合気道化師マツリくん

色んなものが合気道にみえてくる病気を発症したので、どんなものが合気道に見えるかを紹介しています。

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マガジン

  • 合気道の考え方について

    合気道を稽古する上で考えておいた方がいいことをたくさん書きます

  • 合気道で解説してみたシリーズ

    目についた物事の合気道的なところを解説する記事

  • 『武産合気』合気道の思想解説記事

    合気道開祖である植芝盛平の思想『武産合気』を解説したり参考にした記事をまとめてるヨ。 合気道修行者にはおススメ。

  • ブギーポップ・上遠野作品解説

    上遠野浩平作品と合気道の共通点などを語る記事のまとめ

  • 合気道マニアック本解説集

    合気道マニアック本解説記事のまとめです。

最近の記事

合気道のキホンの考え方について①なぜ手首を掴むのか?

合気道で手を取る理由についても色々な解釈がある。 「護身術として変なやつに手首を掴まれた所から始めるから」だとか、あくまで「単なる素人向けのお約束」だとか、そういうのだ。 別にどれが正解ってわけでもないけど、合気道をより深くより楽しくやっていく考え方はあると思っている。 というわけでそういう「考え方」について解説してみたい。 相手は武器を握っているまず前提として合気道には短刀・剣・杖といった武器術もあるわけで、これは段位があがると審査されたりする。 ということは、あ

    • マツリの合気道は何を目指すのか?

      色んな人が色んな合気道観をもって合気道をやっていて、1人1派と言われるくらい多様な合気道だけれど、その中で自分が目指すのは合気道開祖・植芝盛平がいうところの真釣儀の合気道だ。 真釣とは書いて字の如く真に釣り合っている状態のことであり、政事(せいじ)や祭事(さいじ)が元々はひとつであった事を暗示しているとも言われている。 難しいことをゴチャゴチャと説明したけれど、要は「本当にバランスが取れてる状態」を目指してるってことだ。 あるゆるものが釣り合っていて等しい、みたいな感じ

      • 「流派」がどうして生まれるのか、格闘ゲームで考えてみた

        最近の格闘ゲーム業界は盛り上がってきていて、特にストリートファイター6は新規の取り込みに成功して規模が拡大している。 ところで、昨今の格闘ゲームのトッププレイヤー達には「流派」みたいな派閥がない。 これを逆に考えると武道武術の「流派」というのはどうやって生まれたのかが見えてくるので面白いんじゃないだろうか。 格ゲーに流派はないのか?話によれば昔は「地域差」のようなものがあったらしく、特に関西勢と関東勢でライバル意識があったり、地域のトッププレイヤーに影響を受けた動きをす

        • 人間関係のすれ違いは実は極意じゃね?と思う

          人と人はわりと勘違いやすれ違いでぶつかることがある。 しかしこれを分解してみると、そもそもはぶつかろうとしていない。 お互いにぶつからないようにしようとした結果として、正面衝突が発生し、そしてケンカになったりしてしまうわけだ。 この最初のぶつかろうとしていなかったという心意気は買うべきなんじゃないかと思う。 無住心剣流の極意かつて江戸時代初期に存在したという無住心剣流の針ヶ谷夕雲は剣術とは「相打ち」で良いと言ったのだという。 相手を倒す事が目的であるのだから互いに相

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          2本
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        • 『武産合気』合気道の思想解説記事
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          11本
        • 合気道と『宗教生活の基本形態』:宗教の探求
          4本

        記事

          「価値」があるものとは何かについて遊戯王と合気道で考えてみた

          おれの世代はもう完全なるおじさん世代だが、それと同時に最初の『遊戯王』を味わった世代でもある。 今やカードゲームとして一世を風靡している遊戯王だが、当時はイカれたやつらが負けたらとんでもない罰ゲームをくらうというマンガだった。 昔と今の遊戯王がどう変わってしまったのかは、実はマンガのワンシーンからわかってしまう。 ゲームには何を賭けるべきか?先に問題を出す。 お互いに相手を倒したいと思っている者同士がギャンブルをする時に、残念ながらあなたには掛け金が足りない。 そう

          「価値」があるものとは何かについて遊戯王と合気道で考えてみた

          ポケモンと合気道の話:何のために形稽古をするのか?

          本日は中学生の頃に友達とポケモンをやってて気がついたことが実は合気道でも活かせることだったよという話をする。 数人の友人と「せーの」でポケモンをはじめて、ある程度時間をおいたら対戦をしようという話になった。 結論からいうとおれは誰よりも早くポケモンを鍛え上げてあまりにもレベルに差があったので戦うまでもなく勝負は決してしまった。 なぜこんなことになったのか?ポケモンというゲームは自分の持っているモンスターを鍛えるゲームで、普通にプレイすると誰がやってもだいたい同じくらいの

          ポケモンと合気道の話:何のために形稽古をするのか?

          塩田剛三と養神館合気道の歴史

          養神館合気道といえば言わずと知れた塩田剛三がつくった植芝盛平が大東流を名乗っていた時代からの流れを汲む流派だけど、意外とその組織の話は知られてない。 調べてみると合気道開祖も変わった人生を送っていたけれど、塩田剛三はまた別の意味でウソみたいな人生を送ったようだ。 養神館合気道の歴史や稽古内容を知ってみると、植芝盛平の影響も垣間見える。ある意味では戦前の植芝盛平を知っているからこその養神館の形があるのだと思う。 ちなみに調べたとはいえ養神館については門外漢なので、何か情報

          塩田剛三と養神館合気道の歴史

          SNSのレスバトルを合気道で考える【サバの話:落合陽一VS堀本見を題材に】

          ネット上のレスバトルや炎上みたいなものを見てきて、なんとなく傾向が掴めて気がするので書いてみる。 基本的に合気道というのは如何にして相手の下に入るか?相手を支えるか?というのが一つのテーマになっている。そしてたぶんレスバトルも同じだと思う。 というわけで今回は題材として最近よく燃えた「ゆる言語学ラジオ」堀本見と「筑波大学准教授」落合陽一のバトルを題材にします。 炎上までの経緯堀本氏は今回の炎上で揶揄ナスなどと呼ばれるようになるほどの悪趣味な悪口有料ノート(月額500円)

          SNSのレスバトルを合気道で考える【サバの話:落合陽一VS堀本見を題材に】

          小泉進次郎についての合気道的考察

          そのうち書こうと思ってほったらかしにしてた小泉進次郎について、総裁選にかこつけて書いてみよう。 小泉進次郎といえばなんといっても同じ内容を2度繰り返す「小泉構文」だ。 これには実は合気道的な技法があると思っている。 石丸構文の登場最近、広島県安芸高田市の市長だった石丸伸二さんの「石丸構文」が登場したことで小泉構文にも再注目の流れがでてきた。 石丸構文というのは、相手の発言をオウム返ししつつ、何か間違ったことを言っているように追及して相手が悪いかのように持って行くような

          小泉進次郎についての合気道的考察

          合気道の色んな流派を追っかけてみた

          1928 昭和3年 開祖45歳・大本教で砂泊諴秀の兄、砂泊兼基が入門、後に『合気流道』を興すことになる 1939昭和14年・河野喜一、井上鑑昭より『一位流合気古武道』を学ぶ、流派の由来は河野が一位と呼ばれていたからとか 1945 昭和20年 開祖62歳10月 ・平井稔が光輪洞道場を静岡市に創設(日本光輪会HP) 1946 昭和21年 開祖63歳・井上鑑昭、『新和体道』創設(5) 1947 昭和22年 開祖64歳11月 平井稔が岡山市に道場「恒河洞」名を排し、『光輪洞』

          合気道の色んな流派を追っかけてみた

          しまむら「バースデイ」の炎上を合気道で考える

          しまむらが通販サイトのバースデイで現代美術家の加賀美健とのコラボ商品を発表して炎上し、一瞬で販売中止になった。 子供向けの上着や靴下に「パパはいつも寝てる」とか「パパは全然面倒みてくれない」といった文言が書かれているものがあったのが原因らしい。 ヤフーニュース曰く「父親へのステレオタイプによる性差別を助長している」のだという。 ちなみに加賀美健氏の作風というのはそもそもこんな感じではある。 現代美術的なやり方というのは、直接的にいうと問題になりそうなものをアートによっ

          しまむら「バースデイ」の炎上を合気道で考える

          稽古日記大阪編

          大阪に言って合気道の稽古をしてきた。 1日目 着いてすぐはヒマだったので知り合いに声をかけたら6人くらい集まってくれて、大阪駅の時空の広場でイチャイチャしてるカップルの横で稽古をキメてきた。 6人掛けとかやって、合気道知らん人も面白がってくれたみたいで良かったと思う。 大勢の人を動かすには自分がちゃんとしてないといけない。 その後は飲みにいって一部界隈で有名な羊肉店に行ったりした。 長年ネットだけの付き合いだった人とも会えたので楽しかった。 2日目 同じような

          軸について合気道をしながら考えてみた

          最近では「体軸」をはじめとして「軸」というものが語られるようになってきてる。 一方で個人的にはかなり長い間、なんかしっくりこなくて軸の意味がよくわからなかった。 そもそも定義がアイマイだし、軸と言えば軸だし、軸じゃないと言えば軸じゃない、みたいな状態がたくさんある。 合気道の軸について確かに一人で立っている時にはそれなりに「軸」と思えるようなものはある。 だけど合気道のように誰かに掴まれたり接触されたときに軸は自分の中からなくなるように感じられた。 どうしてそうなる

          軸について合気道をしながら考えてみた

          1日1万回正拳突きを打ってから考察するHUNTER×HUNTER【ネテロの本当のヤバさについて】

          ほぼ完成していたのに公開するのを忘れていたので、今さらながら「突きを1日1万回突いて気がついた事」を書く。 1日1万回といのはわりとバカげた数であり、おれの腰は崩壊しそうになったので、最終的には中断した。 1ヶ月くらいはやったかな? そんなおれだからこそわかるネテロ会長の真のヤバさをお伝えしてみよう。 ネテロの狂気とにかく突きを1万本打ってみてわかったことは「祈ってるやつはバカ」という結論だ。 祈ると言うムダ極まりない動作が結果的に時間を何倍にも増やしている。 仮に

          1日1万回正拳突きを打ってから考察するHUNTER×HUNTER【ネテロの本当のヤバさについて】

          モテようと思ってる内はモテない:合気道でモテるとは何かを考える

          合気道ができるようになるということはモテるようになるということなのかも知れない。 よく「モテようとするやつはモテない」という話があるけれど、合気道でもこれはまったく同じなのだ。 相手を崩そうとするやつは結局はその必死さのせいで崩せない。 モテるとは何か?ということを正しく理解しない限り、合気道もまた理解できないだろう。 必死なやつほど前のめり人には承認欲求がある。そして、それは言語化できない無意識のレベルで存在している。 モテたいというのは一番わかりやすい欲求のひと

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          合気道にまつわる剣の仮説:剣の姿勢について

          稽古をしていて今さらながら「合気道は剣が基本」という言葉のひとつの意味に気がついたので説明してみる。 ごく簡単にいうと、合気道で型稽古をしているほとんどの人というのは実は相手の方に寄りかかっている。 それはつまり自分のバランスを微妙に崩しているということだ。 反対にちゃんと剣を構えている時というのは決して相手の方に前のめりにはならない。 この微妙な姿勢の違いみたいなものが、相手を持っているのか、持たれているのかの違いでもあると思うようになった。 歴史の仮説合気道の歴

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