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エッセイ:教師だったころ

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教師という仕事は人との出会いがたくさんありました。そこでの体験をエッセイにしました。
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記事一覧

エッセイ:世間は広いようでせまい~2~

以前同じタイトルの記事を書いたが、教師はせまい世界で仕事をしているなと感じたことがまだあ…

エッセイ:世間は広いようでせまい

世間はせまいとはよく言ったものだが、教師の世界はかなりせまい。特に同じ市内で教師をやって…

エッセイ:1ヶ月だけの学級担任

実は小学校で1ヶ月だけという短い期間で学級担任をしたことがある。 教師になって数ヶ月。私…

エッセイ:訓練の話

学校では毎年避難訓練、不審者対応訓練、救急対応訓練などの訓練が行われる。 その中でも不審…

エッセイ:M先生のこと

M先生は1度定年退職して再び働いている再雇用の先生だった。 持ち時間数(1週間に教員一人…

エッセイ:一人職の孤独

学校というのは組織で動いている。そして小学校では特に学年で動くことが多い。教育活動の性質…

エッセイ:一休さんとシンデレラ

私が子どもの頃は雑巾がけと言ったら、廊下の端から端まで四つん這いになってダーッとかけるのが普通だった。 これを一休さん拭きというのだと大人になってから知った。 でも最近の小学校ではこの一休さん拭きはほとんど行われていない。ではどうやっているのか? 2人で廊下の半分ずつをコの字に拭いていくのである。このように拭いていくと掃除中にぶつかったりするけがも少ないし、すみずみまできれいに拭くことができるのである。 この拭き方はコの字拭き、ワイパー拭きなどと学校によっていろいろな

エッセイ:Y先生のこと

これは私が正規の教員を辞め、非常勤講師になってからの話である。 Y先生は非常勤講師の指導…

エッセイ:埼玉県といえば

私は生まれも育ちも埼玉県である。そして社会人となり、教師になったのも、もちろん地元埼玉県…

エッセイ:国語の教科書

みなさんは小学生の時の国語の授業で印象に残っている物語はあるだろうか? 小学生の宿題の定…

エッセイ:特別支援学校というところ

みなさんは特別支援学校をご存知だろうか? 昔は養護学校と言われていた。簡単に説明すると、…

エッセイ:本当の顔

新型コロナウイルスの影響により、学校生活は大きく変化した。その混乱の中、私は勤めていた小…

エッセイ:教師の病気

教師の仕事はブラックだと言われている。そのため体調を崩してしまったり、メンタル不調のため…

エッセイ:4年生はゴレンジャー

小学校の教師の普段の服装はジャージであることが多いということは以前にも書いた。そして、夏は半そでのTシャツにジャージという格好がほとんどなのである。 4年生を担任していたある夏の日。その当時、私は異動してきて1年目で慣れないことばかり。毎日元気な子ども達に負けないぐらい元気を出すためによく明るいピンクのTシャツを着て、気分を上げながら授業をしていた。 放課後、子どもたちを帰してすぐに校内研修があった。外部の講師が来るわけではなかったので、いつもの服装のまま研修会場の教室に