Vävstuga (ヴェーブストゥーガ)
スウェーデン語でVävstuga (ヴェーブストゥーガ) と読む。
vävは織る stugaは小屋。つまり織物小屋の話。
私の住む村にはまだvävstugaが存在する。
昔はどの共同体にも必ずあったそうで、村に必要なテキスタイルを村のみんなで織っていたそうだ。
最近では手織りをする人が減り vävstuga は縮小され
現在私の村のvävstugaは70-86歳のお婆さん9人で運営されている。 プラス私。
毎週木曜日に集まって織物をするのだが、お婆さん達の目的が近頃はFika(フィーカ)お茶をしながらの世間話に変わってきたのはここ2.3年だろうか。
お茶の時間が大分長くなってきた。
世間話からニュース、思い出話に花が咲く。
そんな話を聞いているとまるで タイムスリップをしているような気分になる。
ある時は
昔、私は電話交換師だったの。村の電話ん引き継ぐんだけど、同時に盗み聞きしちゃってね~。
ある時は
昔 スケートするっていったら 父が木を削ってね、靴にくくりつけたのを使って滑ったわ。 物がなくてね。工夫したのよ昔は。。
知らない世界が見える時間が私は好きだ。
話はそれたが
手織りというのは本当に手間のかかる作業の積み重ねだ。さあ織るぞ!と意気込んでからが長い。全体を100%とすると80%が準備と言っても過言ではない。
織物部屋では皆が協力してセッティングし、同じ柄を約20mくらい用意し順番に同じ柄を織り上げていく。織り終わり機械から取ると長い長い一枚の織物が仕上がり、それを自分の織った部分で裁断して分け合うことになっている。
機械化と技術の進化で布なんて買ってしまえば安いのかもしれない。 でも私は手織りの魅了され 毎週木曜日だけでなくついに自宅に織機セッティングしてしまう。
そんな
村のvävstuga のメモ書きでした。