ハンドボール無知だった私がハンドボール無しでは生きていけなくなったワケ【⑤】
魅せ方
どんな写真を撮れば、競技の魅力やチームの魅力を伝える事ができるんだろう。
写真を撮り始めてから、今に至るまで、ずっと答えは見つからない。
むしろ答えは見つからなくていいと思う。そう悩む事で、もっとチームを知ろうとするし、もっと選手を知ろうとする心持ちに繋がる。
私は勝手に、被写体様を好きにならなければ、いい写真は撮れないと思っている。
いくら最新の機材や、いいシュチュエーションがあったとしても、そこでシャッターを切らなければいい写真は残せない。
その場面を残したい、その表情を残したい。
その感情は撮影者の愛なくては生まれない物だと確信している。
その感情をもっと沢山の人に持ってもらう為に、チームを愛してもらう為にはどうしたらいいのか?
まずは、選手を知ってもらう事から始めよう。
そう考え、プレー中だけではなく、ふと見せる笑顔や、悔しそうな表情や、ベンチワークなどを撮るようにした。そしてその写真達に、選手への手紙のつもりでコメントを付けてSNSにアップしていった。
写真の現像も、出来るだけ多くの人の目に留まるように工夫してみた。
一目見て、グッと心を掴まれる様な写真を目標に、トリミングしてみたりモノクロにしてみたり‥。
まずは、1人でも多くの人に写真を見てもらえるように、1人でも多くの人にこの愛すべきチームを知ってもらえるように意識した。