大阪マインドフルネス研究所

大阪マインドフルネス研究所代表の西山です。プロアスリートのメンタルトレーナー、マインド…

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大阪マインドフルネス研究所代表の西山です。プロアスリートのメンタルトレーナー、マインドフルネスと瞑想の指導者です。大阪マインドフルネス研究所のホームページ⇒https://www.mindfulness-lab.com/

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今さら聞けないマインドフルネスの本当の話

マインドフルネスとは?マインドフルネス(Mindfulness)とはmind(こころ)という名詞にful(行き渡る)とness(状態)が合わさった言葉です。 仏教で悟りを開くために行われる瞑想法を英訳するとMindfulnessになると言われています。 マインドフルネスの定義には解釈があり、立場や団体によって微妙に異なります。 日本マインドフルネス学会の定義は次のようになっています。 ストレス解消ではないマインドフルネスは「ストレス解消」「リラックス」「現実逃避」「思

    • マインドフルネスと運動で脳を鍛える話と血糖値スパイクが起きる原因について

      こちらの本によると運動で脳を鍛えることが出来るそうです。 認知症予防にも運動が良いとされています。認知症が増えているのは、身体を動かす機会が減っていることに原因があると言う研究者もいるくらいです。 運動は脳を鍛えるだけでなく、免疫力を高めたり、炎症度を低下させたり、病気の発症リスクを下げる効果があることがわかっています。 運動は毎日、行うことをお勧めします。出来れば中強度以上の運動が良いでしょう。 ウォーキングが健康に良いと言われていますが、その健康効果については過大

      • マインドフルネスに取り組むとなぜストレスが増える?

        マインドフルネスの瞑想や実践を正しいプロセスで継続すると「気づき」が増えてきます。 自分の思考や身体の微細な感覚はもちろん、これまでは気づかなかった視覚や聴覚から入ってくる情報にも気づくようになります。 いつも通勤で通っている中で、道端に咲いている花や看板、お店などに気づいたり・・・「こんな場所にこんなものがあったのか」という発見です。 「気づき」が増えるのは良いことですが、「気づき」が増えるとその分だけストレスが増える場合があります。 これまで認識することが出来なか

        • 日常をマインドフルに過ごすとどうなる?

          マインドフルネスも同じです。 日常の立ち居振る舞いの全てをマインドフルにすることが出来ます。 これはその場限りのリラックスやセラピーを目的とするアメリカ式マインドフルネスではなく、日本式(仏教的)マインドフルネスです。 日本式マインドフルネスは、日常生活の全てを気づきと観察の対象にします。 アメリカ式マインドフルネスのように、エクササイズとして捉えるのではなく、日常をマインドフルネスにするのです。生活そのものがマインドフルネス。 歩くときや食べるときはもちろん、話を

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        今さら聞けないマインドフルネスの本当の話

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          マインドフルネスで人生が変わるのか?

          心が変わるとは、思考や行動、物事の捉え方がこれまでと違うものになることです。 心が変わると、これまでと同じ失敗やパターンを繰り返さなくなったり、人間関係が変わったり、周囲の評価が変わったり・・・といったことが現実に起こり、人生が変わります。 これは体感や実感を伴うことです。頭だけで「自分の心は変わった」と思うのは違います。 自己啓発本を読んだりセミナーに出ると、高揚感や心が変わったような錯覚を得ることは出来ますが、その場限りです。根本的な思考や行動は変わりません。 こ

          マインドフルネスで人生が変わるのか?

          捉え方で目の前の世界が変わる

          知人が「ボーナスが考えていたより少なかった。会社に裏切られた感じ」と言っていました。 「裏切られた」という言葉に違和感を覚えたので、よく話を聞くことにしました。 すると「ボーナスはこれくらい貰える」という妄想に囚われていたことがはっきりわかりました。本人も納得。 言葉の使い方が間違っていたのです。 根拠のない自分の妄想と違う結果に対して「裏切られた」と言う言葉は不適切です。 「裏切られた」という言葉を使うことで、妄想が膨らみ余計な怒りが生じることになります。つまり現

          捉え方で目の前の世界が変わる

          「瞑想をしている人」と「瞑想をしていない人」の違い

          「瞑想している人としていない人は何が違うんでしょうか?」という質問を受けました。 瞑想している人は「現実世界」を見ている(見ようとしている)。瞑想していない人は「夢の世界」を見ている。と返答。 瞑想をしていない人(瞑想経験が浅い人も)は常に何かに囚われた状態です。 囚われを通して目の前の世界を見ています。現実を見ていません。これは夢を見ているのと変わりません。 もう少し丁寧に言えば、囚われている人は目の前で起きている事を自分の都合の良い風に解釈し、自分の見たいものを見

          「瞑想をしている人」と「瞑想をしていない人」の違い

          マインドフルネス瞑想における集中とは?

          マインドフルネスの瞑想は一つのこと(対象)に没頭することではありません。 「呼吸以外は気になりませんでした」「呼吸に没頭することができました」これはマインドフルネスの瞑想としては間違いです。 マインドフルネスの瞑想は、「今ここ」で起きていること全てに気づくことです。「没頭」ではありません。 マインドフルネスの瞑想の基本は呼吸に集中します。 没頭ではなく正しく呼吸に集中していると次第にその集中が広がっていき、音や思考、身体の感覚にも自然に気づいていくのです。 その全て

          マインドフルネス瞑想における集中とは?

          心の筋肉を鍛えよう

          マインドフルネスの瞑想を継続すると心の筋肉が強くなります。 心の筋肉が強くなると、不安や恐れ、焦りやイライラ、後悔や自己嫌悪などの嫌な気持ちに囚われなくなります。 嫌な気持ちが生じる頻度も少なくなります。 嫌な気持ちが完全に生じないということではありません。これは本能です。生きてる限り、不安や恐れが生じるのは仕方がないこと。 不安や恐れが生じるから精神的にしんどくなるのではありません。それらの気持ちに囚われるから精神的にしんどくなるのです。 囚われが続くと精神だけで

          なぜマインドフルネス瞑想は難しいのか?

          マインドフルネスの瞑想は、テクニック的に言えば「瞑想中に雑念が沸いてきたら対象に戻す」が基本となっています。 例えば、呼吸に集中している時に「お腹空いたな」と頭に浮かんだら、すぐに呼吸に戻すといった具合に。 理屈は簡単ですが、実践するのはかなり難しいのです。 何が難しいのか? それは「対象に戻す」ことです。雑念に気づくのはそれほどでもありませんが「対象に戻す」は多くの人が考えている以上に困難です。 初めて取り組む方の8割くらいの人は、対象に戻すことが出来ません。

          なぜマインドフルネス瞑想は難しいのか?

          何を食べるべきか?は身体に聴けばいい

          いつもお伝えしている「身体の声を聴いて食べる」が正しいという証明の一つです。 「身体の声を聴いて食べる」を実践すれば、「何を食べるべきか?」「何を食べたいのか?」「自分に合う食べ物は何か?」が正確にわかります。 現代人は頭で食べ物を選びすぎです。 「これはビタミンが豊富だ」「食物繊維を取らなければいけない」など。 それも必要なのかもしれませんが、栄養素や数字ばかりを追いかけると身体の声が聴こえなくなります。 身体の声が聴こえなくなると「何を食べたらいいのか?」と迷う

          何を食べるべきか?は身体に聴けばいい

          無駄な力を抜いて生きるとは?

          無駄な力が入っている人が多すぎます。 コップを持つのに10の力で十分なのに、わざわざ100の力を使ってコップを持ち上げるのです。 これでは無駄にエネルギー使うし、身体がどんどん緊張していきます。 なぜそうなるのか? まず自分の身体を客観的に観ることが出来ていません。つまりマインドレス(マインドフルネスの逆)。 コップを持つ時に「どれくらい力が入っているのか?」「どこに力が入るのか?」「どこが抜けているのか?」など その時の自分の身体を客観的に観ることが出来れば、無

          無駄な力を抜いて生きるとは?

          マインドフルネスの気づきとは?

          「今ここ」で起きていることの全てに気づくことがマインドフルネスの実践です。 頭の中、身体の状態、周囲の状況など・・・全てに同時に気づくことがマインドフルネス。 もちろんこれは簡単ではありません。 いつもお伝えしているように「リラックス」や「ストレス解消」「現実逃避」「雑念が浮かばない」「何かを思い浮かべる」はマインドフルネスの瞑想ではありません。 マインドフルネスの基本は気づきです。そして自分を観ること。 指導者レベル(瞑想講師、ヨガインストラクター、禅僧など)でも

          マインドフルネスの気づきとは?

          過去や未来に囚われないこと

          過去はどんどん離れていきます。 離れていく一方の過去のことを思い返して悩むのはバカです。 どうなるかわからない未来の事を思って不安になるのもバカです。 未来はまだ来ていません。 大事なのは今です。 しかし過去の行為や思考を反省して、次に生かすことは大切です。 未来のリスクに備えることも大切です。 因果関係を考慮し、過去や未来を建設的に思考するのであれば意味はあります。 そうではなく過去や未来に囚われるのがバカなのです。 私たちは生まれつきのバカです。バカだか

          過去や未来に囚われないこと

          マインドフルネスは癒しではない。

          マインドフルネスの瞑想や実践は「リラックス」や「心を落ち着かせる」ものではありません。これはいつもお伝えしている通りです。 マインドフルネスは自分を観る実践。 バカで愚かで自己中で頭の悪い自分を直視することも、当然そこに含まれます。これはリラックスや癒しとは対極にある行為です。 そんな自分を直視することで一時的にメンタルが落ちる場合があります。 しかしそれは精神的な成長に必要なプロセスなので、別に問題はありません。囚われなければいいだけです。 囚われないためには心の

          マインドフルネスは癒しではない。

          産休クッキーと妄想

          妊娠した人の「幸せアピールがウザい」と言う人がいるそうです。 実際に聞いたこともあります。 しかしそれは妄想です。 産休クッキーを貰った人が自分勝手に頭の中で作り出した妄想。 「あなたがクッキーを渡すのは幸せをアピールしたいからですか?」 と確認したわけではないでしょう。現実ではありません。貰った人の妄想です。多くの人は現実ではなく、このような妄想の世界に生きています。 「あの人はこう思っている」「あの態度はこう考えているに違いない」 これも妄想です。妄想が強い