大阪マインドフルネス研究所

大阪マインドフルネス研究所代表の西山です。プロアスリートのメンタルトレーナー、マインドフルネスと瞑想の指導者です。大阪マインドフルネス研究所のホームページ⇒https://www.mindfulness-lab.com/

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今さら聞けないマインドフルネスの本当の話

マインドフルネスとは?マインドフルネス(Mindfulness)とはmind(こころ)という名詞にful(行き渡る)とness(状態)が合わさった言葉です。 仏教で悟りを開くために行われる瞑想法を英訳するとMindfulnessになると言われています。 マインドフルネスの定義には解釈があり、立場や団体によって微妙に異なります。 日本マインドフルネス学会の定義は次のようになっています。 ストレス解消ではないマインドフルネスは「ストレス解消」「リラックス」「現実逃避」「思

    • マインドフルネスは心のトレーニング

      マインドフルネスの瞑想は 「リラックス」 「心を落ち着かせる」 「ストレス解消」 「心地良くなる」 といったことを目的に行うものではありません。これらを目的とした瞑想はマインドフルネスではなく、ただのリラクゼーションです。「マインドフルネスもどき」と呼んでもいいでしょう。 私がお伝えしている「本気のマインドフルネス」と「マインドフルネスもどき」は、サッカーとラグビーくらいの違いがあります。共通している部分もありますが全然違う競技。似ているようで似ていないのです。 いつ

      • ポジティブ思考は必要ない。自信も自己肯定感も。

        物事の捉え方に、ポジティブもネガティブもありません。 その物事をきちんと整理出来るかどうかです。自分勝手に捉えていないか?捉え方が狭いのか?広いのか? ここが分からない人が「ポジティブ思考が良い」という言葉に惑わされます。そして「ポジティブ思考を身に着ける方法」みたいな講座に大金を払ってしまう羽目になるのです。 ではポジティブ思考は間違っているのでしょうか? 間違いではありません。結果的に見れば。 後からその現象を見たときに「ポジティブ思考だった」ということです。「

        • マインドフルな状態とは何?

          「マインドフルな状態とはどういうものですか?」と質問を受けました。 ヨガや瞑想の指導者を含めて、多くの人がこれらの状態をマインドフルネスと誤解しています。 誤解する理由は、正しい取り組みを継続し、マインドフルな状態を経験していないからです。知識や情報を重視して頭でっかちになり、頭での理解が先行しています。指導者する立場の人間がこれでは問題です。心を誤った方向へ導くのですから。 マインドフルな状態とは「今ここ」で起きている事象の全てに気づき、観ていること。それに対して評価

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        • マインドフルネス・瞑想について
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          なぜあなたの優しい気持ちはウザいのか?

          「優しくしよう」という気持ちは邪魔になることがあります。 なぜならその「優しくしよう」はあなたの押し付けだからです。 「優しく」の定義は人それぞれ違います。あなたが思う「優しく」は隣の人からすれば「ウザい」ことかもしれません。 「優しくしよう」という気持ちが強い人、自分勝手な「優しく」に強く囚われている人は間違いなく嫌われます。 本人は「優しい気持ちで接しているのになぜ嫌われるの?」と理由がわからず・・・「恩を仇で返された」「優しくしてあげたのに」と怒りが生じます。

          なぜあなたの優しい気持ちはウザいのか?

          マインドフルネスの実践で脳をアップグレードしよう

          マインドフルネスの瞑想や実践に取り組むと、脳のあらゆる部位が厚みを増して発達し、それに伴い脳機能が向上することが様々な研究から明らかになっています。 マインドフルネスの瞑想は脳を発達させる体系的なトレーニングと捉えることも可能で、脳の筋トレと呼ぶ人もいます。 しかしいつもお伝えしているように、一般的に広がっているリラックスや心を落ち着かせることを目的としたマインドフルネスの瞑想に取り組んでも、脳機能は向上しません。これはトレーニングではないからです。 ただ強い緊張や睡眠

          マインドフルネスの実践で脳をアップグレードしよう

          健康に囚われてはいけない。身体の声を聴くこと。

          今回の記事は前回の続きとなります。 健康に関心のある人ほど、不健康な印象があります。 不健康だから健康に関心を持っているのかもしれませんが、健康に意識を向け過ぎると「健康でなければいけない」という強い囚われが生じます。 強い囚われはストレスホルモンの分泌を必要以上に増大させ、細胞を破壊し、慢性化するとネガティブな身体症状がいろいろ表れてきます。 原因不明の体調不良や自己免疫疾患、病気の原因の多くはこれではないか?と主張する専門家もいます。何かに強く囚われることで身体の

          健康に囚われてはいけない。身体の声を聴くこと。

          マインドフルネスセミナーのご案内

          【内容】 「リラックス」「現実逃避」「ストレス解消」「心地良くなる」などが目的ではない、本気のマインドフルネス瞑想の実践です。 本気のマインドフルネス瞑想とは、心と脳のトレーニングです。巷に溢れるリラクゼーション法ではありません。 本気で実践するから変容が起こり、抱えている心と身体の悩みと問題が根本的に解決するのです。 心の仕組みについてもわかりやすく解説します。心の仕組みを理解することで物事の捉え方、考え方が変わります。 *心の仕組みの解説は心理学の講義ではありま

          マインドフルネスセミナーのご案内

          生活習慣と健康とマインドフルネス瞑想。

          心身の健康を手に入れるためには当たり前ですが、マインドフルネスの瞑想や実践だけでは不十分です。 マインドフルネスの瞑想に取り組んでいるけど、生活習慣には無頓着といった人がけっこういます。 たしかに心の持ちようで身体の状態は大きく変わりますから、まずはマインドフルネスの瞑想に取り組もうという考えは間違いではありません。 しかし本当の意味で心身の健康を考えるのであれば食事内容を整えたり、運動習慣を身に着けたりと、生活全般を見直さないといけません。特に深い悩みや問題を抱えてい

          生活習慣と健康とマインドフルネス瞑想。

          「呼吸法」と「呼吸のマインドフルネス瞑想」の違いを理解している?

          「呼吸法」と「呼吸のマインドフルネス瞑想」は同じではありません。言葉もやり方も似ていますが、別物です。 「そんなことは当たり前だ」と思うかもしれませんが、両者を混同して理解していたり、指導する人がとても多いのです。 信頼できる瞑想の指導者を見極める方法として「呼吸法と瞑想の違いは?」と質問することは有効かもしれません。きちんと答えることが出来なければ瞑想の経験も知識も不十分の可能性が高いでしょう。 「呼吸法」は身体へのアプローチです。 呼吸を整えたり、胸郭の柔軟性を高

          「呼吸法」と「呼吸のマインドフルネス瞑想」の違いを理解している?

          マインドフルネスは独学で習得できる?

          いつもお伝えしていますが、マインドフルネスの瞑想をネットや書籍の情報を元にした独学での実践はお勧めしていません。 その理由はたくさんあります。一番の理由は瞑想には危険性があることでしょう。これはマインドフルネスの瞑想に限らず、マントラを唱える瞑想や何かをイメージするような瞑想も同様です。 YouTubeにアップされている瞑想の取り組み方を参考に独学で実践した人に「精神の崩壊」「統合失調症の発症」「うつ病の悪化」「家から出れなくなった」ということが実際に起きています。 私

          マインドフルネスは独学で習得できる?

          「今この瞬間」に生きるとは?気づきとは?

          マインドフルネスの瞑想や実践で重要視されている「気づき」。 何に気づくのか? まずは「今この瞬間」の自分の状態です。 意識はどこに向いているのか? 何が見えているのか? 聞こえているのか? どんな言葉が頭に浮かんでいるのか? どんなイメージが浮かんでいるのか? 気分は?生じている感情は? 身体のどこに力が入っているのか? 緊張度合いは? 重心の位置はどうなっているのか? エネルギーの流れはどうか? 痛みや違和感はあるのか?ないのか? 心拍数は?血液の流れは? など こ

          「今この瞬間」に生きるとは?気づきとは?

          マインドフルネスと運動で脳を鍛える話と血糖値スパイクが起きる原因について

          こちらの本によると運動で脳を鍛えることが出来るそうです。 認知症予防にも運動が良いとされています。認知症が増えているのは、身体を動かす機会が減っていることに原因があると言う研究者もいるくらいです。 運動は脳を鍛えるだけでなく、免疫力を高めたり、炎症度を低下させたり、病気の発症リスクを下げる効果があることがわかっています。 運動は毎日、行うことをお勧めします。出来れば中強度以上の運動が良いでしょう。 ウォーキングが健康に良いと言われていますが、その健康効果については過大

          マインドフルネスと運動で脳を鍛える話と血糖値スパイクが起きる原因について

          マインドフルネスに取り組むとなぜストレスが増える?

          マインドフルネスの瞑想や実践を正しいプロセスで継続すると「気づき」が増えてきます。 自分の思考や身体の微細な感覚はもちろん、これまでは気づかなかった視覚や聴覚から入ってくる情報にも気づくようになります。 いつも通勤で通っている中で、道端に咲いている花や看板、お店などに気づいたり・・・「こんな場所にこんなものがあったのか」という発見です。 「気づき」が増えるのは良いことですが、「気づき」が増えるとその分だけストレスが増える場合があります。 これまで認識することが出来なか

          マインドフルネスに取り組むとなぜストレスが増える?

          日常をマインドフルに過ごすとどうなる?

          マインドフルネスも同じです。 日常の立ち居振る舞いの全てをマインドフルにすることが出来ます。 これはその場限りのリラックスやセラピーを目的とするアメリカ式マインドフルネスではなく、日本式(仏教的)マインドフルネスです。 日本式マインドフルネスは、日常生活の全てを気づきと観察の対象にします。 アメリカ式マインドフルネスのように、エクササイズとして捉えるのではなく、日常をマインドフルネスにするのです。生活そのものがマインドフルネス。 歩くときや食べるときはもちろん、話を

          日常をマインドフルに過ごすとどうなる?

          マインドフルネスで人生が変わるのか?

          心が変わるとは、思考や行動、物事の捉え方がこれまでと違うものになることです。 心が変わると、これまでと同じ失敗やパターンを繰り返さなくなったり、人間関係が変わったり、周囲の評価が変わったり・・・といったことが現実に起こり、人生が変わります。 これは体感や実感を伴うことです。頭だけで「自分の心は変わった」と思うのは違います。 自己啓発本を読んだりセミナーに出ると、高揚感や心が変わったような錯覚を得ることは出来ますが、その場限りです。根本的な思考や行動は変わりません。 こ

          マインドフルネスで人生が変わるのか?