記事一覧
ハンドボール無知だった私がハンドボール無しでは生きていけなくなったワケ【⑤】
魅せ方
どんな写真を撮れば、競技の魅力やチームの魅力を伝える事ができるんだろう。
写真を撮り始めてから、今に至るまで、ずっと答えは見つからない。
むしろ答えは見つからなくていいと思う。そう悩む事で、もっとチームを知ろうとするし、もっと選手を知ろうとする心持ちに繋がる。
私は勝手に、被写体様を好きにならなければ、いい写真は撮れないと思っている。
いくら最新の機材や、いいシュチュエーションがあ
ハンドボール無知だった私がハンドボール無しでは生きられなくなったワケ【④】
露出
ハンドボールってどんな写真があるんだろう❓
私はまず、どんな写真が撮られているのか検索する事から始めた。
すると、とても驚いた!
ハンドボールを撮っている写真家さんがとても少なかったからだ。
全国的にも少ない様だったが、琉球コラソンの写真を探すのにもとても苦労した。明らかに、メディアやSNSでの露出が少なかったのだ。
まずは選手を知る事、そこからのスタートだった。
写真を撮ってS
ハンドボール無知だった私がハンドボール無しでは生きていけなくなったワケ【③】
推しを発見
もちろん競技の迫力だけに限らず、人の魅力にも虜になった。
推しとの出逢いである。
彼は、プレータイムこそ少ないものの、いつも前向きに強い心でチームの為にひたむきだった。
若い力で、ただただがむしゃらだった。
彼が伝えてくれた言葉に印象的なものがある。
『今シーズンにかける想いは違うものがあるので』
その時私は少し違和感を覚えたが、気づかないようにその気持ちに蓋をした。
ハンドボール無知だった私がハンドボール無しでは生きていけなくなったワケ【②】
衝撃
会場には1人で行った。
琉球コラソン開幕2戦目、大崎電気との対戦。試合前、選手達はコートでまだアップしていた。
なんの変哲もない市民体育館。音響さえあるものの、照明も蛍光灯で観客席も手作り感に溢れていた。
『少し迫力に欠けるな』アリーナを見慣れていた私は、そんな残念感さえ感じていた。
シュート練習が始まる前までは‥
そして、それが始まった時私はカメラを持つ手が震える‥
選手のジ
ハンドボール無知だった私がハンドボール無しでは生きていけなくなったワケ【①】
ハンドボール王国沖縄に住みながら、40歳過ぎまでハンドボールのボールすら本物を見たことなかった私が、なんでここまでこの競技にハマってしまったのか⁉️
そしてこれから、プロ化に向けたハンドボール業界が、わたしみたいな気狂いをもっと産み出す為にはどんなアプローチが必要か⁉️
ハンドボール無知な生粋のハンドボール素人が、勝手に独断と偏見で意見を述べさせてもらいます!!
琉球コラソンとの出逢い
『
勝つ そこから何が‥
勝つ
それがこんなに遠い物だとは思わなかった。
勝つ
それがこんなにも手の届かない物だとは思わなかった。
勝つ
それがこんなにも尊い物だとは思わなかった。
それでも、無心に、我武者羅に、懸命に、
ぶつかり合い、走り抜け、ボールに食らいつき、戦い抜いている姿を見せつけられると
涙が止まらない‥
ベンチから、痛いほど聞こえて来る
選手達の声を
イヤホンに耳を押し当てて
必死に拾
念願の再会が復帰戦✨5
試合会場に向かうタクシーに乗り込んでも、まだ彼が試合に出られるかは分からなかった。
ただ、五男君だけは、『はせがわみれるね!』
と、彼の復帰を信じていた。
沖縄出発から8時間
見慣れない奈良の景色に興奮しながら、到着したならでんアリーナ。何枚もの選手ののぼりが、私達を歓迎してくれているように感じた。
会場に入ると、眩しすぎる鮮やかな照明の下
バンビシャス奈良の巨大な横断幕を背に
真っ赤
念願の再会が復帰戦✨4
長谷川選手を知ったのは、キングスに移籍してきてから。
ホームでの滋賀戦 4Q キングスは10点以上も差をつけられ負けていた。
誰もが逆転を信じながらも、ここからの逆転は奇跡でも起こらなければ難しいという事も、誰もが心の奥で感じていた。
重苦しい時間が過ぎていく
ベンチも、ブースターも、今日の試合は終わったと感じていた重苦しい時間が。
その中で、長谷川選手は
大声で仲間を鼓舞し
コート
念願の再会が復帰戦✨③
何が起こったのか分からなかった。
その場面は映ってなかったし、見たくもなかった。
この日の為に、彼は万全の準備をしていた。
奈良のために、チームのために、奈良のブースターのために
彼のバスケット人生第2章は、
ここでまた輝くはずだった。
そして五男君は、テレビの前で、大声で、ブラックサンダーを握りしめて、グチャグチャに溶かして
『はせがわー、はせがわー』と応援し、私はそれを見ながら微笑
念願の再会が復帰戦✨②
長谷川選手の移籍先が、バンビシャス奈良に決まったのは、退団のリリースから数カ月経ってから。
コロナ禍と重なって、本当に心配だったけど
絶対に五男君に、はせがわと再会させてあげたい
ユニホーム姿を目の前でまた見せてあげたい
はせがわーと会場でコールさせてあげたいという気持ちが日に日に強くなっていった。
いつか、いつか奈良のホーム、ならでんアリーナに連れて行ってあげたい。
世の中はコロナ禍
念願の再会が復帰戦✨①
『今手術しないと3ヶ月後には死に至ります』
病院の狭いカンファレン室 お昼下がり 手術を終えた先生が、空いた時間で口早に説明した内容は殆ど耳に入らなかった。
他の子供達、明日学校大丈夫かな。
旦那さん、仕事抜け出してきてくれたけど、戻らなくていいのかな
こんな事ばっかり考えながら、先生の説明を聞いていた。
無意識にこの子の病状から目を背けたかったのかもしれない。
病名は『肺動脈大動脈起