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そもそも台湾がなぜ中国に狙われているのかを半導体に絞って復習する
台湾有事がどうとかアメリカのお偉いさんが台湾に来てなんでこんなに中国が海軍出したりミサイル出して騒いでいるのかの理由を半導体分野に絞って再確認してみようと思います。
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そもそもなぜ半導体?そんなに重要?っていうか半導体って何?
なぜ半導体なのかと言うと、中国にとって台湾の最大手 半導体メーカー「TSMC」の存在がとても大きいからです。
半導体とは電気で動く媒体にほぼ使われている重要な機構です。
一口に半導体といっても役割があります。
大きく分けて簡単に説明すると、容量タンクと高速で動かすためのスロットルです。
PCやプレステの容量みたいなものと、スイッチを押して早く立ち上げたりする処理能力。
スマホで言うとストレージも画面を素早く切り替えるスピードの機構両方ともに半導体が使われています。
とにかく半導体は電子部品としてとても重要で台湾のTSMCという会社はとても優秀でアメリカや日本と提携して世界でより活躍する会社として羽ばたこうとしています。
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狙われる台湾
台湾の半導体価値の高さを知った中国もアメリカも欲しくなりました。
現在の半導体の大部分は中国が握っていて、アメリカはそれを覆したいと考えています。
なので同盟国でもない台湾に何年も前から注目しています。
中国はそれが面白くない。
台湾とアメリカや日本が組まれると自国の半導体需要が減って経済が落ち込みます。
台湾を取るだけでTSMCを抑え半導体分野でプラスになりアメリカや日本にマイナスになるので欲しくなったのです。
ですから元々台湾は中国の一部と見なしていることを利用して昨今 急に台湾に手出しするようになったのです。
台湾は中国からの輸入も多く簡単に引きはがせない弱みもあります。
でもまぁ中国にとっても良い輸出国ですので簡単に全貿易を切るなんてできないのですが、カードを持っていることは確かです。
台湾はそれが嫌でした。
昨今の香港のこともあります。
実質支配され内部需要や逮捕権限を奪われるのが嫌でした。
ですので台湾はアメリカの手出しを喜んでいます。
中国はそれが気に入らず「自分たちの事情に口出すな」と言っています。
台湾を中国の一部だと思っていて台湾の気持ちは全く考えていません。
台湾に譲歩することもありません。
だからアメリカの下院議長ペロシ氏が訪台した時に平気で台湾を取り囲み軍事演習をしてミサイルを台湾頭上に通過させる愚行を当たり前のように侵しています。
野蛮すぎます。
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でも韓国や中国の半導体ってめちゃくちゃ多いんでしょ。
戦争仕掛けてまで台湾くらい取らなくても良いんじゃ?
半導体の話に戻ります。
半導体は中国が多くを占めているし、中国とずぶずぶの韓国でも多く作られています。
ですが冒頭でお話した通り半導体には大別して大きな役割が2種類あります。
容量と処理速度です。
どちらもメモリーとも呼ばれます。
容量の方は部屋、箱、入れ物、そんな感じのデータの収納場所です。
2000年過ぎてから急速に発展してプレステなどゲームやPCやスマホでも大容量を納められるようになってきました。
HDD(ハード ディスク ドライブ)とも呼ばれています。
レコード ⇒ CD ⇒ DVD ⇒ BDの変遷でも分かるように容量があればあるだけ少ない基盤でいっぱいのデータを詰められるので需要があります。
これはデータの入れ物を作るだけなので、機構もそこまで難しくなく大量生産が可能です。
データの入れ物は大量に必要です。
一度作り方が確立すれば需要が許す限り売れていきます。
なので中国や韓国ではこういう容量に特化した半導体で儲けているんです。
ですが半導体というのは容量だけでなく処理速度も重要です。
昔のPCは立ち上げるのに早くて1分、2000年より前のだと10分以上かかったりしたものです。
今では不備がなくよほど遅い半導体でなければ数秒で立ち上がったりします。
そして作るのが難しいのは処理速度を上げる半導体の方なんです。
もう台湾、アメリカ、日本が何を重視して作りたいのかが分かりますよね。
簡単で組み立てるだけの簡単な半導体ボックスでなく、より高性能で高精度な処理速度・回転速度が出る半導体を作る技術を台湾TSMC・日本・アメリカなどは重視しています。
そんな単純な話だけでもないのですが、中国やアメリカがこれほど固執していることからも明らかです。
海に囲まれた海産物権利やら副産物もあるかもしれませんが、アメリカにこれは当てはまりませんので(遠いので)、日本を含めた東アジアだけのくくりで考えず世界規模で考えると半導体の重要性が非常に高いと考えられます。
なので台湾は狙われています。
中国にとってプラスになりアメリカにとってマイナスになるからです。
ついでに日本の近海の海洋資源・希少金属もあわよくばかっさらおうとしています。
最近日本の近郊では海洋資源としてのレアアースが発掘できそうだと話題になっています。
希少金属は広大な土地を持つ中国の山々からの発掘が多く、世界で半分以上のシェア…つまりほとんど独占状態に近いので日本が新しい資源を手に入れることを嫌がっているんですよね。
なので中国が日本ないしは日本の一部を抑える意味は大きいのです。
というかもう何年もずっと普通に日本の領海に勝手に侵入しているし、バレでも気にせずそのまま領海侵犯して日本の海洋資源を奪おうと動いています。
中国にとってプラスになり日本にとってマイナスになるからです。
日本は抗議して遺憾の意を表明しているだけですね。
本気で何でなのかと言いたくなります。
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まとめ
中国は台湾を得ることで半導体分野の独占と国内外に対する支配力のアピールをしようと画策しています。
アメリカは対中戦略として中国に打撃を与えないのと、半導体分野におけるシェアの逆転を狙っています。
日本はアメリカや台湾と同調して半導体シェアを得ると共に安全保障を確立させたい狙いがあります。
もちろん半導体以外の安全保障や中国トップの習近平首席の政権維持や支配力アップなど狙いはぐちゃぐちゃ絡まっていますが、半導体に関して現状見えているのはこんな感じです。
ただなんだか表向きとても分かりやすすぎる構図なのでなんだか逆に疑いたくなってしまいますね。
今後、裏で動いている本当の狙いが見えてくる可能性もあります。
表に情報が出ている時点ですでに現場レベルでは古い情報であるということはよくありますからね。
ですが情報のまとめは今後の方向を考える上で大事なことです。
では今回はこんなところでノシ
メルカ
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