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エッセイ:世間は広いようでせまい~2~

以前同じタイトルの記事を書いたが、教師はせまい世界で仕事をしているなと感じたことがまだあったので、書こうと思う。
以前の記事はこちら。

一度同じ職場で働いた同僚と再びどこかで出会う、なんてことはよくあることだ。

以前1か月だけ特別支援学校で働いていた。その時の同僚に再会したのは私が採用試験に受かって特別支援学校に配属になった時のこと。
初任者の辞令交付式でばったり。彼は高校の教員採用試験に受かったとのこと。

また、ある市(仮にK市としておく)の小学校に異動になり、同じ学年を組んだ5人中3人が同じ時期に同じ市内(仮にF市としておく)の学校にいたことが判明したり。
F市は小さい市だったので、全校の教員が集まる機会もあり、その時に会っていたんだね、という話になったり。

ほかにも、非常勤講師として勤務している学校(仮にS市としておく)の同僚が前任校(これはK市の学校である)の同僚と仲のいい同期だったり。

大学の同級生が以前働いていた学校の同僚が私が非常勤講師として働いている学校に異動してきたり。

非常勤講師になってから、大学の後輩の学校の合唱コンクールで伴奏を手伝ったら、前任校の同僚が異動していて、コンクールの出場校の指揮者になっており、コンクール会場で再会したり。

思い出せばきりがないほど、いろいろなところで誰かと誰かがつながっている。同じ市内の学校ならわかるのだが、違う市の学校でも市を越えてつながりがあるので、本当に驚くことばかりだ。

そしてその中でも一番衝撃的だったのがこれだ。

私が臨時採用で1年間働いていた時、その学校は女性の校長先生だった。私はその校長先生が苦手であった。向こうもそれを感じ取っていたのか、何かとヒステリックに叱られたり、同い年の男性教員と比べられたりした。
その1年間で私はストレスで5キロほど痩せてしまったが、採用試験に合格したので、無事にその学校から異動できることになった。

が、その数年後、私は再び学校を異動することになり、新聞を見て驚いた。なんとあの女性校長が私の異動する予定の学校の校長として異動してくるではないか!!
しかも以前働いていた市とは違う市の学校なのに!!
こんなことってあるんだと思い、ドキドキしながら異動初日を迎えたことを今でもよく覚えている。
数年ぶりに再会して以前よりはマシになっていたこの女性校長だったが、やはり変わらないこともある。私は2年間耐えたが、もう一緒には仕事はできないと思い、結局退職することとなった。

教師の世界はせまい。あちこちでつながりがある。それがいい時もあるが、ちょっと面倒だと思うこともある。
でもそれが教師の世界で生きていくことなのだ、とも感じる。

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窓際ピアニストなお@起業女子
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