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古い町 目的もなく 歩く夏 知らぬところも いずれ行くのか
町を歩いている。ここは古い町並みだ。江戸時代からの町並みだが、路面はアスファルト舗装しているから江戸時代ではない。当たり前なことを頭に浮かべながら歩いている。歩いているが目的なく歩いた。
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今日は時間があるし、この古い町並みを何も考えずに歩いたら、何か面白い発見があるのではと思ったのだ。そしたら普段気づかないものに出逢ったのは確かである。だがそれは何だったのか?すぐ忘れた。気が付いたらまた歩いている。やがて広いところに出た。展望広場と呼ばれるところからは遠くに山が見える。ふたつの山の真ん中が大きな谷のようになっていた。手前には川が流れている。とにかくいい風景だ。
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急に喉の渇きを覚える。夏場に町歩きしてるのだから暑くて喉が渇くのは当たり前だ。気が付いたらビールのうまい店の中に入っていた。そして目の前にあるのはビールだ。慌ててそれを手に取ろうとする。その理由は口の中に勢いよく含み、冷たい炭酸の刺激を感じて、その後にゆったりと感じるる淡いアルコールの余韻を、のど越しごと楽しむのだ。
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と思ったら、気づいたら自宅、それもベッドの上である。いまのは夢だったようだ。今日も暑そうである。喉が無性に乾く。慌てて冷蔵庫に、炭酸水が入っていたのでコップに入れて飲んだ。アルコールは入っていないが口が冷えて喉に向かってくる炭酸の刺激は夢の時の願望そのものである。
今はとても昼間の町歩きはできない。過去の記憶が夢となって表れたか?いや見たことのないところもあった。だったら予知夢かもしれない。朝から聞こえるセミの音を聞きながらいろいろ考えた。
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古い町 目的もなく 歩く夏 知らぬところも いずれ行くのか
(ふるいまち もくてきもなく あるくなつ しらぬところも いずれいくのか)
今日の記事「夏休みの富田林寺内町歩き」を参考にしました。
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