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俳優体験記

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俳優時代の体験記録♪
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#業界あるある

「20歳のキミへ」10年前の僕へ向けたメッセージ。

「20歳のキミへ」10年前の僕へ向けたメッセージ。

僕は現在33歳で、もうすぐ34歳になります。

20歳になったときの僕は、「映画に出たい」という夢だけに向かって岡山から東京へ上京し、実際に映画に出て夢が叶いました。

夢が叶った瞬間、夢から冷めたような感覚で、「これからどうしよう」と一気に現実に戻った覚えがあります。

30歳を越えた今、当時を振り返りながら、10年前の僕に伝えたいことをまとめてみようと思います。

1.自分の心に正直になろう

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俳優事務所を辞め、新しい日々の始まり。

俳優事務所を辞め、新しい日々の始まり。

24歳の時の僕は俳優事務所に所属していましたが、6年間の俳優活動を経て、俳優の夢を一旦横に置くことを決意。

所属事務所へ辞めることを伝えに行きました。

1.当日

約半年間お世話になってきた俳優事務所のマネージャーを呼び出しました。

良い話は伝えやすいけど、良くない話は伝えにくいもの。

お伝えしたいことがあるので、お時間頂けますか?

普段呼び出したりしない僕が、マネージャーを呼び出すだけ

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現状打破。すべてを手放し、0からのスタート

現状打破。すべてを手放し、0からのスタート

僕は24歳の頃、俳優事務所に所属していましたが、もう俳優を辞めたいと思っていました。

恩師にアドバイスをいただき、本格的に動き始めました。

1.周りを見る

恩師と話をして以来、もしかしたら自分の行いが、今の結果を作っているのではないかと思い始めました。

所属事務所の同期メンバーは、僕と同じ状況なのか、違いがあるのか。

俳優としてみんなはどれだけ進んでいるのか、周りの状況を確かめて見ること

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心境の変化と、辞める決断

心境の変化と、辞める決断

俳優事務所でレッスンを受けていた20代前半のころ、事務所に入ったものの変わらない日々が続き、これからのことを考えていました。

1.変わらない日々

事務所に入って約3ヶ月が経過。

毎月のレッスンは勉強になることがたくさんありましたが、特に新しく映像関係の仕事が決まるなど、俳優活動の進展がありませんでした。

レッスン代もたった2回のレッスンで、毎月2万払い続けていると、1回のレッスンで1万円と

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俳優におけるプロとアマチュアの違い

俳優におけるプロとアマチュアの違い

20代前半の頃、俳優事務所に所属していた僕は、毎月2回の演技レッスンを受けていました。

その休憩中に先生から言われた話を紹介します。

1.プロとアマチュアの違い

先生はとある映画のポスターを指さして、僕にこんな質問をしてきました。

この中で、誰がプロで誰がアマチュアか分かるか?

その映画のポスターには、名だたる若手俳優達が5人揃って写っていました。

こういう映画にすら出たことがない僕か

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俳優を目指す上でやっておけば良かった3つのこと。

俳優を目指す上でやっておけば良かった3つのこと。

俳優活動していた過去を振り返りながら、どうやったら俳優として成功するのか考えることがあります。

先日も当時の俳優仲間と議論をしていました。

成功する過程は人それぞれなので、正解がない世界です。

でも、もしもう一度俳優を目指すとしたら。

過去の経験から学び、やっておきたい大事なポイントを3つ紹介します。

1.SNSを育てる

僕が俳優活動をしていた10年前は、今ほどSNSが充実していなかっ

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演劇舞台をテーマに考える需要と供給のバランス

演劇舞台をテーマに考える需要と供給のバランス

先日、現役舞台役者の友達と話をしながら、演劇の舞台というものについて考えていました。

結論、小劇場は出演したい俳優さんと見に行きたいお客さんの数、需要と供給がマッチしていないと思いました。

経験したからこそ分かる小劇場の舞台出演について、まとめてみようと思います。

1.需要

今までの人生の中で、演劇の舞台を観に行ったことはありますでしょうか。

宝塚や劇団四季、ブロードウェイのミュージカル

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劇団員として参加して見え方が変わった舞台出演

劇団員として参加して見え方が変わった舞台出演

20代前半のころ、僕は劇団に所属し、劇団員として最初で最後の舞台出演を迎えました。

劇団を辞める決意をしていましたが、その話は一旦横に置いて。

劇団員として参加する舞台に集中することにしました。

1.劇団員の仕事

劇団員として参加する舞台稽古では、稽古を円滑に進めるための準備やサポートも、劇団員の仕事でした。

① 稽古場の確保
② 稽古スケジュール表の作成
③ 当日一番最初に行って稽古場

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初めて所属した劇団を半年で辞めることになった3つの理由

初めて所属した劇団を半年で辞めることになった3つの理由

20代前半のころ、初めて出演した舞台をプロデュースしていた方々に、「正式に所属しないか?」とお誘いを受けました。

僕は舞台を中心に活動する予定ではなく、最終的には映像系の仕事をしたいと思っていたので、劇団に所属するか迷いがありました。

でも今回は劇団ではなく、カンパニーへの所属。

カンパニーは劇団と俳優事務所の間のようなもので、自由に活動して良いと言われたので、まずやってみないと分からないと

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昼夜逆転生活の始まり。

昼夜逆転生活の始まり。

20代前半のころ、僕は2本連続で演劇の舞台に出演し、3ヶ月後に次の舞台出演が決まっていました。

数ヶ月休んだアルバイト先では、僕のポジションは後半が担当していたこともあり、これをきっかけに退職。

次の舞台出演のときもアルバイトをせずに稽古をするほど、金銭的な余裕が無かったため、稽古に支障がなく働けるように、夜勤のアルバイトを始めました。

1.新しいアルバイト先

「家の近くで夜勤で働けるアル

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演劇の舞台出演後の理想と現実。

演劇の舞台出演後の理想と現実。

僕は22歳の頃、舞台に2本連続で出演していました。

その後の舞台出演も決まっていましたが、2本舞台に出演しても千秋楽を終えるといつも通りの日々に戻り、日常生活は何も変わりませんでした。

その時に思ったことをお話しします。

1.舞台出演後の理想

舞台に出演するまでは、舞台に出演できること自体が、夢が叶ったように感じました。

「これから俳優としてのキャリアを積んでいける」と、思っていました。

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俳優を目指す人が必ずぶつかる金銭的問題

俳優を目指す人が必ずぶつかる金銭的問題

21歳のとき、舞台出演が3本連続で決まっていました。

やってみて分かったことは、金銭に関する課題が多いこと。

今回は、舞台俳優ならではのお金の話をします。

1.お金の問題僕は一人暮らしで収入源がアルバイトしか無かったので、休むことで収入が2ヶ月止まることが不安でした。

当時のアパートの家賃が53,000円。

その他諸々を30,000円程度にして、1ヶ月の出費を80,000円に抑えたとして

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人生初、プロの演劇舞台へ立つ。そして次々と舞い込んできた次回作への出演オファー。

人生初、プロの演劇舞台へ立つ。そして次々と舞い込んできた次回作への出演オファー。

僕は21歳のとき、初めてプロの演劇の舞台に立ちました。

今回はその時の話をします。

1.2ヶ月間の稽古

オーディションで受かった共演者のみんなと、約2ヶ月間、毎日のように一緒に時間を過ごしました。

顔合わせの時が初対面の人ばかりでしたが、毎日一緒にいたことで仲良くなりました。

稽古後はいつもみんなでご飯を食べに行き、稽古でしんどい局面も一緒に乗り越え、本番を迎える時には戦友のような気持ち

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人生初、プロとして舞台に立つまでの道のり。

人生初、プロとして舞台に立つまでの道のり。

18歳で東京へ上京し、2年間専門学校で俳優の授業を経験。

フリーターとしてアルバイト生活をしながら、生計を立てていた21歳の頃。

様々な経験をし、僕は改めて俳優として頑張ろうと、俳優活動を再スタートしました。

1.プロの世界へ

俳優の専門学校を卒業して以来、久しぶりにオーディションへの応募。

そこで見つけたのが、とある舞台のオーディションでした。

応募書類を送ったところ、書類選考を一発

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