マガジンのカバー画像

英語習得のための極意

19
英語を身につけるためにどうしても知っておいてほしいこと
運営しているクリエイター

記事一覧

どうしてスイス人は何カ国語も話せるのに、日本人は英語一つでこんなに苦労するのだろうか

どうしてスイス人は何カ国語も話せるのに、日本人は英語一つでこんなに苦労するのだろうか

昔、オーストラリアに行った際に、数日間「語学学校」に体験入学したことがあります。

そこには沢山のスイス人が在籍していましたが、驚いたことにその多くが、英語だけでなくフランス語・イタリア語・ドイツ語など複数の言語を話していました。

それもすべてスラスラと「会話で使える」レベル。英語だってそうです。もうすでに会話はできる、でももっと正確さを高めたい・資格試験を受けるなどの理由で語学学校に通っている

もっとみる
数ヶ国語を自在にあやつるスイス人の秘密とは?

数ヶ国語を自在にあやつるスイス人の秘密とは?

この記事は前回からの続きです。まだの方はこちらから先にお読みください。

上の中でお伝えしたように、言語間の距離が、外国語の習得の難易度を決めるんだ、ということ。遠い言語は近い言語に比べて、習得に時間もかかるわけです。

当然、距離が近い言語同士は共通点が多く、それだけ習得がたやすい。

前回お伝えしたFSIによる言語習得の難易度で、カテゴリー1(英語のネイティブにとってもっとも習得が簡単な言語)

もっとみる
英語で会話できるようになるために必要な「スキルの自動化」とは?

英語で会話できるようになるために必要な「スキルの自動化」とは?

初めての実技講習車の免許をお持ちの方、教習所で初めて実技講習に臨んだ時のことを覚えていますか?

最初に車を運転する時って、頭で覚えた手順を、一つ一つ思い出しながらこなさなくてはならないので、とてもぎこちなかったはずですよね。

えーと、どうやるんだっけ、あ、違った、こっちが先だった、てな感じで。

でもずっとそうじゃない、それを繰り返すうちに、だんだんそれらの作業はスムーズになっていきます。

もっとみる
英語を習得したいけれど、なかなか上達しない、自分にはセンスがないんじゃないか、と思っている方へ

英語を習得したいけれど、なかなか上達しない、自分にはセンスがないんじゃないか、と思っている方へ

英語からの距離が遠い日本語を母語として育った私達日本人は、英語の習得のために、他の国の人達よりも時間をかける必要があります。

(恐らく3000時間程度、ここから学生時代の勉強の「貯金」を引いた時間が必要な時間。でもどれほど貯金額が高い人でも、リスニングに500時間、スピーキングに500時間で、最低でも1000時間は必要なはずです)

ただし文字でのコミニケーション(読む・書く)でよしとするならそ

もっとみる
日本にいながら英語を習得することは、海外で習得するのとは比較にならないぐらい難しい、というお話

日本にいながら英語を習得することは、海外で習得するのとは比較にならないぐらい難しい、というお話

日本で英語を習得するのは、海外の英語圏で習得するのとは段違いに難しい

何を今さらわかりきったことを、とお思いですか?

ではどうして、日本で習得することはそんなに難しいのでしょうか?

もしあなたが日本にいながらの勉強で英語を習得しようとしているなら、その前に立ちはだかる敵の正体を、まずはしっかりと把握しておきましょう。

誘惑との戦い日本で英語を習得することがどうしてそんなに大変なのかというと

もっとみる
日本人が英語を習得するのにかかる時間とは?

日本人が英語を習得するのにかかる時間とは?

わたしたち日本人が英語が習得できるまでに、実際にどれぐらいの時間がかかるのか、興味がある方は多いと思います。

参考になるのは以前この記事でご紹介したFSIのデータ。

こちらによれば、英語のネイティブが日本語を習得するのには「2200時間」とありました。

ただしこれはアメリカで外交官になれるぐらいのエリート、その中でも言語習得に適性がある、と認められた人たちが、勉強だけやっていていい環境で、フ

もっとみる
「勉強やらなくていい言い訳」撲滅運動

「勉強やらなくていい言い訳」撲滅運動

前回までに、英語を習得したいのであれば、「毎日」「数時間」を当たり前にする必要がある、というお話をしました。まだの方はこちらをお読みください。

別にプロになるわけじゃないこういうことを言うと、「別にみんながプロになるわけじゃないんだから(だからそんなに勉強する必要ないでしょ)」と、言う方が必ずいます。

でも違います。プロになる人というのは、英語が使えるようになって「から」さらに数千時間、あるい

もっとみる
スキル界の最強のラスボス、英語の倒し方

スキル界の最強のラスボス、英語の倒し方

日本語という、英語からもっとも遠い言語(の一つ)を母語に持つ私達は、「英語の習得」という点において、大きなハンデを抱えており、

他のどの国の人達よりも長い時間をかけて勉強する必要がある(最低でも恐らく3000時間程度)、

さらに日本語に囲まれて、強力な母語の誘惑の中で、それに背を向けて英語に時間を割かなくてはならない

「毎日」「数時間」を継続して数千時間レベルの努力を。

だから英語はスキル

もっとみる

これまでに挫折した経験がある方に捧ぐ、今度こそ英語学習を習慣化させるための方法

ここまでに、英語を習得したければ、「毎日」「数時間」の英語学習を習慣化させる必要がある、というお話をしました。

そう聞いて、はいわかりました、とそれができるなら誰も苦労しないわけで。

ではどうしたら習慣化は達成できるのでしょうか。

習慣化の仕組み人間の行動の研究によると、ある行動が習慣化するには

①「きっかけ」→ ②「行動」→ ③「報酬」

という3つの要素がいるのだそうです。

例えばY

もっとみる
元祖ダメ人間がお送りする、何をやっても続かない人が、誘惑に打ち勝って勉強を継続する方法

元祖ダメ人間がお送りする、何をやっても続かない人が、誘惑に打ち勝って勉強を継続する方法

ダメ人間の告白自分にはかつてゲーム廃人だった時期があります。本当にゲームしかしない毎日。

大学には7年も通いました。でも大学には行ってません、籍を置いていただけでずっとゲームをしていました。どれだけヤバい奴かおわかりでしょう。

自分でも「このままでいいわけがない」とはわかっており、そんな生活から抜け出そうと、宅建やらの資格試験にも手を出しましたが、すべて3日坊主で終わりました。

そして「昨日

もっとみる
もうこれから一生誘惑に負けずになんでも継続できるようになるたった一つの方法

もうこれから一生誘惑に負けずになんでも継続できるようになるたった一つの方法

前回、英語学習を習慣化させる上において、まずは「毎日〜時間勉強しよう」と決めること、そしてそれを可能にするために、やめることを決めよう、というお話をしました。

その上で考えるべきは、どうやったら誘惑に負けずに勉強を継続できるかです。

誘惑の正体とは毎日の取り組みを邪魔する(勉強以外のいろんな誘惑へ導く)

そもそも英語に向かおうとすること自体を邪魔する

せっかく始めても、今度は集中を邪魔する

もっとみる
あなたの勉強の習慣化を阻む2大ボスキャラの正体とは?

あなたの勉強の習慣化を阻む2大ボスキャラの正体とは?

ここまで「毎日」「数時間」の英語学習を習慣化させるために、まずはやめることを決めて、それに対するハードルを極端に上げよう、というお話をしました。それによって、動物脳による衝動が収まり、人間脳が作動する時間を稼ぐのだと。まだの方はこちらを。

ではここで、勉強を習慣化させる上で、だれにとっても大敵となりうる2つのことと、その対策について見ていきましょう。

アルコールを避けるべき理由まずはお酒です。

もっとみる
成功のカギ、それは「やらざるを得ない環境」に自らを追い込むこと

成功のカギ、それは「やらざるを得ない環境」に自らを追い込むこと

ここまで見てきているように、私達の脳は、原始的な動物に近い脳と、いわゆる「人間らしさ」を形作る脳からできており、

英語学習を継続・習慣化させるためには、自分の中の「動物脳」の暴走をいかに防ぐかがカギとなります。

やつの自由にさせておいては、「将来のために今勉強しよう」なんてこと、とても叶いません。目の前の手軽な快楽に飛びついてしまいます。そうなったら集中も継続もあったもんじゃありません。

もっとみる
怠け者でも「毎日」「数時間」勉強できるようになる、魔法のスケジュールの立て方

怠け者でも「毎日」「数時間」勉強できるようになる、魔法のスケジュールの立て方

前回は、意志の強さに頼らないで「やらざるを得ない」環境に自らを追い込んで取り組むことで成功をつかんだ人の例をご紹介しました。

そこまで極端な方法が取れない、という場合も、「自分は意志が弱い」ということを前提に、その弱い自分でも勉強を継続できる環境づくりを。

キーワードは「朝」と「外」です。

朝型のススメまずは朝型にすることです。睡眠を取って脳が休養十分の朝は、一日の内でもっとも人間脳が強い時

もっとみる