エッセイ:国語の教科書
みなさんは小学生の時の国語の授業で印象に残っている物語はあるだろうか?
小学生の宿題の定番といえば音読である。ごく普通の小学生だった私も毎日のように音読をしていたこともあり、各学年で印象に残っている物語がある。以下の通りだ。
1年生だと「くじらぐも」「おおきなかぶ」「たぬきの糸車」
2年生だと「お手紙」「スイミー」「スーホの白い馬」
3年生だと「3年とうげ」「モチモチの木」「ちいちゃんのかげおくり」
4年生だと「ごんぎつね」「白いぼうし」「ひとつの花」
5年生だと「大造じいさんとガン」
6年生だと「やまなし」
こんなところだろうか。授業の内容を覚えているわけではないが、こんな物語読んだな~という記憶はある。
そしてこれらの物語は今も教科書に載っている。つまり時代が変わっても何十年にも渡り、子ども達が学校の国語の授業で学習しているのである。
(教科書の改訂等でなくなったり、教科書会社によっては載っていなかったりすると思うが…。)
私は特に「スイミー」が好きだった。カラフルな絵と小さな黒い魚の活躍が魅力的だった。
教師になって数年経った時、初めて2年生の学級担任を持つことになった。私は初めての低学年にはりきっていた。そして何より私の大好きな物語「スイミー」が授業で教えられる!!
さっそく国語の教科書を手に取り、読んでみる。がしかし、教科書の上巻を見ても下巻を見ても「スイミー」がない。
「スイミーは今は教科書に載っていないのですか?」と先輩の先生方に聞いてみると…。
なんと私が小学生の時に使っていた教科書会社と違う会社の教科書を使っていたため、「スイミー」はすでに1年生で学習済みという…。
ちょっとがっかりしたが、他にも楽しい物語があったので、気を取り直す。
(ちなみに「お手紙」は載っていたので、授業で子ども達に教えることができた)
中学校や高校の国語で習った物語文はほぼ全部忘れてしまったが(中学校・高校の先生ごめんなさい)小学校で習う物語というのは印象深いものが多い。
大人になってもう一度読むと、子どもの頃とは違った見方ができる。
みなさんはどの物語が好きだろうか?