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あの人ってなんでこうなの??なぜだかわかりますか?

「なんでこうじゃないの?」「あの人には近づかないようにしよう」って思いませんか?
自分が「こうあるべき」と思っていることと、反対の行動をとる人って目につきますよね。
それって、なぜだかわかりますか?知りたくありませんか?

この記事では、あなたが「ダメな人」と思っている人の特徴について知り、「ダメな人」の正体、ダメな人に対しての行動とはつまり?について解説します。

あの人ってなんでこうなのか?

あなたはダメな人に対して、こんなふうに思っていませんか?
「なんでこうじゃないの?普通はこうするでしょ」
「あの人は怖い。あの人に近づかないようにしよう」
自分が今まで「こう」してきて、今までうまくいったんだから、「こう」すべきでしょ。
自分のやり方を否定してくる。今までの自分じゃいられない。あの人に近づいたら危険だ。

こう思いたくなる人って、どの職場に行っても必ず現れませんか?
職場だけではなく、日常生活の中で他人に対してダメな人と思いませんか?
どこに行ってもあなたが思う「ダメな人」が現れてしまうのはなぜでしょうか?

今回はそれを探っていくために、あなたが思うダメな人を深堀りするためのワークがあります。
一度行ってみて、あなたの「ダメな人」の正体を知りましょう。

あなたが思うダメな人とは

それでは、深堀りするための手順を解説します。このワークを行う前に、やってほしいことがあります。

1記事目

この記事で紹介した、「ダメな自分」をいくつか書き出してみてください。
過去に自分に許していないことや、情けないなと思うことを書いていきましょう。
例えば、「仕事ができないとダメ」「〇〇ができないとダメ」「遅刻したらダメ」「〇〇したらダメ」など、ちょっとしたダメと思っていることを思いつく限り書いてみましょう。

ワーク

手順1

あなたはどんな人をダメな人だと思いますか?

「ああはなりたくない」と思う人物を思い浮かべてください。

手順2

そのダメな人に対してどういう態度を取ったり、どうしたいと思っているかを考えてください。

手順3

その人の「ダメなところ」「嫌なところ」は、あなたの「ダメな自分」と何か共通点はありませんか?

また、その人に対して思っていること、やろうとしていることは、自分の回避行動と何か共通点はありますか?

回避行動について、5記事目で紹介しました。

回避行動とは、「ダメな自分」をなんとかしようと対策するための行動です。
例えば、「〇〇できない自分はダメ」と思っているとします。
それに対して「〇〇できる」にするための努力をする行動のことです。
なんとかそれを克服するための無意識の行動を回避行動といいます。

回避行動には、克服型と逃避型があります。
逃避型というのは、「〇〇できないからやめておこう。どうせ関係ないし。」といった、「〇〇できない自分」という現実を見ないようにする思考や行動のことです。

自分がやっている回避行動と、他人に対してやっている行動を比較してみてください。

ダメな人=ダメな自分

あなたが思う「ダメな人」とはどんな人だったでしょうか?
そして、そのダメな人に対してあなたがやろうとしていることはどんなことだったでしょうか?

なにか気づいたという人もいると思います。
よく見ると「ダメな人」は、「ダメな自分」と似ていませんか?

例えば、「こうしない人」「普通じゃない人」をダメな人と思っているとします。
それは、「こうしない自分はダメ」「普通の行動しない自分はダメ」といった、無意識的に自分を許さない「ダメな自分」はいませんか?

つまり、あなたが自己分離をして意識の奥底にいる「ダメな自分」が、「ダメな人」として目の前に現れているのです。

自己分離とは、できごとを自分の信念に基づいて「いい・悪い」の判断をしてしまいます。
その時「いい自分」「ダメな自分」が生まれ、そのダメな自分をなかったことにするために、無意識に意識の奥底に追いやることを自己分離といいます。

自己分離についてこちらの記事で詳しく取り上げています。

「こう」するのは常識?

常識なんだから「こう」するのは当たり前でしょ?と思うかもしれません。
ですが、当たり前なことほど無自覚になってしまいますよね。
その当たり前について、よく考えたことがありますか?

世間ではこうすべきだから。上司や先輩からこうすべきと言われた。テレビやネットの記事でこうすべきと見た。本を見てこうすると効率的と書いてあった。

どれも、あなたが考えたことではありませんよね?

確かに「こう」すると、効率がいいかもしれませんね。
でも、それはあなたの世界の中だけだと思います。
そんなバカなと思うかもしれません。
違う!と思うかもしれません。

違うなら、それでいいと思います。

ここでは、そういう意見や考え方もあるんだなと気軽に考えて、このまま読み進めてください。

身近な例

例えば、駅の構内を思い浮かべてください。
「歩くのが遅い人」「歩くのが速い人」がいるとします。
その人のことを見てどう思いますか?
混雑した駅の構内で、早く次の電車に乗る必要があります。

人によっては「絶対に乗らなきゃ」「そんなに急ぐ必要もないし1本見逃すか」という人もいるでしょう。

「絶対に乗らなきゃ」と思う人

「絶対に乗らなきゃ」と思う人は、前を歩く人たちが自分のペースよりも遅くて、いつものペースじゃないと乗り遅れること確実な状況です。
そんな時イライラとか、多少不快感を感じたりしませんか?

それは、あなたの中に「モタモタ禁止」「遅刻する自分はダメ」「効率的じゃない自分はダメ」などのダメな自分がいませんか?

そんな自分は許せないと思います。

そして、目の前を歩く人たちに対して「遅いんだよ!もっと早く歩いてくれよ!」と思うのでしょう。

「そんなに急ぐ必要もないし1本見逃すか」と思う人

一方、「そんなに急ぐ必要もないし1本見逃すか」と思う人は、めっちゃ早歩きの人や人混みをかき分けるように走る人を見てどう思いますか?
急ぐあまりぶつかってくる人、駆け込み乗車をしてくる人を見て不快に感じたり、心の中でそんなに急がなくてもと笑う人もいると思います。

あなたの中に「混雑してても迷惑かけるのはダメ」「ぶつかるのはダメ」「駆け込み乗車はいけない」といった、自分がしたら良くないと感じている部分があると思います。

その行為を平気でする人たちに対して、「なんでこれも守れないのかな」「なんで人に迷惑かけるかな」という思考が湧いてくるのではないでしょうか?

「ダメな人」を意識してしまうのは

こういった例のように、日常生活の何気ないシーンでも「ダメな人」を見つけてしまいますよね。
なぜ、こんなに簡単に見つけることができるのでしょうか?
あなたはいつ、どこででも、「ダメな人」を意識しているからです。

「ダメな人」を意識してしまうのは、「こうでないと」「これはいけない」「こうするべきだろ」という自分を強く意識し過ぎているからです。
自分が許せないことは、違和感があってどうにかしなくちゃと考えるものです。
現実にその反対の行動をする人物にすぐに目が行き、「ダメな人」が投影されています。

自分が無自覚に許していないことを意識した結果が、「ダメな人」の正体なのです。

ダメな人はヒントになる

ダメな人は、「ダメな自分」「禁止している自分」ということが言えるのではないでしょうか?
これは逆に、ダメな人はヒントになるということです。

どうしても、自分の無自覚な信念やダメな自分に気づけないとしたら、ダメな人を見てなんでそう思っているのかと問いかけてください。
それが「ダメな自分」です。
そして、なぜダメなのかを考えると自分の信念が見えてきます。

自分の嫌悪感やイラだちなどの不快感情によって、内側で何を分離しているのか教えてくれる存在だと思ってください。

「ダメな自分」に気づいても、がっかりしないでください。
「ダメな自分」は間違いではなく、自分の可能性であると思ってください。

身近な人で試してみて

身近な人に対して、ダメだなぁと思っていませんか?
例えば、家族です。
一番身近な人といえば、妻・夫、子ども、親、兄弟などではないでしょうか?
長年付き合っている仲でも、多少の不満を抱えていると思います。

夫に対する不満

夫が家事をしてくれないという不満があると思います。

色々なシチュエーションが考えられますが、休日の朝に家事もせずゴロゴロしていて邪魔な夫がいるとします。

ここからダメな自分を探してみると、「家事をしないのはダメ」「家のこと何もしない自分はダメ」「ぐーたらしてるのはダメ」といったことではないでしょうか?
自分に課している許せないことがあるのだと思います。

家のこと手伝ってほしいのに、なんで何もしてくれないの??なにかするべきでしょ?と思うかもしれません。
これは相手にこうあってほしいという克服型の意見です。

夫がなにもやらないなら私がやるしかないという現実から「家事をしない自分はダメ」と思い、家事は私がしないと誰もやってくれないと決めつけています。
この決めつけが信念です。

克服するために家事をやり、私がやっているのに目の前で夫が怠けていると腹が立ちますね。
克服しても、現実は変わらない。「やっぱり私がやらないといけないんだ」という信念通りの結果にしかなりません。
このように、否定的な信念がある限り、いつまでも回避行動として「私が家事をやる」ことになります。

自分に課している「ダメ」な部分を許してあげる努力をしてください。

例えば、思い切って勇気を出し、「今日は何もやりません」と家族に言ってみるのはどうでしょうか?
え!?不安…と思うのもわかります。いつもやってくれない人に、丸投げするのは怖いですよね。
勇気を出してとはそういう意味です。

家族を信頼してみましょう。
夫から「何もしないなんてどういうこと?」と不満を言われることもあります。
そう言われても、構いません。
夫がなにもしなければ、夫はご飯も食べられませんし、明日着るための服を洗濯できませんが、それは何もしない夫の課題です。

こんなふうに、思い切って自分の義務と思っていることを手放してみることもおすすめです。
また、妻の内面を夫が知ることができれば、「疲れているなら俺がやろうか?」など手助けを差し伸べることもできます。
これが夫婦円満につながるのではないでしょうか?

妻に対する不満

逆に妻の小言がうるさいけれど我慢している人がいると思います。

「妻に反論しても勝てないからダメ」「我慢しなきゃダメ」などは、回避行動として逃避型の思考です。
「黙って我慢する」などの行動を長く取り続けるのは危険です。

反論されてもいいので、とりあえず言ってみてはどうでしょうか?
つまり、勝敗を気にしないということです。
言うのは一度きりです。
反論されたとしても、言ったのならそれでいいという感じで手放しましょう。

あまりにも逃避の方向に偏りすぎてしまうと、後で爆発することになります。
妻側にできることは、夫に気分転換をさせてあげるなどの気配りも必要かもしれません。

子どもに対する不満

子どもに「宿題をしろと言ってもやってくれない」といった不満があると思います。
恐らく、過去の「ダメな自分」が影響しているのではないでしょうか?
「いい進路に進めない自分はダメ」という部分を子どもに投影していませんか?

自分の子供の頃にも「勉強やらないといい進路には進めない」という信念を抱えていたかもしれません。

他にも「やることはやらないと」「親の言うことを聞くべき」といった、克服型の意見を他人に押し付けているだけかもしれません。

そのような考えを改めて、自分が自分に許していないことを整理してみてください。
自分の信念を理解し行動を選択しましょう。

親に対する不満

親からあれをしろ、これをしろと指図されるのが不満と感じていませんか?

「指図するのはダメ」「自分でやらないとダメ」「親の言う事は聞かないとダメ」といった、許せない事があるのではないでしょうか?

こうしてみましょう。
反対に、親に「お皿洗って?一緒に洗おう。」「これは私がやるから、こっちはやって?」「やらないなら、私もやらない」という感じで、今まで自分が許せなかったことを許しましょう。

親の言うことを聞かないといけないという時代はもう終わっています。
親に助けを求めるのは、間違っていることでしょうか?
人間は一人では生きられない動物です。
家族を信頼して、協力を乞うのも一つの方法です。

八つ当たりはよくない

いくつか例を挙げましたが、このようにあなたが思う「ダメな人」は、自分の「ダメ」「禁止している許せないこと」が相手に投影されて生まれているのです。

自分に課している義務感(~しなきゃ、など)、べき論(~すべき)、常識を意識しすぎていませんか?

それをしない他人に対して、イライラを感じたり、悲しみが込み上げてきたりするのではないでしょうか?
さらに、その人に対してあなたが普段無意識にとっている回避行動と同じことを強要させているのです。

つまり、八つ当たりしているだけなのです。

自分の回避行動を見直して

あなたの回避行動は克服型が多いでしょうか?逃避型が多いでしょうか?

克服型が多い

克服型が多い人は、自分のダメを克服するのと同じで相手にも強要している可能性があります。

例えば、仕事が遅い人に対して「もっと早くできないとダメでしょ」「朝は戦争なんだからテキパキしてくれる?」「もっと効率よくできないの?」など言っていませんか?

集団から外れて一人でいる人に対して「あの人ボッチだよねw」「性格暗すぎw」「君は集団に馴染めないね」などです。

恐らく、自分は仕事が早くなるために努力して認められてきた、だから仕事遅い人、効率悪い人は許せないのだと思います。
他にも、グループから浮かないように必死に適合してきたから、グループで浮いている人に対して目につきやすく批判せずにはいられないのです。

克服型が強い人は、逃避型の回避行動を嫌います。
今までの人生で克服することを良しとしてきたので、逃避型が強い人を批判したり、見下す傾向があるのです。

つまり、克服型は自分の外側へのアピールがうまい人です。

逃避型が多い

逃避型が多い人は、ダメな人から距離を取ろうとしたり、こういう人なんだと見切ったりしているかもしれません。

例えば、「ダメな人」にペースを乱されたりすると、もう関わらないようにしようと考えたりします。

他にも、「ダメな人」を見て「こういう人」と決めつけ、諦めるような態度をとるかもしれません。

逃避型が強い人は、克服型の人を見て嫉妬をしたり、臆病になったりします。
克服型の人を見て自己卑下をしたり、克服型の過剰な意見によって自分の意志を内側に隠してしまうのです。

つまり、逃避型は自分の内側に引きこもろうとする傾向があります。

自分の内側に無自覚でいると相手を傷つける

ここまで、自分の「ダメな自分」に対する回避行動を他人にもやっているということを解説しました。

自分の中の「ダメな自分」に気づいていないと、相手を傷つけてしまう可能性があります。
今まで生きてきて、たくさんの出来事の中で「ダメな自分」がいたと思います。
ダメな人に不快感を覚えるなら、過去の「ダメな自分」を発見できるチャンスです。

いつも通り無意識に遠ざけないようにしてください。
一瞬でいなくなる場合もあるので、注意が必要です。
はっきり見つけたら、ダメな自分でもいいんだと許しの感覚を体中に広げましょう。
優しく迎えてあげて、一緒に歩いていきましょう。

次の記事は、4~6記事目で取り上げた回避行動についてのまとめ記事となります。
一部有料となりますが、読み飛ばしていただいても構いません。
回避行動についてまとめつつ、また+αとなる内容を書いていきます。

ぜひご覧ください!

この記事はシリーズになっています。

記事のテーマに興味を持っていただいたら、前回の記事、次の記事も読んでいただけますと幸いです。

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ノル猫
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