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ご使用感謝!「みんなのフォトギャラリー」にアップした画像が使用された記事です。「みんなのフォトギャラリーでmirecatで検索すると共有した画像の一覧が出ます。共有されていない画…
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#詩

「みんなのフォトギャラリー」ご使用感謝!

「みんなのフォトギャラリー」で共有した画像を見出し画像に使用してくださる方が少しづつ増えてきました。 そこで使用された記事をまとめた新しいマガジンを作りました。 使用される画像はCanvaで素材とハングル文字を組ませて作った見出し画像が多いですね。最近ではMidjourneyで自動生成したイラストも上げているので、そちらも使われるようになりました。 AIイラストは1枚絵の他、4枚のグリッド絵もアップしています。 こんな感じですね。 これはそのままのサイズで使うとだい

卑怯者のうた

君への思いが足りなくて 君と別れた十字路が 飛行機窓から見下ろすと 山に刻まれた十字架に見える 背負うべきものを捨てて 重力に逆らっても 胸の奥の重い想いが 重い錘の重しで 受け止めきれず散乱する 知性化して言い訳へと変換して 全てを無かったことにしたら 山に刻まれた十字架が窓枠に見える 君の父になるべきだった 君を救う者になるべきだった 対等という言葉に隠れ、責任から逃げていた 勝ち負けではなく、守るべきものがあった 生き死にではなく、生き抜く理由があった 堕ちるべき場所

誕生日【3】

誕生日が普通の顔して 通り過ぎてゆく 子どもの頃は あんなにも特別だったのに 初めてをいくつも 過ぎた後 経験値はレベルを上げて ちょっとやそっとでは 揺るがない 私を作り上げたのか だったら もう少し上手く 生きたいものだが 上には上の風が吹いて 結構辛いものがある だけど その分 視界は広がる あんなにも遠く 小さく それでも 輝いていた日々の 誕生日 今は古い アルバムの中で 笑っているよ

『飛び火』(詩)

あいしています 飛び火をして あなたを燃え上がらせようと ぽんぽんと放り投げるの ほんきのあいよ、と 力いっぱいに 火を飾ってあなたを太陽とする くすぐったマリア 足だけの神様をくぐり抜けて あなたはひとつの巨星に浮き上がる

無題

Y街ではハイヒールのミモザにラン、 ダリアのショー P画廊にはへんてこな大きなビニール袋と 丸太の彫り物 この世にはいくつの色があるのだろう 楽しみは増えるばかり 左ポケットから皆と同じ着信音 彼女、今度手術なんだって あの子、本当に怖がってたよ 彼はどこに行ってしまったの? 悲しみは増えるばかり 今も10年後も100年後も 今も10年前も100年前も この瞬間も全て重なって同じ場所 明暗が重なるとそれって、どんな色?  コーヒーを飲み過ぎて黄ばんだ歯を 真っ白にした

あくび

あくびが ひとつ ふたつ みっつ 涙になってこぼれる 眠い 引き込まれそうな睡魔から逃れ 立ち上がって 大きく伸びをしながら 窓へ向かう ベランダから見上げる夜空には 細く長い白い雲と 小さな三日月が浮かぶ 冷えた体 パソコンの眩しさに目を細めて あくびをもうひとつ

野郎 一日一詩vol.7

スマホやろうは馬鹿野郎 日が暮れた通勤電車 誰もが片手覗き込む画面 ストレートネック集団後遺症 明日やろうは馬鹿野郎 流れる時間に抗わず 受け止める覚悟 今 ピタッ スタート覚悟半端野郎 今クレバー入院前科 降りしきる雨のなか 金がないからチャリンコを漕ぐ マシなヤローは馬鹿野郎 一度きりの人生だ マシな方 なんて選ぶなよ マジな話できる友と付き合え ストレートネック風池からほぐせ

時計

トントンツー トントンツー ツートントン トンツー トンツー トントンツー チッカ チッカ チッカチカ トンツートンツー ツートントン チリリン チリリン チンチリリン チリリン チリリン チンチリリン チッカ チッカ チッカチカ リンリン リンリン リーリリン

円の中の蟲は何故外に出ないか

十万光年の規模で回転してるのに キーボードのキーの信号を 受け取って夢の中で反芻している 二次元も四次元も意識の中心で 結ばれて鏡の外と深淵の無意識から 沈んでくる薔薇の花を咥えて カオスへと向かう世界に反抗する

【詩】「例えば僕が」

例えば僕がAudienceだとして聴きたいのは 君が僕に語りかけてくるその声だよ 例えば僕がPhotographerだとして撮りたいのは 君が僕に向けてくれるその笑顔だよ もう一つ例えば僕がSingerだとして届けたいのは しょうがない僕だけど君が好きなんだってこと 痛みに怯えて猫背な僕だよ 短くもない人生で何を刻んだのか あんまり傷もない掌を見つめて 困った顔をしたりしてる 抱きしめることも愛することも そんなに数多くないから上手くはやれないよ そんな風に言い訳が先

メモ用詩『どうどうめぐり』

ままにならない 辛くて仕方がない 苦しい もとの生活に戻りたい それでもうまく回っていかない この現実に 嫌気や怒り 漠然とした不安が 迫ってくる 自分ではどうにもならない感情 とめることのできない涙が あふれてしまい どうしたらいいか わからなくなる 待合室のなか 考えてしまう

【詩】 断捨離

古い思い出を引っ掻き回して 歩んできた道程の上の ひとつひとつの標に触れた かつて達成したと喜んでいた それらの低い山々は 見るも無残な姿になり果てていた ボロボロに欠けてしまって  何だったのか判別も出来ないもの 風化してしまって 土台しか残らないもの 見るたびに 脳の中が蒼ざめた けれど 古い思い出は  少しずつ 話しかけてもきた 気に入らないものは 捨ててもいいよ そしてみんな均してしまえばいい そうしたら きっと 新しく始められるから 均して

「咲くように」(詩)

水が流れるように 灯火が役目を終えるように その頭の中のパズルが完結を飾るように 今の今が 閉じるはずのない扉の前へと 咲くように 扉の奥へと閉じていく

〔詩〕偲ぶ

悲しみを洗い流すことはできない 喪失感は薄い絹のように 心にひんやりと被さって 空の青を遠ざける それでも私たちは行く 寄せては返す慟哭も 灯火のように揺れる残像も そっと胸に抱えたまま 時には平気な振りで 微笑んだりもしながら あなたが教えてくれたこと 歩き続ければ 胸に抱えたあれこれは 少しずつ私たちに溶け込んでいく それは違和感などではなく 柔らかな温もり だから ずっとずっとありがとう そして今は 手を振ってさようなら きっと いつか、また