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【創作大賞】当時フォロワー0人だったからこそ出来た体験

 久々にログインしたnoteで見かけた創作大賞の告知記事を読んで参加してみたいな、と思ったのが応募のきっかけ。
 書くよりも読むのが好きだったし作文を書いて褒められた事もないし、ましてや2万字以上の小説なんて書いた事もない、そんな私だったけどやってみる事にしました。当時は病気になって色々な事を諦める日々だったので、まだ自分は何かに挑戦する力があるんだと思いたかったのかもしれません。

 結果は落選という残念なものだったけど、この数ヶ月間はとても楽しかったです。どんな話を書こうかな、と考えたり、登場人物の性格やエピソードを考えたり、あーでもない、こーでもないと試行錯誤しながら書いて消してを繰り返してホラー小説部門に『その蛙の置物は夢をみる』の第1話を投稿しました。

 これは、ある病院の一室に置かれた蛙の置物とその部屋に入院してくる患者の交流を書いた話です。
 当時フォロワー0人だったから私の小説を読んでくれる人なんていないんじゃないか、と不安に思いながらダッシュボードを確認したのを覚えています。まあ、誰も読んでくれなくても審査する人が読んでくれるからいいじゃん、と思っていました。
 そんな不安は杞憂に終わり、自分のクリックを差し引いても何人かの人が読んでくれた事がわかりました。
 嬉しいなと思いながら第2話、第3話を投稿。同数のPVがついて、続けて読んでくれる人達がいる事がわかりました。
 この小説は、オムニバスになっていて第1話と第2話は乳がんの手術を受ける事になった女性と母親の話。第3話から最終話の序盤までは骨折で入院したお婆ちゃんと孫の話、最終話の中盤からは死を目前に控えた男性の話に分かれています。
 第3話まで順調に推移していたPVが第4話になって激減。
 あらら、どうしようと思いながら第5話、最終話と投稿するも最終話まで読んでくれた人は2人。

 私が小説を書く事が楽しくなる程、気持ちが盛り上がる程PVは減っていきました。これはいかん、独りよがりになりすぎたのかもしれないと反省し、もう1作書く事にしました。

 そして投稿したのが『嘲笑う石』。

 これは、1人の男の子が亡くなった交通事故が、ある幼稚園で周期的に流行する遊びと関連があるかもしれないので調べてほしいと依頼された男の話。
 前作は1話毎の文字数もバラバラで、最終話なんてうんざりするくらいのボリュームとなってしまったので、そういう所も良くないんじゃないかな、と反省して1話を4000〜5000字位でまとめる事にしました。
 第1話は2桁の人が読んでくれました。
 第2話〜第6話までは自分の好き勝手に書きたい気持ちを抑えながら書き進めました。その結果同数のPVを保つ事が出来ました。
 第7話からは話も佳境に入るので、どうしても気持ちが盛り上がっていきます。
 楽しくなってきちゃうんですね。自分を止められなくなりました。
 そしてPVは激減して「またやってしまった」と反省しながら最終話を投稿。
 読んでくれていた人が離れていって作者だけが盛り上がるという良くない最終回を迎えてしまいました。それでも最後まで読んでくれた人もいました。

 noteはフォロワーのタイムラインに記事が表示されるだけでPVにカウントされるから実際に記事がどれだけ読まれたかわからないと聞いた事があります。
 たまたま、フォロワーがいなかったので出来た体験ですが、ダイレクトに読んでくれる人の反応がわかったのは良い経験だったと思います。
(最近フォローしてくださる方が出来たので私も0人では無くなりました。フォローして頂けるのはありがたい事だと思います。)
 
 投稿した時はそんな感じでしたが時が経つにつれ、全話読んでくれる方がポツポツ現れて印象に残ったと紹介記事を書いてくれた方もいました。
 9月に入ってからも通して読んでくれた方が何人かいました。

 十人十色、捨てる神あれば拾う神あり、noteにも色々な人がいるので小説の好みも人それぞれ。だからフォロワー0人でも、交流してる人がいなくても、小説を読んでくれる人はいるし、スキを押してくれる人もいるし、紹介の記事を書いてくれる人もいます。
 だから諦めずに挑戦してよかったな、と思います。
   小説を書くのはとても楽しかったから、また何かを書いてみたいと思うけど、次回作は読んでくれる人も一緒に楽しめるような話を書けたらいいな、書いてみたいなと思います。
 拙い2作品でしたが、通りすがりに読んでくださった方、スキを押してくださった方、紹介記事を書いてくださった方、ありがとうございました。

 


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