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俳優体験記

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2021年9月の記事一覧

初めて所属した劇団を半年で辞めることになった3つの理由

初めて所属した劇団を半年で辞めることになった3つの理由

20代前半のころ、初めて出演した舞台をプロデュースしていた方々に、「正式に所属しないか?」とお誘いを受けました。

僕は舞台を中心に活動する予定ではなく、最終的には映像系の仕事をしたいと思っていたので、劇団に所属するか迷いがありました。

でも今回は劇団ではなく、カンパニーへの所属。

カンパニーは劇団と俳優事務所の間のようなもので、自由に活動して良いと言われたので、まずやってみないと分からないと

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昼夜逆転生活の始まり。

昼夜逆転生活の始まり。

20代前半のころ、僕は2本連続で演劇の舞台に出演し、3ヶ月後に次の舞台出演が決まっていました。

数ヶ月休んだアルバイト先では、僕のポジションは後半が担当していたこともあり、これをきっかけに退職。

次の舞台出演のときもアルバイトをせずに稽古をするほど、金銭的な余裕が無かったため、稽古に支障がなく働けるように、夜勤のアルバイトを始めました。

1.新しいアルバイト先

「家の近くで夜勤で働けるアル

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演劇の舞台出演後の理想と現実。

演劇の舞台出演後の理想と現実。

僕は22歳の頃、舞台に2本連続で出演していました。

その後の舞台出演も決まっていましたが、2本舞台に出演しても千秋楽を終えるといつも通りの日々に戻り、日常生活は何も変わりませんでした。

その時に思ったことをお話しします。

1.舞台出演後の理想

舞台に出演するまでは、舞台に出演できること自体が、夢が叶ったように感じました。

「これから俳優としてのキャリアを積んでいける」と、思っていました。

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俳優を目指す人が必ずぶつかる金銭的問題

俳優を目指す人が必ずぶつかる金銭的問題

21歳のとき、舞台出演が3本連続で決まっていました。

やってみて分かったことは、金銭に関する課題が多いこと。

今回は、舞台俳優ならではのお金の話をします。

1.お金の問題僕は一人暮らしで収入源がアルバイトしか無かったので、休むことで収入が2ヶ月止まることが不安でした。

当時のアパートの家賃が53,000円。

その他諸々を30,000円程度にして、1ヶ月の出費を80,000円に抑えたとして

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「新選組」幕末の世界に触れた時代劇舞台への出演体験

「新選組」幕末の世界に触れた時代劇舞台への出演体験

舞台演劇への出演に夢中になっていた、21歳のとき、僕は3本連続で舞台出演が決まっていました。

次回作のテーマは時代劇「新選組」でした。

1.新選組

僕は当時、新選組という存在をまったく知りませんでした。

今となっては各種ドラマや映画の題材として使われているので、知っている人が多いと思います。

江戸時代末期、京都治安維持のために結成された「新撰組」(しんせんぐみ)。新撰組は、「尊皇攘夷思想

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人生初、プロの演劇舞台へ立つ。そして次々と舞い込んできた次回作への出演オファー。

人生初、プロの演劇舞台へ立つ。そして次々と舞い込んできた次回作への出演オファー。

僕は21歳のとき、初めてプロの演劇の舞台に立ちました。

今回はその時の話をします。

1.2ヶ月間の稽古

オーディションで受かった共演者のみんなと、約2ヶ月間、毎日のように一緒に時間を過ごしました。

顔合わせの時が初対面の人ばかりでしたが、毎日一緒にいたことで仲良くなりました。

稽古後はいつもみんなでご飯を食べに行き、稽古でしんどい局面も一緒に乗り越え、本番を迎える時には戦友のような気持ち

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演劇の舞台稽古中にぶつかった金銭的問題。

演劇の舞台稽古中にぶつかった金銭的問題。

21歳のころの僕は、オーディションに初めて合格し、プロの舞台出演が決定。

それから約2ヶ月間の稽古の日々が始まりました。

1.アルバイトを休む

舞台稽古が始まったことで、僕は稽古がある2ヶ月間、アルバイトを休むことに。

アルバイト先の店長は、元々僕の夢を応援してくれていた人なので、快くOKしてくれました。

しかし、僕は一人暮らしで収入源がアルバイトしか無かったので、休むことで収入が2ヶ月

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人生初、プロとして舞台に立つまでの道のり。

人生初、プロとして舞台に立つまでの道のり。

18歳で東京へ上京し、2年間専門学校で俳優の授業を経験。

フリーターとしてアルバイト生活をしながら、生計を立てていた21歳の頃。

様々な経験をし、僕は改めて俳優として頑張ろうと、俳優活動を再スタートしました。

1.プロの世界へ

俳優の専門学校を卒業して以来、久しぶりにオーディションへの応募。

そこで見つけたのが、とある舞台のオーディションでした。

応募書類を送ったところ、書類選考を一発

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専門学校卒業後、フリーターとして働くアルバイトの日々。あっという間に過ぎてしまった1年間。

専門学校卒業後、フリーターとして働くアルバイトの日々。あっという間に過ぎてしまった1年間。

18歳で上京し、2年間の映画の専門学校を卒業した20歳の頃の話です。

ひとまずは、これから東京で生きていくために稼ごうと、フリーターとして生活をしていました。

1.フリーター生活

もともと働くことにコンプレックスがありましたが、そうも言ってられないので、アルバイトの仕事に集中をすることにしました。

近所にあった京風居酒屋のアルバイト面談に行き、「毎日でも働けます!」と伝え、その理由として俳

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「20歳のキミへ」10年前の僕へ向けたメッセージ。

「20歳のキミへ」10年前の僕へ向けたメッセージ。

僕は現在33歳で、もうすぐ34歳になります。

20歳になったときの僕は、「映画に出たい」という夢だけに向かって岡山から東京へ上京し、実際に映画に出て夢が叶いました。

夢が叶った瞬間、夢から冷めたような感覚で、「これからどうしよう」と一気に現実に戻った覚えがあります。

30歳を越えた今、当時を振り返りながら、10年前の僕に伝えたいことをまとめてみようと思います。

1.自分の心に正直になろう

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映画学校卒業。その後の俳優人生は、自分で切り開いていくしか無かった。

映画学校卒業。その後の俳優人生は、自分で切り開いていくしか無かった。

映画の専門学校へ入学し、間もなく2年が経過し、卒業間近となりました。

2年間を振り返りながら、思ったことをお話します。

1.卒業式当日

卒業記念で、母親に買ってもらった新しいカジュアルスーツに身を包み、卒業式へ。

いつもと違う正装姿の同級生と合流し、色々話をしていました。

卒業だねー。2年早いね。

明日からどうするん?何か決まってる?

いや、決まっていない。

俺も決まっていない。

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「5分間のスピーチ」撮影した自分を見て、自分の未熟さを知った。

「5分間のスピーチ」撮影した自分を見て、自分の未熟さを知った。

俳優の専門学校に入学し、2年目に入ったときの話です。

次の授業内容は「5分間のスピーチを撮影する」という、ちょっと変わった内容でした。

1.5分間のスピーチ

5分間のスピーチ内容は、「自分について」。

早速スピーチ原稿作成に取り掛かりましたが、自分について5分間も話すのは、割と長めです。

これまでの授業は、すべて演じるものでしたが、今回は等身大の自分自身で勝負するというのもポイントでした

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アルバイト先で感じた「俳優」というレッテルへの葛藤

アルバイト先で感じた「俳優」というレッテルへの葛藤

東京へ上京し1年目。

映画の専門学校に通いながら俳優を目指していたころの話です。

単発のアルバイトでは収入が足りなくなり、飲食店でアルバイトを始めることにしました。

1.アルバイト

僕は高校生のころ、アルバイトで大失敗した経験があり、働くことへのコンプレックスがありました。

コンプレックスから失敗することへの恐怖心があり、一つの場所で働き続ける自信がありませんでした。

そうも言ってられ

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