エッセイ:4年生はゴレンジャー
小学校の教師の普段の服装はジャージであることが多いということは以前にも書いた。そして、夏は半そでのTシャツにジャージという格好がほとんどなのである。
4年生を担任していたある夏の日。その当時、私は異動してきて1年目で慣れないことばかり。毎日元気な子ども達に負けないぐらい元気を出すためによく明るいピンクのTシャツを着て、気分を上げながら授業をしていた。
放課後、子どもたちを帰してすぐに校内研修があった。外部の講師が来るわけではなかったので、いつもの服装のまま研修会場の教室に向かった。
そして、学年ごとに着席する。すると他学年の同僚から「4年生、ゴレンジャーみたいになってるよ。」と笑いながら言われた。
どういうことか?ふと周りを見て納得。
大規模校だったので、4年生は5クラス。つまり5人の担任集団だ。その5人のTシャツの色が1組の学年主任(男性)は赤、2組の私はピンク、3組の担任(女性)は黄色、4組の担任(男性)は緑、5組の担任(女性)は青と見事に戦隊もののヒーローによくある色になっていたのである。
別に相談して着ていたわけではない。単なる偶然だった。
当時担任していた4年生達は学校の中でも元気いっぱいの子ども達。そして私達担任集団はみんな30代で若く、子ども達に負けないぐらいの元気な教員集団だった。なるほど、他学年集団から見ると、カラフルで元気な学年集団は相当なインパクトだ。
この学年集団は戦隊もののヒーローのように協力し合って1年を終えた。私はその後退職したし、他の先生達も異動したりしてバラバラになってしまったが、今もたまに連絡を取り合っている。
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