マガジンのカバー画像

北欧で手工芸と暮らす

15
スウェーデンで手工芸に触れながら暮らす。 ある時は村の記憶。ある時は手工芸の話。 幸せってなんだろう。 正解はひとつじゃない。 間違ってもいいじゃない。 多分大丈夫。 …
運営しているクリエイター

#海外生活

白樺樹皮

白樺樹皮

白樺の樹皮を剥いでゆっくり日陰で乾燥させた後 白樺のテープを作る。この作業が作品完成100とすると80%を占めると私はよく話している。

樹皮にはコブや キズがあるので、そこを避けながらテープを作るので 長くて綺麗なテープを確保するのは結構難しい。

大きな作品を作るときには テープの長さが足りないので補充しながら製作を進めていく。

ポシェットの製作過程を載せてみると

こんな感じ。

互い違い

もっとみる
誰かが私を思い出してくれる

誰かが私を思い出してくれる

製作をしていると "自分の意味" "幸せ""生きる"・・・

色々な疑問が沸いてくる。  手を動かしていると頭の中は割とリラックスして別の事を考えられるからだ。

今日はインスタグラムでこんなタグをしてくれた方がいた。

コメントを訳すと

白樺(ネーベル)工芸品がこんなに増えるなんて思わなかった。数年前まで私は白樺工芸品なんてダサいと思っていた。でも間違ってた。@minfavorit_ykr 

もっとみる
スウェーデン家具職人試験

スウェーデン家具職人試験

家にあった しばらく開けていない段ボールを開けてみた。

こちら

にある職人試験の書類や写真ファイルがでてきた。 これはいい機会だから今日はその書類を。

私が提出した職人試験の家具の提案書。

Syskåp --- ミシンキャビネットだ

計画書は2007からの一年間の学習計画、デザインに至った経緯からはじまる

私はミシンを収納でき、さらに机を引き出すとミシン作業ができるようなキャビネットに

もっとみる
見るのは他人じゃない

見るのは他人じゃない

会社の朝の会議での話し

"誰が仕事をしていない"とか"誰がずるい" だとかそういう話を怒りながら同僚に話して回るのを見かけるけれど それでどうなる?

それを他人に伝えて 同意を求めるよりも、自分に映して考えてみて。もしかしたら自分も同じだったりしないか? 誰かをイラつかせてはいないだろうか? 別にいつもハッピーでいろと言っているわけではない、最低限の機嫌は保って勤務してほしい。 ネガティブな空

もっとみる
北欧で工芸作家

北欧で工芸作家

初めてのnote。先ず何をそして何から書いたら良いのか考えて 考えた結果先ずは自分の話を書いてみることにする。

今住んでいる国はスウェーデン。 

今年で16年目になる。  

16年。振り返るとあっという間。スウェーデンに来ることになったのも半ば運命だったのではないか。と今思い返すと敷かれたレールを進んで来たかの様に思える。それくらい全てがスムーズで、出会う人全てが今に繋がりがあって。。  

もっとみる
Vävstuga  (ヴェーブストゥーガ)

Vävstuga (ヴェーブストゥーガ)

スウェーデン語でVävstuga (ヴェーブストゥーガ) と読む。
vävは織る stugaは小屋。つまり織物小屋の話。

私の住む村にはまだvävstugaが存在する。
昔はどの共同体にも必ずあったそうで、村に必要なテキスタイルを村のみんなで織っていたそうだ。

最近では手織りをする人が減り vävstuga は縮小され
現在私の村のvävstugaは70-86歳のお婆さん9人で運営されてい

もっとみる