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#お仕事の話

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失業、無職、転職など、波乱万丈のお仕事人生。何が来ても意外と平気。今、落ち込んでていても何とかなるものです。
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#エッセイ

自己卑下という名の自分イジメ

自己卑下という名の自分イジメ

先日、とある人物から「人間はリソースを全振りした方が、成功できる確率があがる。エネルギーを分散させるよりは一点集中の方が効率が良い」という話を聞いた。

正直に言うと、それは言われずとも知っていた。そして、それを遂行することの難しさも知っている。これまでの人生で何かに全振りはできなかった。学生の頃は学業とアルバイトがあったし、社会人になってからは賃労働を優先させなければならなかった。もちろん、うま

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ゴマすりほど、コスパのよいものはない

ゴマすりほど、コスパのよいものはない

「ゴマすり野郎が出世して腹が立つ」という言説は、文化の東西を問わず、どこでも見られる。おべっか、お世辞がうまいだけで、実質的に仕事ができない人が、どんどん出世していくさまは、人の心をざわつかせる。ただ、実際のところは、口だけがうまくて出世するのは稀で、仕事ができる人がゴマすりも併せてやって出世しているケースがほとんどではないかと思う。だって、仕事ができるんだから、上司や経営者を転がすぐらいお茶の子

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慣れたのか、馴染んだのか。あるいは洗脳か

慣れたのか、馴染んだのか。あるいは洗脳か

新しい職場で感じていたイライラやストレスが、ここのところ、スルーできるようになってきた。その理由について、ちょっと考えてみた。

まず同僚の行動原理、行動パターンなどが読めるようになってきた。あまり期待せず、自分が処理できる範囲の仕事はさっさとやってしまうことにした。相手がやるかもしれないなどと一秒も考えず、自分の仕事だと思えばフラストレーションもたまらない。

次に職場の会話の展開、やりとりにお

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自分になるために時間を使う

自分になるために時間を使う

何か一つのことを続けられている人、何かを成し遂げた人、何者かになった人、そういう人を見かけたり、そういった人の話を耳にすると、不思議と動揺する。妬ましいというより、自分にもそのチャンスはあったはずなのに、どこかで道を踏み外してしまった、という気分になる。選べたはずの道が蜃気楼のようにゆらゆら浮かんでくる。

二十代前半から六十代半ばまで一貫したキャリアを築けた人はすごい。その業務のプロフェッショナ

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約束を守れた人だけが守られる社会

約束を守れた人だけが守られる社会

この社会には、守るべきとされているルールがある。法律は可視化されたルールだが、人によってはよく見えなかったり、存在すら見えないルールもある。

たくさん勉強して、いい大学に入り、資格なり、特別な技能なりを獲得し、大きな会社に入るか、公務員になるか、専門職か士業につく。真面目に働き、キャリアを積み上げ、たくさん稼いでたくさん納税する。ダブルインカムなら、なおのこといい。そういう人たちだけ、安心安泰の

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職場の批評家が腹立たしい

職場の批評家が腹立たしい

どこの職場にもいるのだが、大して手も動かさず、作業量も少ないのに、人の仕事を批評してくる人間がいる。管理職は管理をするのが仕事なので、イラつくのは同僚に対してなのだが、どこにでもいる。多くの批評家は無意識に批評しているのだが、無神経なのでこちらがキレていることにも気が付かない。普段からそういう人は自分の言葉にも、さほど注意を払っていない。

今も昔も職場での最大の不満は、考える仕事も単純作業も丸投

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1mmの社会性

1mmの社会性

昨年末の休日、会社の業務関連のセミナーに参加しなければならなかった。本当に行きたくなかった。行きたくなくて行きたくなくてしかたがなかった。断ったあとの面倒さ、気まずさ、断るリスクを天秤にかけて、行くことにした。

当日の移動時間、セミナー中、質疑応答タイムも、本当につらかった。胃は痛いし食欲はなくなるし、遅刻するのが嫌で一時間もはやく到着してしまうし。興味がなくて、自分が嫌悪すらしている人たちの集

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自分の感性をもう少し信じてみよう

自分の感性をもう少し信じてみよう

一年が終わるにあたり、この一年を発作的に振り返っては、達成できていないことの多さに驚いている。何もしなかったわけではないのだが、目標達成には、ほど遠い。自分の意志の弱さを責める段階は過ぎた。できなかったのだから、しかたあるまい。しかし、そこから、どうするべきか。

仕事は定期的にやめたくなる。今日も、やめたくなった。それは職場や仕事の問題ではなくて、そもそも会社で働くというスタイルが好きではないの

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仕事ができない人は、たぶん仕事に興味がない

仕事ができない人は、たぶん仕事に興味がない

同僚の仕事のやり方に対して、日々、小さなストレスが積み重なっている。その人は仕事を放置する。放置していないときは、謎に時間をかけていたりする。イライラするのだが、わたしは経営者ではないので、火の粉がふりかかってきたとしても関知すべきではないのだ。(それに単純に売り上げだけ考えれば、さほどわたしも貢献していないので謙虚にならざるを得ない)

で、気付いたのだが、そういう人でも、社会生活は問題なく営め

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そんなに貪欲に生きられない

そんなに貪欲に生きられない

ここ数年、ザッカーバーグ、サム・アルトマン、イーロン・マスク、ピーター・ティールといった億万長者たちが「核シェルターを作っているらしい」というニュースを耳にするたび、暇なのかしらと思っていた。

核戦争が起きて、多くの人々が亡くなり、土壌汚染された世界で、自分たちだけでも地下空間で生き残りたいというのは、どのような心理なのだろうと不思議に思っていたのだが、彼らは生きることに貪欲であるからこそ、事業

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気付かない人に気付いてもらうのは至難の業

気付かない人に気付いてもらうのは至難の業

先日、同僚が行けなくなった営業に行くことになった。同僚から渡されていた資料を持って行ったのだが、微妙に先方とのやりとりがうまくいかない。徐々に、同僚が先方に確認しておくべき事項を怠っていたことに気付く。そして、わたしには適当でない情報が伝えられていたことが判明する。

急場しのぎでごまかしながらも冷や汗が止まらず、体が緊張で強張っていく。何とか切り抜けたが、その会社の建物を出ると、どっと疲労がやっ

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自分が報われていないように感じたら

自分が報われていないように感じたら

昔の職場で「(あなたの仕事量はちょっと少ないようだから)これやって」と言われて、とてもカチンときた。( )の部分はその場の文脈であって、実際に言われたわけではない。

細かなしょうもない仕事をこっちはたくさんやっていて、わたしがいるから円滑に仕事が回っているんですけど! と心の中では激おこぷんぷん丸であった。(雑用を安請け合いすると損するだけなのかしら)

でも、まあ、そういう小さなストレスという

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飲み会からの逃亡

飲み会からの逃亡

先日、こんなつぶやき記事を書いた。

昔の知り合い、というのは、昔、派遣で働いていた会社の人で、その会社の部署のパーティーをするから来ないかというお誘いがあった。

その会社は一部上場企業で、正社員はほとんど辞めないようなホワイト企業。当時のわたしは生活のためだけに、その会社で週に4日、一日5時間の労働をしていた。時給はわりとよかったのだが、きつい仕事なので非正規社員の離職率は高かった。わたしは結

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ケアをする人

ケアをする人

社会のケアワークをしている人は見えにくい。さまざまに存在する有償無償のボランティアを担っている人は、たいてい家庭でもケアワークをしている。正社員の配偶者がいるからボランティアのケアワークに従事できるとも言える。発注する側も生活には困っていないが、少しだけ時間の余裕のある人に、少しだけ(たとえば水曜日の昼間の2時間だけとか)仕事を振りたい。フルタイムで雇用できるほどの予算はないという現実がある。その

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