングで、
同じ本を読むということは、
とても有意義かつ不思議なことだなあ、と思います。
言葉を費やすほどこの感動は薄れていくような気がするので、今回はこの辺で。
それでは、また。
小野トロ
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