ロシア人もロシアから逃げている
普通に自分の生活をしていただけなのにいきなりファーストフード店や衣料店が閉まりオンライン輸入も使えない上に自国通貨の価値が勢いよく下がっていくなんて恐怖以外の何物でもないですよね。
ロシア軍によるウクライナ侵攻によりウクライナからは400万人、周辺国も含めると1000万人が避難を余儀なくされていますが、ロシア国民は別に侵攻してほしい訳ではないのに世界から制裁されまくっているので生活の維持も難しく、また世界から非道な国として攻められているので国外脱出する人が後を絶たないそうです。
記事にある通りトルコに1万人を優に超える避難者が殺到しているそうです。
トルコはロシア南西部に位置していて、ロシア人に人気がありビザ申請が不要な為 比較的行きやすいようですね。
モスクワ出身のティナ・ボロデュリナさん(30)は取材に「侵攻はロシア人にとっても悪夢だ」と胸の内を語った。
人類学者のボロデュリナさんは2月24日、それまで「プーチン大統領の虚勢」と思っていたウクライナ侵攻が実際に始まったことをニュースで知り「衝撃を受けた」と振り返る。27日に反戦デモに加わったところ、目の前で友人が拘束され、脱出を決意。トルコで暮らすロシア人の友人を頼り、3月3日にイスタンブールへ渡った。
プーチン政権のメディア弾圧に嫌気が差していたところ、侵攻直前のプーチン氏の演説を聞いて「国と全ての絆を切りたくなった」と話す。「プーチン氏が政権の座にいる限り、帰国を考えることすらしない」姿勢だ。
ロシア脱出後は多くのロシア人から脱出の相談を受けているそうです。
脱出…と言葉では簡単で一時的にはそれでも良いですが、家や仕事、学校などその後の生活が不安定になるのは確実です。
家や車のローン、引っ越しをするしないなど考えたくもないでしょう。
大丈夫な人は伝手がある人だけで大体の人は未知の不安定な生活に否応なしのストレスが掛かります。
ただでさえ自分は何もしていないのに世界から残虐非道な国と認定され攻められているのに目の前の生活さえ脅かされるのは本気で恐怖を覚えると思います。
特に若者に顕著です。
プーチン氏は2000-2008年、2012-2022年現在まで約20年も大統領を務めています。
若者からしてみればずっとトップにプーチン氏がいるという変わらない政権であり、SNSの発展により自由の価値を見出した現在では当たり前に名指しで批判しています。
「何やってくれてんのお前(プーチンのこと)!」と名指しで強く非難しているのが現状です。
じゃあ国民全体で反対すれば良いのですが、上記のロシアからトルコへ脱出したティナさんも言っていますが、2/24のウクライナ侵攻から数日後の2/27に反対運動をしたら友達が警察に捕まり連れていかれたなど経験をしてしまうと「言うだけ無駄。怖いし早く逃げよう。」となるのは必然です。
こうなると世論調査でプーチン支持率が83%というのも当然の結果です。
反対すると捕まるのですから。
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日本では徐々にウクライナからの避難民の受け入れをしようと調整していますが、ロシアからの避難民の受け入れの話は表立っていません。
当たり前の話ですが、ウクライナ民もロシア民も銃を扱えます。
護身であれ軍経験であれそういう人が事情があるにせよ多く日本国内に入ってくるということは、同時にかなりのリスクを伴うということです。
初めは感謝するかもしれません。
でも日本での生活の為に反社会勢力に銃の扱いや訓練、銃火器の製造という実践知識を与えて自分の生活を維持、拡大する人が一定数出てくる構図は容易に想像できます。
巡り巡って日本の治安が少なくとも一部、もしくは全体的にとても悪くなるでしょう。
だから熱を帯びて「可哀そうだから!彼らに支援をもっと!」と簡単に受け入れようと躍起になってしまったら、気づいたら日本が日本でなくなる可能性もあるのでウクライナ(や善良なロシア人)を一部受け入れつつも過剰な極論で動くべきではないと考えます。
※あくまでメルカ個人の考えです。
大事なのは日本や世論が冷静さを欠いた変な方向に走らないことです。
自分も今後も情報取得に努めていきたいと思います。
では今回はこんなところでノシ
メルカ