猫の恩返し

詩と音楽記事を主に書いています。文章を書くということが好きなので、小説、エッセイ、小論文、イラストなどにも挑戦していきたいと思っています。ペンネームは猫を飼い出してから、人生が好転していったことに由来しています。よろしくお願いします。

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マガジン

  • 90年代個人的邦楽10選集

    音楽記事の中で「90年代個人的邦楽10選」を集めてみました。

  • 90年代個人的洋楽10選集

    音楽記事の中で「90年代個人的洋楽10選」を集めてみました。

  • 80年代個人的洋楽10選集

    音楽記事の中で「80年代個人的洋楽10選」を集めてみました。

  • 詩集

    いろいろ詩を書いてきたのでそれを集めてみました。

  • エッセイ・小説・その他記事集

    詩や音楽記事以外にもいろいろ書いてきたので集めてみました。

最近の記事

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80年代個人的邦楽10選Ⅱ

かなり久しぶりに「80年代個人的邦楽10選」の第2弾をします。洋楽はもう8回もしているのに邦楽はまだ2回目。やっぱり洋楽に浸かっていた期間が長かったのとリアルタイム世代ではないのとで、タイムラグといいますか、先にいい音楽と言ったら語弊があるかもですが、洋楽の有名どころを一通り聞いてそれから向かう領域みたいな感じになってました。それもやっとつい最近みたいな。それでも個人的に「1980年代」そのものが纏った空気感、カルチャーなどが大好きなのでやっぱり邦楽もいいですね。洋楽ほどの完

    • コンプレックス

      劣等感にまみれた 痛みを忘れる 僕を忘れる うまく 逃げたことも 忘れる 新しく生まれ変わった先を 転々とする 逃げている訳じゃないが 自分が誰か 誰よりも 掴めていない 不確かさだけが ずっと 奥の方で響いている 血まみれの手で 幸福に触ろうとするのを 止めているのは ずっと 繋がっている 今は忘れた カオナシ坊やだろう 生まれ変わった 仮面の下で いつ終わるとも しれない 絶望を生きる 生きていることすら 忘れて 何なんだよ お前は── 学生時代の 劣等感が リアルに吹

      • 通り道

        しなければならない 服を脱いだ 小さな僕 水を飲む 善悪の細いすき間 通り道 裏道 重ねる想い出 光が差す 遠くへ行きたい 生まれ変わりたい 水を被せ 光を当てる 本当の生命が 伸びていく道に 想い出を重ねる やっと終わる やっと── まだ 終わりたくなかったと 安心したがるが それも 光の下で 何でもなくなるから 未来の記憶が そう語る 細い道 通り道 裏道 そう並べたなら 影は無限遠に 消える音をもって この星をセットするだろう 思考が現実化するのは きっと それからだ

        • 静かな青い空

          静かな青い空が どこまでも 遠くへ広がっていく 幼い僕は デパートの屋上で 空を見上げるのが 好きだった あの空は まだこの胸に広がっていて どうしてあんなにも 吸い込まれそうになるくらいに 青いんだろう ──天国に一番近い色── 不意にそう思ったことがあった 死にたいわけではなかったが 非日常的なあの青が どこか遠くへ 僕を連れて行った たった一人の屋上で 静かな青のパノラマが 僕だけのために 広がっている 寂しいやら 人に合わせるやら 何もかも忘れて 青に染まる それだけ

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        80年代個人的邦楽10選Ⅱ

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        記事

          カッターナイフ

          眠れない ストレス過多 自律神経が乱れ 精神の脆弱性が また顔を出す お前を決めた いくつもの 何となくが フローしていく夜に 責任の在りかは 言葉だけの 牢獄みたいで やはり 息苦しい フレームだらけ 孤独な刺し傷 言葉は 独りを満たしながら 月のプールに 世界の混沌を映す 揺れながら 揺られながら 集合無意識に触れたら 上がって来いよ 銀色の飛沫が やけに美しく 並ぶ夜に フレームからずれて 言葉を失って このままじゃ 同じことになりそうな 不安もあって 何が大切で そう

          カッターナイフ

          新しい現実

          斎藤兵庫県知事再選 トランプ大統領ボロ勝ち どうなってんの どうなってんの それが現実 それが現実 コロナから始まった 新しい現実 ワクチン効果あります たくさん たくさん これで人が救われます うん? やけにたくさん 有名人亡くなってない? こんな年齢で? おかしいな おかしいな 新聞テレビだけじゃ 何か不安 そうだ イーロンマスクが 買収したX見よ あ、たくさん たくさん 聞いたことないのが ある ある ある 本当かな 本当っぽいな いや どっちが本当だい? 交わらないね

          新しい現実

          日本社会【エッセイ】

          中国や韓国では 時代が進んだと言っても 古代からの儒教文化が 色濃く残っていて 親や先生など 年上の人を敬う空気が 子どもの教育環境に あると言われる 逆に日本では 戦後GHQの占領政策の影響か アメリカの価値観に基づいた 文化的施策が行われ その際に 儒教的な価値観は 戦前の悪しき文化の一端を 担ったと見なされ 今に至る 友だち親子 年上をかつてほど 敬うことのない 空気感を醸成したように思える その結果 どうなったかは 今の日本社会を見るとわかる 僕個人で言えば まさに友

          日本社会【エッセイ】

          街の麓

          やりたいことでも 何でもない 灰色に染まる街で それでも 生き残りを賭けた 終わりのない レースは続いていく 脱落者が出たことも 大多数は知らない アノニマスな 透明に透けて 空気はその分 澱んでいくのか 前向きな強者の論理が ひたすらに ステージを上げて 網の外の世界は 格差の崖の下へ 誰が作った 誰が描いた 誰にも見えない それは 環境破壊の正体と 似ている 自分に残る鍵を 手にして 開けられる扉を 叩いて 違う網目を 描くような それぞれの吐息 かつてはため息

          透明な時間

          コップから 溢れる水 無理して 壊れる身体 透明な時間 濁流の街 比べながら いくつもスルー 貼り付けて ラベルを示して 価値を認めさせないと 価値を認めないと 本当はどう? 疲れてない? 溢れてから 流れ落ちてから 泣いていたことに 気づいた 大人だから 悲しみと言葉に透かせて 透明な時間 壊れる前にそっと 私を貫いて そこへ運んでよ──

          透明な時間

          巨人が阪神からFA宣言した大山に6年の契約を提示したらしい。大山の権利やからそれは尊重すべきやと思うけど、もし出ていったら、北関東出身の純粋で大人しく真面目な大山には関西の甲子園、大阪弁のヤジが余程合わなかったんやろな。鳥谷くらいタフやないと関東人に阪神は合わないのかも😭

          巨人が阪神からFA宣言した大山に6年の契約を提示したらしい。大山の権利やからそれは尊重すべきやと思うけど、もし出ていったら、北関東出身の純粋で大人しく真面目な大山には関西の甲子園、大阪弁のヤジが余程合わなかったんやろな。鳥谷くらいタフやないと関東人に阪神は合わないのかも😭

          夜に見た夢

          何もしたくない夜 たまにはひとりで いやずっと一人だが 好きなことを 徒然なるままに タイミング この流れ 引き寄せる この流れ 信じてしまえ 思い込んでしまえ 遠くへ しがない僕を 運んでくれる この流れ タイミング 泥まみれに 突き刺したソード 水晶の輝きが 貫いて 心臓の鼓動が高鳴る 過去は泥まみれ 今もそんなに美しくもない 相応しいことだけ 起きていることも ようやく 受け入れて だけど このタイミング 高く遠く 飛べるかもしれない この流れに乗って 相変わらず

          夜に見た夢

          存在

          逃げた角度から それを見つめる メモリー 黒い穴から 黒い柱を通って 冷たい風が 下から上へ 吹き上がる 来るな 来るな 見なくていい もうひとつ 黒い外側で 誰かが支えた 柱が 見えないままに── ここまで来た理由 もう少しで 届く 超える 新しい世界が 待っている 黒い穴を塞いだ それは 時間かもしれない 今日の快晴かもしれない 見えない柱は たぶん ひとつじゃない 何かをいろいろ 用意して 移り変わりを 見せてくれる 自分以外の 誰かが 自分以外の 何かが

          コップの縁

          救われない角度から 何回も 何万回も 自分を見ていた 限界だった 気づいてなかった また同じ角度から 同じ顔で コップの縁で 眺める誰かは 未来の私か ただの想像か 胸が疼きながら 同じ背丈で 奇異の目で 眺め 眺められ クリアな孤独が 喉を通って 私を貫いていく ここを乗り越えないと── 風が吹いて 言い訳の柱を なぎ倒して 新しい誰かが 通ることを ずっと待ってる まだ少しだけ 期待されている

          コップの縁

          赤く揺れる

          コミットする現実の量が 多段階に多くなる パニックになる 心は一つなのに 情報という バーチャルソースが 孤独な傷を 容赦なく 逆撫でしていく 耐えることの限界 また似たような落下 デジャブ 試練なのかどうかも 遠くになる キレたら内向的な乱射 繰り返す 繰り返す 誰を殺したい 誰を殺したい すべては自己完結な弱さ 自殺願望な── 言葉にすれば 少しパースペクティブが 上がるから 風が下を通り 身体は浮き上がる つかの間 宇宙を見る 誰だったかも忘れ 星空が歪んだ後に 降

          赤く揺れる

          許された大地

          人を利用する目で 頼りたい 君を見つめる 罪悪感 迷惑を掛けるな 誰かと繋がる理由なき 荒野にみんな ゆらゆら ゆらゆら 独りがいい 寂しい なんて なんて 重なり合う コラージュ 確かなもの 何だろう ステージが上がれば 風は強く 頬を叩く あなたを利用する デジタルなファイルに 血の色は似合わない 感情のエアスポット 人見知りな理由 感受性 感じるより 考える奥ゆかしさ 日本人 アングロサクソンな 荒野に 適応し損ないな── 資本の荒野は 言葉を過剰に求めて 世界を砂漠

          許された大地

          深呼吸【2】

          感情のツリー 何も正しく見えてない 印象だけの モノクロームに 切り取る街 ニヒルな煙を 巻き上げて 疲れた視界は レンズ越しにやっぱり 曇っていた 少しずれたルサンチマン 言葉はニヒルな煙の 進化形 ポケモンで遊んだ記憶はないが 使われるニュアンスは だいたい 集合意識に プールされて 僕らの世界を張っている 揺れて 揺れて 嫌だなんて 言わせない 無機質な部屋 においのない部屋 孤独こそ自己責任だと 認めたくない世界線 エッジの先で 失うのが怖いまま 壊してやるよ 卵の殻

          深呼吸【2】