「お母さんは、どうせ わかってくれない」 ‐理解されないトラウマと向き合って、癒しが起こった話-
こんにちは、翳依(かげい)まりです。
今回は、私が20代の頃に
『自分の"心の傷"を自覚して、癒しが起こった』
時のお話をいたしますね。
この記事は
「自分の事なんて理解してもらえない」
と感じてしまう方、
「"自分に向き合う"って、本当に意味があるの?」
と思っている方、
家族関係、親子関係に悩んでいる方、
また子育てに悩んでいる方にも
参考にしていただける内容になっています。
ぜひ 肩の力を抜いて、ゆるりとご覧くださいね。
それではまいりましょう。
血がドバドバ出たのに…
(自分で言うのも何ですが)私は客観的に見ても、
父母から大切に育ててもらった方だと思います。
でもどうしてだか、昔から
「お母さんは、私が何を言っても理解してくれない」
といった風に考えがちで、
そのせいで両親と揉める事も多かったのです。
ある日、お風呂に入っている時に
「私がこんな風に思うのは、何でなんだろう?」
とボーッと考えていて、
ふと思い出した事がありました。
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私が6歳か7歳ぐらいの頃、
近所の公園に父と妹と遊びに行きました。
その公園には
すべり台の足元に大きな石が置いてあったのですが、
私はそこでつまづいて、石の上に転んでしまったんです。
ザクザクした石に思い切り膝をぶつけたので、
皮膚はザックリと切れてしまい、
子どもの私には見た事がないほどの血が
ドバドバ流れてきました。
その時履いていた白の靴下が、
片足だけ真っ赤になるくらいの出血でした。
痛いわ、怖いわで大泣きする私。
すると父が駆け寄ってきて、こう言ったんです。
「そんなぐらいで泣くな!!!」
そして、片足からダラダラ血を流したまま
父に手を引っ張られ、
わあわあ泣きながら歩いて家まで帰りました。
お父さんなら心配してくれる、
足がこんなに痛くて、血も出ているんだからおんぶしてくれる、
と思っていた私は
とてつもないショックを受けました。
なんで?
こんな怪我をしたのに、どうして怒られるんだろう。
お父さん、私のこと心配じゃないの??
大泣きしながら家の玄関に連れられてきた私を見て、
母はびっくりしたようでした。
お母さんなら、きっと心配してくれる!
でも、母は私の血で真っ赤になった足を見て一言、
「なんや、このくらい大丈夫やん!」
えっ?
ここでも、またさらに私はショックを受け、
傷つきました。
お母さんも私のこと、全然心配してくれなかった。
なんで?どうして?
私はそんなに、大事じゃない存在なのかな。
その後 お風呂場で傷を洗って、
消毒してもらったのでしょうが、よく覚えていません。
とにかく心配されなかったことがショックで、辛くて、
その事ばかりが記憶に残っているのです。
(ちなみに、物理的な傷も深かったようで、今でも膝に跡が残っています)
けれど、日が経つにつれて
この日の事は心の奥へ、奥へとしまわれていって、
見えなくなっていきました。
やっぱり、わかってくれない
実は以前にも、この出来事を
ふと思い出したことがありました。
高校生くらいの時です。
その時私は
「辛かった、どうして心配してくれなかったのか」
と母に訴えました。
すると、
「大げさに心配すると、小さかったまりちゃんが、よけいに怖がると思ってん。お父さんもそうだと思うよ」
との返事。
なるほど、父母の言い分はわかりました。
でもまだ釈然としません。
その理由がなんでかわからないまま、
「そうだとしても辛かった」と泣きながら訴える私に、
母は困ったように
「今さらそんな事で泣かんとってよ」
と言葉を続けたのでした。
また、その場に一緒に居合わせた妹からも
「あの時は、なんでお父さんもお母さんも怒るんだろうと思った」
という言葉を一応もらいつつも、
「今になって、そんな事でピーピー泣くなんておかしい」
と言われてしまいました。
結局、この時も
なんだかモヤモヤしたままで終わってしまいました……。
─────────────────────────────
"20代の私"が気づいたこと
そんな事を、
お風呂に浸かりながら思い返していた時でした。
突然 ふっ と、自分の中で気づきが起こりました。
どうして私は20代になってまで、この記憶を引きずっているのか。
あの時、どうしてほしかったのか。
私は、ただ、わかってほしかった。
すごく痛かったということ。
すごく怖かったということ。
怪我をして、たくさん血が出て、びっくりしたこと。
ただ、お父さんとお母さんにわかってほしかった。
大丈夫?びっくりしたね、痛かったねって、ただ言ってほしかった。
両親が良かれと思ってしたことでも、私は傷ついた。
理屈はわかったけど、
頭ではわかったけど、
私の心がしてほしかったのは説明じゃなくて、
ただ私の気持ちを、理解してくれることだった。
辛かった子どもの私が、まだ今の私の中にずっといる。
認めてほしくて、辛いんだよって、訴えかけている。
それが、感覚としてわかったんです。
やっと、
「あ、そうだったんだ」と腑に落ちました。
どうするか迷いました。
でも、
「これはちゃんと、母に話すしかない」と思って
お風呂上がりに、そのまま伝えました。
私が話している間、母は何度も
「それはまりちゃんが怖がると思って…」と言いかけました。
その度に
「最後までちゃんと聞いて」と言って話しました。
話しながらボロボロ涙が出ました。
子どもの頃のわたしが泣いている。
お母さんわかってよって、泣いている。
そう思いました。
わたしが話し終わると、母は謝りました。
「ごめんね。お母さん、まりちゃんの為と思ってしている事でも、きっと他にも、まりちゃんを色々傷つけてしまってる事があるだろうね。」
「私は悪いお母さんやなって、思ってしまうわ」
そうじゃないのです。
母は母なりにちゃんと考えてしたことです。
私は、それはちゃんとわかっているんです。
母に謝ってほしいのじゃない、
自分を責めても欲しくない、
ただ、わかってほしいだけなんです。
それを伝えると、
そっか、わかったよ。との返事。
わかってもらえたのかな。
でも、ちゃんと話せてよかった。
夜も遅かったので、その時はそのまま、2人とも就寝しました。
母が出した答え
そして、次の日のお昼。
買い物から帰ってきた母は、本を読んでいた私に
「ちょっと、本を置いてここに立って」
と声をかけ、自分と向き合った形で私を立たせました。
そして
「今は、あの頃の、子どものまりちゃんに戻ってね」
と言うと、そのまま私を抱きしめてくれました。
「まりちゃん、怖かったね。血がいっぱい出て、びっくりしたね。しんどかったね、痛かったね。」
と、背中をさすってくれて。
またボロボロ涙が出て、気づくとあの時みたいにわんわん泣いていました。
なんでか母も泣いていました。
やっと落ち着いた時には
「ありがとう、もう大丈夫」
と、言うことができました。
書いていて、また涙が出てきます…(笑)
トラウマと言ってしまってよいのかはわかりませんが、
他人から見れば『ちょっとしたこと』でも
それが大きな大きな傷になって、
心に残る事があるのだと、この出来事を通して実感しました。
でも、勇気を出して母に話をして、
本当に良かったと思っています。
またこの時、高校時代にはできなかった
・「私はどうしてほしかったのか」を自分で理解する
・それを人に伝わるように説明できる
という2点をクリアできたのは、
私が10代の頃からずっと
『心を見つめる』
『自分の気持ちを真剣に考える』
という事に意識を向け、
向き合ってきたからだったのでしょう。
当時は
自己啓発、癒しジプシー時代の真っ只中でしたが、
その時間も無駄じゃなかったんだと感じました。
「今まで自分のことを大切にするなんて難しかったけれど、少しずつ前進できているのかも」
と嬉しくなった事を覚えています。
本当に、大きな気づきと学びの時でした。
実は この出来事については、元々書く予定がなかったんです。
ですが、最近ある方にこの話をしたところ、
「昔のあなたと同じように悩んでいる方にとって、ヒントになることがあるんじゃないか」
というお言葉をいただき、公開する事にいたしました。
何か少しでも、
受け取っていただけるものがあれば幸いです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
ご感想やご質問などございましたら、
何でもお気軽にコメントしてくださいね。
前回の記事を読んでくださった方へ
前回からスタートした
『黒歴史人生振り返り』シリーズ、
続きがなかなか更新できておらず、申し訳ありません…!
人生の前半がほとんど
黒歴史で埋め尽くされているもので、
振り返って当時の事を思い出す作業で
精神が削れてしまい、
書いては止まり、修正しては止まり…を
繰り返しております……。
自分で始めたくせにこんな事言うのも何ですが、
予想以上にめちゃくちゃしんどくてビックリしてます。
このシリーズと向き合う事が、私にとっての
「魔法のひとこと」と「感じきる」の実践なんだと
痛感しております……。
このままだとnoteがずっと
動きのない状態になってしまうので、
今回のように、他の記事と並行しながら書き進め
早く仕上がった方から更新していく形をとる事にしました。
いつまでに、と確約できないのが
重ねて申し訳ないのですが、
必ず『黒歴史』の続きも書き切りますね。
もし、もし「応援してあげてもいいよ」という方が
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