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それぞれの普通

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ほかのものをそのまま取り入れない。

ほかのものをそのまま取り入れない。

会社で、業務改善とかマネジメントの改善とかを考えるときに
「他社がやって効果があったらしいから」
「海外ではこんなやり方があるから」
などと、ほかのところのやり方や、ほかの会社で取り入れてたシステムやしくみなどを取り入れようとすることってあるよね?

だけど、いいと思って取り入れているのに、思ったように効果が出ない。



同じ業界のよい事例だから、まねしたら同じように効果が出るだろう、とか。

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見ているものが偏っていないか?

見ているものが偏っていないか?

人によっていろんな価値基準があって、それぞれいろんな状況にいたりして、仕事や職場に求めるものや選ぶ基準とかもさまざまだ。

そういう、人それぞれだよね、多様な人たちがいるよね、というのは広く認識されるようになってはいる。
でも、頭ではわかっていても、実感は薄いとか、少数派の人がいるだけ、みたいな感覚でいる人とかも多いように感じる。



人って、自分がずっと経験してきたこととか自分が馴染んでいる

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言葉の解像度をあげること。

言葉の解像度をあげること。

人それぞれでどんなことをイメージしているのかまったく違っていることってよくある。

たとえば、「やりがいがある」と思うものって、人によって全然違うのに、「やりがいあるのはいいよね」って感じでお互いイメージ違うまま話してしまったりしがち。

キャリアの話って、そういう風にふんわりしがちだと思う。

「やりがいがある」という言葉だけでなく、「人をサポートする」「お客様に喜んでもらう」「評価される」とか

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それぞれ違うことに気づくこと。

それぞれ違うことに気づくこと。

仕事の話をしているときに
「やりがいがあるところにいる方がいいでしょう?」
って言われたら、どう思う?

まぁそれはそうだなって思う人も多いかもしれない。
別に仕事にやりがいとかいらないよって思うかもしれない。



実際私が、そういう風に聞かれたとき、まぁどっちかっていうとやりがいあった方がいいとは思ってるんだけど、多分聞かれている趣旨とは違うなぁ、と感じた。
多分、その聞いてきた人の言う「や

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ほんとに公平になってたら。

ほんとに公平になってたら。

DEIって考えはあたりまえになってきているのに、男女で差別ないようにっていろんな施策などもされるのに、それでもまだあちこちでもやっとするなぁと思う。

まだ発展途上だから、まだ男女平等になっていないから、今まで男性に無意識に下駄はかせていた分、わざわざ女性に手厚くしないと追いつかないのはわかる。
でも「女性管理職」支援とか、「女性起業家」コンテストとか、「女性○○」ってネーミングで何かをするのって

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誰かの正解は自分の正解じゃない。

誰かの正解は自分の正解じゃない。

キャリア相談とかキャリア研修とかで、
「ほかの人はどんな風に決めてますか?」
「ほかの人はどんなことをやりたいって言いますか?」
って聞いてくる人がいたりする。

でも、ほかの誰かやほかのみんなのやり方とか選んだものが、自分に合ってるか、自分も好きなのか、わからないよね?
違うことの方が多いと思う。



社内の改善とか施策とかを考えたり、システム導入を検討したりするとき、
「他社ではどんなもの

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うまくなりたいことがあるなら。

うまくなりたいことがあるなら。

何かうまくなりたいことがあるとき、うまくなる方法、できるためのコツとかを知りたくなるよね?

そういうの、何をしたらいいかがはっきりしているから取り組みやすいし、ある程度うまくなるにはいいとは思う。
方法とかコツとかいうのなら、一定の再現性はあるだろうし。
何もしていいかわからないまま何もしないより、何かしているだけでの効果は出るだろうし。

でも、一般的に多くの人にいいやり方って、結局ある程度ま

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違いがあるからおもしろいんじゃない?

違いがあるからおもしろいんじゃない?

多様性を受け入れるとか多様な社会や組織にするとかいうけど、それぞれみんな違う人で、違う特徴があって考えや価値観が違うのがあたりまえだと思う。

違うからおもしろいんだと思うんだけど。

もちろん、同じだから似てるから安心っていうのはわかる。
同じような考えだと話も通じやすくて楽だし、お互いにわかってもらえると感じられるのは安心感がある。

でも、もしみんながまったく違いがなく存在したら、全部同じよ

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目の前のひとりひとりが違うということ。

目の前のひとりひとりが違うということ。

多様性、多様な社会、DEI、などという言葉がたくさん聞かれるようになって、それはほんとにすごくいいことだと思うんだけど。

「多様性を受け入れる」とか「多様性を許容する」って言う人いるじゃん?
それがめちゃくちゃもやっとする。

別に、受け入れてもらわなくても、許容されなくても、そのままその多様って言われる何かをもってそこにいるものなんだけどな?
まったく同じ人なんていなくて、全てがまったく同じ考

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いろんな人がいる中で呼び方ってどうなる?

いろんな人がいる中で呼び方ってどうなる?

夫婦でお店に行ったりすると、「お客様(または〇〇さん)」と「奥様」って呼ばれること多いよね?
お店によっては、「奥様」ではなく「お連れ様」って呼ぶようにしているところもあるらしい(配偶者ではない可能性があるから)と聞いて、その理由はともかくとして、これからの時代では呼び方は「お連れ様」の方がスタンダードでスマートだろうなぁと思った。

パートナーとして一緒にいても籍はいれない人も増えているし、同性

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見えないところまで想像しようとすること。

見えないところまで想像しようとすること。

見ようとしないと見えなくなるものって多いと思う。

たとえば、カテゴライズしてまとめてまるめて語ってしまうことで、カテゴライズされた中にある個々の事情や課題は見えにくくなり、語られなくなり、ないような扱いにされてしまっているとか。
(男性とは、女性とは、とか、何かの病気や障害でのくくりとか、地域とか組織とか。まとめて語られたりするけど、結構ひとりひとり違うよね?)

たとえば、自分の知らない問題は

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説得したいならちゃんと話を聞くこと。

説得したいならちゃんと話を聞くこと。

「話し合う」って言いつつ、相手を説得しようという気持ちが先にあって話をするとき、「話し合い」はできていない。
自分の言いたいことを考えて、相手のことを聞く気はなくて、相手にボールを投げているだけだ。

そうは言っても、どうしても自分の意見をとおしたいときには、説得するしかないじゃん!ってなるんだけど、でも、説得したいから自分の意見のことだけ考えるのでなく、説得したいからこそ相手の話を聞いたらいいと

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それはあなたが決めることじゃない。

それはあなたが決めることじゃない。

自分でいろいろ考えて試行錯誤してやってきた、っていうマネージャーが、部下が自分でやってみていることに口出したり、部下が決めたことを修正させたりするのとか。

自分でなんでもどんどん決めて進めていく感じの方が、お子さんがどれくらいのことを想定して決められるか心配していたり、何かアドバイスすべきかを悩んでいたりするのとか。

自分で考えて動いたり決めたりすることのよさを知っているのに、自分で決めるべき

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「やりがい」って他人が定義するものじゃない。

「やりがい」って他人が定義するものじゃない。

仕事に「やりがい」が感じられるといいよね、って言われるようになってるよね?
それで、やりがいは何?って聞かれたり、やりがいがあることを見つけよう、って言われたりするのが増えていると思う。

やりがいを、と言われるようになったのは、労働力が減ってきた中で働く人を増やしたいというのが大きいし、そんな中で、やりがいがあるとモチベーションが高まって生産性が向上する、などと言われると、そんなの組織や社会の都

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