こなす えみ

治療出来ない心房頻拍と診断されました。やってみたい事を一つずつ挑戦しています。 ①病気…

こなす えみ

治療出来ない心房頻拍と診断されました。やってみたい事を一つずつ挑戦しています。 ①病気の経過を書く(済み) ②イラストを描く(実践中) ③ホラー小説を書く(済み) ④コミックエッセイをかく(実践中) 少しでも読んでもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

マガジン

記事一覧

【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑦

 これは症状を訴えても「問題ない頻脈だから」と不整脈を否定され続けた私が不整脈の専門医にたどり着き、心房頻拍の診断を受けるまでの4ヶ月間とその後の日々をかいてい…

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【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑥

 これは症状を訴えても「問題ない頻脈だから」と不整脈を否定され続けた私が不整脈の専門医にたどり着き、心房頻拍の診断を受けるまでの4ヶ月間とその後の日々をかいてい…

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【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑤

 これは症状を訴えても「問題ない頻脈だから」と不整脈を否定され続けた私が不整脈の専門医にたどり着き、心房頻拍の診断を受けるまでの4ヶ月間とその後の日々をかいてい…

こなす えみ
2週間前
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【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈④

アップルウォッチの心拍数の経過 前回の話はこちらです。 次の話はこちらです。

こなす えみ
3週間前
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【創作大賞】当時フォロワー0人だったからこそ出来た体験

 久々にログインしたnoteで見かけた創作大賞の告知記事を読んで参加してみたいな、と思ったのが応募のきっかけ。  書くよりも読むのが好きだったし作文を書いて褒められ…

こなす えみ
3週間前
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【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈③

アップルウォッチの心拍数の経過 前回の話はこちらです。 次の話はこちらです。 コミックエッセイではない文章のみのバージョンはこちらです。

こなす えみ
4週間前
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【心房頻拍の記録】「気付かれにくい不整脈」②

アップルウォッチの心拍数 前回の話はこちらです。 次の話はこちらです。 コミックエッセイではない文章のみのバージョンはこちらです。

こなす えみ
1か月前
2

【心房頻拍の記録】「気付かれにくい不整脈」①修正版

 去年から激しい動悸に悩まされるようになったこなすえみです。紆余曲折を経て心房頻拍と診断されました。  この病気になって困った事が3つありました。 ①検査で異常が…

こなす えみ
1か月前
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満開の桜

こなす えみ
3か月前
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嘲笑う石 第8話とエピローグ

全ての証言を聞き終えた風祭輝国の見解 「思い出すのも辛い事だったと思いますが、娘さんの事も含めて話してくださってありがとうございました。  私は時坂先生から『いな…

こなす えみ
4か月前

嘲笑う石 第7話

 「何が終了だって?とても面白い冗談だね。はなちゃんこそ自分の状況をわかっているのかな?」  私は背後に立って首筋に草刈り鎌を突きつけている島軒さんにもよく見え…

こなす えみ
4か月前

嘲笑う石 第6話

 夕日の差し込むリビングに時坂先生の声が響き渡ったあと私達の間には沈黙が流れた。テレビから流れる子供番組の軽快な音楽が遠くの世界から流れているように聞こえた。 …

こなす えみ
4か月前
1

嘲笑う石 第5話

遥ちゃんの証言 「風祭のおじさん。もう少し御守り持っててもいい?これがあると遥は頑張れるみたい。  あのね、はなちゃんは選ばれた子じゃないとお話ししてくれないん…

こなす えみ
4か月前
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嘲笑う石 第4話

 時坂先生に駐車場で待つように言われた私は数分後には指定された場所に立つ事が出来た。待ち合わせ場所に指定された幼稚園の駐車場は来た時と同じように親子連れで賑わっ…

こなす えみ
4か月前
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嘲笑う石 第3話

 大音量の蝉の声。  だらだらと滴る汗で帽子と服は色が変わっていった。  汗ばむ手で握りしめた虫籠と虫取り網。  長期休暇になる度訪れていた祖父母の家の周辺には見…

こなす えみ
4か月前
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嘲笑う石 第2話

 いつも通りの朝。新聞や本やマグカップなどが乱雑に置かれたテーブルの上を探りリモコンを見つけてテレビをつける。ベッドから降りて洗面所へ向かう。顔を洗い鏡を見る。…

こなす えみ
4か月前
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【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑦

【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑦

 これは症状を訴えても「問題ない頻脈だから」と不整脈を否定され続けた私が不整脈の専門医にたどり着き、心房頻拍の診断を受けるまでの4ヶ月間とその後の日々をかいていくコミックエッセイです。

アップルウォッチの心拍数

前回の話はこちらです

次回の話は準備中です

【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑥

【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑥

 これは症状を訴えても「問題ない頻脈だから」と不整脈を否定され続けた私が不整脈の専門医にたどり着き、心房頻拍の診断を受けるまでの4ヶ月間とその後の日々をかいていくコミックエッセイです。

心筋虚血という所見が出たが医師に否定された心電図

前回の話はこちらです

次回の話はこちらです

【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑤

【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈を証明するために奮闘した4ヶ月間⑤

 これは症状を訴えても「問題ない頻脈だから」と不整脈を否定され続けた私が不整脈の専門医にたどり着き、心房頻拍の診断を受けるまでの4ヶ月間とその後の日々をかいていくコミックエッセイです。

アップルウォッチの心拍数の経過

前回の話はこちらです

次回の話はこちらです

【創作大賞】当時フォロワー0人だったからこそ出来た体験

【創作大賞】当時フォロワー0人だったからこそ出来た体験

 久々にログインしたnoteで見かけた創作大賞の告知記事を読んで参加してみたいな、と思ったのが応募のきっかけ。
 書くよりも読むのが好きだったし作文を書いて褒められた事もないし、ましてや2万字以上の小説なんて書いた事もない、そんな私だったけどやってみる事にしました。当時は病気になって色々な事を諦める日々だったので、まだ自分は何かに挑戦する力があるんだと思いたかったのかもしれません。

 結果は落選

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【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈③

【心房頻拍の記録】気付かれにくい不整脈③

アップルウォッチの心拍数の経過

前回の話はこちらです。

次の話はこちらです。

コミックエッセイではない文章のみのバージョンはこちらです。

【心房頻拍の記録】「気付かれにくい不整脈」②

【心房頻拍の記録】「気付かれにくい不整脈」②

アップルウォッチの心拍数

前回の話はこちらです。

次の話はこちらです。

コミックエッセイではない文章のみのバージョンはこちらです。

【心房頻拍の記録】「気付かれにくい不整脈」①修正版

【心房頻拍の記録】「気付かれにくい不整脈」①修正版

 去年から激しい動悸に悩まされるようになったこなすえみです。紆余曲折を経て心房頻拍と診断されました。

 この病気になって困った事が3つありました。
①検査で異常が見つかり辛く不整脈がある事に気付かない医師が多かった
②心房頻拍に関する情報が少なかった(病院のHP、病気の体験談やブログなど)
③発作の苦しさや辛さが他者に伝わりにくい
 ①②③を解消するために私が出来ることはなんだろう、と考えた時に

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嘲笑う石 第8話とエピローグ

嘲笑う石 第8話とエピローグ

全ての証言を聞き終えた風祭輝国の見解
「思い出すのも辛い事だったと思いますが、娘さんの事も含めて話してくださってありがとうございました。
 私は時坂先生から『いないいないヨーイドン』という遊びをを子供達に広めているのが誰なのかを調べるという調査を引き受けてから、関係者から証言を聞きました。全体像が見えてくるにつれて、どのような結果を迎える事が皆にとって一番良いのか迷うところがありました。今日この場

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嘲笑う石 第7話

嘲笑う石 第7話

 「何が終了だって?とても面白い冗談だね。はなちゃんこそ自分の状況をわかっているのかな?」
 私は背後に立って首筋に草刈り鎌を突きつけている島軒さんにもよく見えるようにはなちゃんの両端を持った両手をゆっくり持ち上げた。
「何?何?どうなってるの?ずっとチクチクして痛いんだけど!」
 はなちゃんはギャンギャン喚いている。
「その針は何ですか?」島軒さんは剣山のように針まみれになったはなちゃんを確認す

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嘲笑う石 第6話

嘲笑う石 第6話

 夕日の差し込むリビングに時坂先生の声が響き渡ったあと私達の間には沈黙が流れた。テレビから流れる子供番組の軽快な音楽が遠くの世界から流れているように聞こえた。
「島軒さん?」
 遥ちゃんのお母さんは不思議そうに尋ねた。名前に心当たりは無いようだ。
「花壇の手入れをしてくれているボランティアさんです。お迎えの時間には居ないことが多いので会ったことはないかもしれません。
‥‥‥もう10年以上前から幼稚

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嘲笑う石 第5話

嘲笑う石 第5話

遥ちゃんの証言

「風祭のおじさん。もう少し御守り持っててもいい?これがあると遥は頑張れるみたい。
 あのね、はなちゃんは選ばれた子じゃないとお話ししてくれないんだよ。今まで選ばれるのは年長さんだけだったのにね、遥は年中なのに選ばれたの!
 年中や年少の子ははなちゃんを怖がって先生や親に言うからダメなんだって。遥は怖がらないから約束を守れればお友達になれるって言われたの。
 約束はね、先生や家族に

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嘲笑う石 第4話

嘲笑う石 第4話

 時坂先生に駐車場で待つように言われた私は数分後には指定された場所に立つ事が出来た。待ち合わせ場所に指定された幼稚園の駐車場は来た時と同じように親子連れで賑わっていた。
 不思議な事に私が園庭から離れていくにつれて怪異の気配が徐々に強まっていった。私が居なくなるのを待っていたかのように思えた。
(もう一回園庭に戻ってみるか。さっきは見つける事が出来なかった怪異の手がかりが見つかるかもしれない。)

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嘲笑う石 第3話

嘲笑う石 第3話

 大音量の蝉の声。
 だらだらと滴る汗で帽子と服は色が変わっていった。
 汗ばむ手で握りしめた虫籠と虫取り網。
 長期休暇になる度訪れていた祖父母の家の周辺には見た事がない虫が沢山いて幼い私は夢中で虫取り網を振り回していた。庭の散策にも飽きた頃、家の裏にある森に続く細い道の先に何かの気配を感じた。
 生い茂る雑草の奥の茂み。見覚えのある緑と黒の縦縞の球体。
(何でこんなところにスイカ?)
 裏の森

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嘲笑う石 第2話

嘲笑う石 第2話

 いつも通りの朝。新聞や本やマグカップなどが乱雑に置かれたテーブルの上を探りリモコンを見つけてテレビをつける。ベッドから降りて洗面所へ向かう。顔を洗い鏡を見る。
(昨夜はどんな寝方をしたんだろう?)
 右耳斜め上の部分を中心に髪がぐるぐると渦巻いていた。水をかけてヘアブラシをかけて丁寧に治していく。どれだけとかしても渦巻の名残がささやかな自己主張を諦めてくれない。
(まあ、多少の癖が残ったとしても

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