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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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#写真日記

夏の琵琶湖があまりにも「夏」だった

夏の琵琶湖があまりにも「夏」だった

夏の琵琶湖があまりにも「夏」だった。憂鬱なほどに暑い日、その暑さを乗り越えた先には、「外に出てよかったなぁ」と思える景色に出会う。

「あまりにも夏」という言葉には、例えば、果てしなく続く入道雲や、太陽に照らされてキラキラ光る水面、容赦なく差し込んでくる強い日差し、木陰にいるとたまにふっと吹く風、外で食べるアイス、ゆらゆらと風にそよぐ稲穂、くっきりと空との境界を見せる山の稜線、強い日差しに顔を向け

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写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

つい先ほど、もはやインテリアと化していた写ルンですの現像をしにいった。27枚撮り終えた後はすっかり忘れていて、もう何ヶ月も現像を後回しにしていたのだ。

もうどんなものを撮っていたのかを、まるで思い出せなかった。だからこそ、現像に出して、待っている間、気が気じゃなかった。私の目を通してどんな景色を捉えてたんだろう。ちゃんと写っているかな。現像された27枚を見て、私はどんなことを感じるのだろう。

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秋の和歌山でなにもしない時間を

秋の和歌山でなにもしない時間を

秋の和歌山。きらきらに輝く青い海と白砂、どこまでも続く海岸線、山と海がちょうどいい距離感で存在する、和歌山。何度来ても好きだなぁ。

いまは、温泉で温まって、久しぶりにサウナの気持ちよさに浸り、おいしいごはんとお酒を飲んで、ふわふわな気分で布団にいる。まだ21時。なにもしない時間、ふわふわと漂ってる時間が、私には必要。そうやって、なにしない時間を肯定できるのが、温泉旅行のいいところだ。

山と海の街で過ごす、夏の旅【和歌山1泊2日スケジュール】

山と海の街で過ごす、夏の旅【和歌山1泊2日スケジュール】

2日間、和歌山に行ってきた。家を持たずに旅をしながら暮らしライフスタイルをほぼ1年間続けてきたけれど、「旅行」をするのは、とっても久しぶりな気がする。

旅をしながら暮らす、はあくまでベースは「暮らし」だ。暮らしの合間に少しだけ旅(観光)をする、という感覚。だからこそ、2日間まるまるっと「旅をする」、というのは久しぶりなように感じるのだ。

和歌山は、山も海もあって本当にいいところだった(大学生の

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写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

京都にプチ定住をはじめてからはや2ヶ月が経とうとしている。もう6月に何をして何を考えていたかなんて、忘れてしまっている。「感情を味わう」をテーマに生きている私にとって、「そのとき何を感じていたか」を忘れてしまうことは、何よりも悲しいこと。

だからこそ、どうにかして感情を思い出すきっかけを作ろうと毎日日記を書いてみたり、こうやって3日に1回noteを更新したりしているのだけど。もっと、こう視覚的に

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たとえ旅をしていなくても

たとえ旅をしていなくても

私はずっと家を持たずに旅するように暮らす、旅暮らしをしていると名乗っていた。移住先を決めるために好きな街探しをしているんです、と。

そうやって9ヶ月ほど旅をするように暮らしてきて、そして本当に住みたいという街をいくつか見つけて、いまは京都にプチ定住をしている。

京都での何気ない日常が穏やかに過ぎていって。ふと、気づいたことがある。「旅をしていなくても、普通の日々の暮らしが楽しいから、すごく満た

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京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

7月の京都、街全体がお祭り気分で浮き立っていて、その空気の中で街を歩いていると、とってもワクワクした気分になる。そして、京都で仮暮らしをしている私は、祇園祭の魅力にどっぷりと浸かってしまい、毎日のように祇園祭に通っている。

祇園祭について全然知らなかったけれど、知れば知るほど面白くなってきたので、ちゃんと祇園祭を知って楽しむことにした。毎日四条や烏丸に通って、祭りの雰囲気を存分に楽しむ、その途中

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憧れの尾道に16日間、暮らすように旅してみて/旅と日常のグラデーション

憧れの尾道に16日間、暮らすように旅してみて/旅と日常のグラデーション

憧れの尾道。いつか住んでみたいと思っていた尾道。いつか住むだろうなぁと思い描いていた場所。

そんな尾道に、16日間滞在した。長いようであっという間だった16日間。何を感じて何を見たのかを、1日ずつ残しておこうと思う。

「海のそばで暮らす」ということ

私は生まれも育ちも岐阜県だ。岐阜県といえば海なし県。小さな頃から夏になると福井まで行って海水浴に行ったり、旅行で海を見たりと、海は私にとって、「

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