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良好な人間関係を築けないのはなぜ?

コミュニケーションで大事なこと

マインドフルネスや瞑想に取り組んでから、人間関係の問題が解決したり、周囲の人達とより仲良くなったという報告を受けることが珍しくありません。

その理由はいくつか考えることが出来ます。

マインドフルネスに取り組んだことによって、集中力がアップしたことが関係しているのは間違いありません。

集中力とコミュニケーションは大きく関係しています。


「話す」より「聴く」

人間関係を良好にするために大事なのは、目の前に居る人の話を「聴く」ことです。

多くの人は「話す」ことにだけ意識が向いています。

職場であれプライベートであれ、良好な人間関係を築こうと望むのであれば「話す」ことよりも「聴く」ことを意識するべきなのです。

しかし「話す」より「聴く」が大事であることは、多くの人が知っていること思いますが、知っていたとしても体現できなければ意味はありません。


「聴く」は高い集中力が必要

「話す」よりも「聴く」が難しいと言われています。

その理由は「聴く」ことは、私たちが考えている以上に高い集中力を求められるからです。

実は「話す」ことは集中力がそれほど必要ありません。頭の中に浮かんだこと、思ったことを口に出せばいいからです。

頭に浮かんだこと、思ったことを口に出すことは、注意散漫な状態でも可能です。

それに対して「聴く」は注意散漫な状態では不可能です。目の前の相手に集中しなければ「聴く」は出来ません。

もちろん「聴く」にもレベルがあります。

相手の声を「聞く」だけであればそれほど集中力は必要ありません。注意散漫な状態でも聞けます。


「次に何を話そう」に囚われてはダメ

しかし目の前に居る相手と良好な関係を結びたいのであれば、しっかりと相手の声や表情などに集中して、話を聴かないといけません。

聴くことを邪魔するのが、頭に浮かぶ思考やイメージです。

「次に何を話そう」とか「相手はどう思っているのか?」がそれです。

相手の話を聴きながら「次に何を話そう」と頭に浮かぶ思考に囚われてはいけません。

コミュニケーションが苦手な人、「聴く」のが苦手な人は会話時に「次は何を話そう」「相手はどう思っている(思われている)のか?」といった「雑念」に囚われる傾向にあります。


傾聴講座で「聴く」能力が身に着かない

「聴く」能力(いわゆる傾聴)を高める講座やセミナーはたくさん開かれています。

私もそれらの講座に参加したことがありますし、この記事を今読まれてるあなたも参加したことがあるかもしれません。

会社の研修や学校の授業で取り組んだ人もいるでしょう。

しかし傾聴講座やセミナーに数多く参加しているのに、コミュニケーション力が向上しない人をけっこうな割合で見かけます。

中には講座やセミナーで習った事を消化しきれずに混乱し、返ってコミュニケーションが下手になった人もいます。

その理由は集中力を高める訓練をしていないからです。

講座やセミナーで学んだ「傾聴スキル」を、使おうとするのは逆に傾聴から遠ざかります。

スキルを使おうという意識が強くなり、聴くことへの意識が低下するからです。スキルに囚われるという見方も出来ます。

中途半端に心理カウンセラーの講座を受講した人の聴き方が「うざい」のは、スキルに囚われているからです。

せっかく学んだスキルを使いたい気持ちはわかりますが、聴くときはダメです。その気持ちは横に置いておきましょう。

囚われていることに気づいていないのは本人だけです。

実は目の前の相手には、それが見えています。もちろん具体的なことまでは見えていませんが、違和感として無意識に察知します。


スマホが「聴く」能力を低下させる?

現代人は集中力がかなり低下していると言われています。その原因は「スマホにある」と主張する研究者が少なくありません。

スマホを触る時間が長い人ほど、注意散漫になりやすい脳が造られ、集中力が低下する傾向にあります。

恐ろしいことにスマホを触らなくても、スマホが見える位置にあるだけで集中力は低下することがわかっています。

つまり仕事や仕事をする時はスマホを見えない所に置かなければ、パフォーマンスが低下するということです。


子供たちがヤバい

さらに他の人がスマホを触っているところを見るだけで、集中力が下がるといった報告もあります。

そのためアメリカでは会議や授業の前にスマホを集めて箱に入れ、強制的に触らせない、見せないようにしている会社や学校が増えていると聞きます。

実際に私も専門学校で長い間、授業を受け持っていましたが、スマホを手放せない学生が年々増えていることが気になっていました。

スマホが普及する前から授業をしていたので、スマホ普及前後で生徒を比較できるのですが、スマホが普及してから入学してきた生徒の方が明らかに「聴く」能力が低下していました。

これは職員会議でも議題になるほどで、全国の学校で問題になっているはずです。先生達はかなり苦労しているではないでしょうか?

スマホやタブレットに触れる子供は低年齢化しており、スマホ依存や集中力が低下している子供が今後はより増えるはずです。

それに伴いコミュニケーションが上手くできない子供の割合も増えてくるでしょう。


低下した集中力は元に戻せる

幸いなことに集中力は低下したとしても、訓練次第でいくらでも高めて、元に戻すことが可能です。

スマホを触る時間を短くしたり、マインドフルネスの実践や瞑想に取り組むことで大人でも子供でも、集中力がアップします。

出来れば小学生の時から取り組んだ方が効果的でしょう。学校教育の一環にマインドフルネスを導入するのも一つの方法です。

学校教育でマインドフルネスを取り入れる方法
詳しく

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集中力はコミュニケーションだけでなく、仕事や勉強など人生のあらゆる場面で必要不可欠です。

人生を豊かにするため方法の一つとして、集中力を高めるマインドフルネスや瞑想をお勧めします。

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プロフィール
西山 純一 
大阪マインドフルネス研究所
https://www.mindfulness-lab.com/

メンタルトレーナーとして多くのプロアスリートや経営者、アーティスト、医療従事者、教師や心理士、学生やビジネスマンなど幅広い人にマインドフルネスをベースとしたマインドの使い方やメンタルコントロール、食事改善や運動、ダイエットを指導。

指導歴は18年 1000人を優に超える人達に指導してきた。

20代前半でアメリカのパーソナルトレーナー資格を取得して、大手フィットネスクラブや関西のスポーツ強豪大学や高校でスポーツトレーナーとして活動。

同時期に大学で心理学の単位を取り、心理カウンセラーとしての訓練も受ける。専門僧堂や禅寺でも禅や瞑想を学び実践する。

プロアスリートや年商数十億円を超える経営者をクライアントに持ち、うつ病を始めとする精神疾患やガン患者、難病患者のカウンセリングやメンタルケアも行う。

黄色、寿司・三角形、食べ物・レストラン、Facebook投稿
グレースケール、写真、イベントと教育、Facebook投稿


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