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ほんとに公平になってたら。
DEIって考えはあたりまえになってきているのに、男女で差別ないようにっていろんな施策などもされるのに、それでもまだあちこちでもやっとするなぁと思う。
まだ発展途上だから、まだ男女平等になっていないから、今まで男性に無意識に下駄はかせていた分、わざわざ女性に手厚くしないと追いつかないのはわかる。
でも「女性管理職」支援とか、「女性起業家」コンテストとか、「女性○○」ってネーミングで何かをするのって、女性は別、って分断のイメージにもなる気がしてしまう。
ほんとに同じように扱うなら、「女性○○」って言わないもんね?
「男性管理職」「男性起業家」とかって言わないじゃん?
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そういう私も、ある人事の方々に、「女性管理職支援」のために、対話プログラムを提供してサポートしているところ。
最初に相談いただいて話していたときに、
「女性管理職、ってわけるのはなぜ?」
というのは聞いてみたのだけど
「女性管理職を今年増やしたからまずそこへ支援を」
「女性管理職に限らずやりたいと思っているけど、一気に全体にはできないから」
というお話だった。
特に女性だけに特別、って雰囲気ではなかったのもあったし、対話プログラムをその後順に広げていくのには、女性が先だと対話になじんでくれやすそうだから進めやすそうだなぁと思ったりもして、そのまま、「女性管理職への関係性づくりのプログラム」として進めてしまった。
でも、今思うと、
「『管理職向けの関係性づくりのプログラム』をはじめます。
段階的に進める予定でまず女性からやります。」
って進めればよかったなと思う。
女性だけ特別に研修がある、みたいなイメージになってしまったら、なんで差をつけられるの?って思われたり、やっぱり女性は別にされるんだなぁと思われたりする原因になってしまうよね。
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まだ足りてない、公平でない、というのを埋めていく必要性はわかる。
でも、だからこそ、ネーミング、言い方など気をつけたいとも思う。
DEI的な、公平性や多様性のための施策でも、「女性だけひいきしてる」って捉え方をする人もいたりする。
そもそも理解しようとしない人もいるけど、伝え方や見せ方で誤解をうみやすくなるとか、伝えきれていないこととかもあるかもしれない。
「女性○○」って、ひとつの単語のような言い方しなくても、説明できるよね。
「女性管理職を増やそう」でなく「管理職に女性も増やそう」とか。
「女性管理職になりたい人を育てる」でなく「管理職になりたい女性を育てる」とか。
ターゲットを明確にするために「女性の」ってつけるとわかりやすいこともあるけど、わざわざつけなくていいことも多いと思う。
ほんとは男女共通に困りごととかあったりするのに、「女性管理職にはこんな困りごとがある」ってわける必要ないよね?
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ほんとに多様で公平になっていたら、DEIって言葉もいらなくなるし、わざわざ「女性の」「○○の」って銘打って施策やイベントしたりもしないだろうと思う。
逆に言うと、そういう言い方している間は、多様でなく公平でない。
だから、せめてそれをわざわざ意識づけないように、使う言葉に気をつけたいと思う。
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