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老いには逆らえないが、いずれは考えていかなければならない問題に、向き合おうとしている話

最近、両親や自分達夫婦の将来について、考えさせられることが多い。

身近な人が介護を頑張っていたり、親御さんが亡くなって、喪失感とその後の大変な相続や片付けに呆然とされているのを見かけると、他人事ではないと思うのである。

最近、とある勉強を始めた。本当に始めたところで、言うほど進んでもいなくて、数ページ読んでるだけである。

しかしそこにアンテナを張っていると、不思議と雑誌等でもその手の情報に目が行く。知らないことも多く、そんな選択肢もあるのかと考えさせられる。

私には子供がいない。だから両親を見送った後、夫が残ってくれればよいが、私が残る可能性もある。その時に誰が後始末をしてくれるのか。それをお願いできる人はいるのかと思うと、とても遠い未来のこととは思えないのである。

子供がいたら、子供のことが最優先になるので、ぼんやりそのことを考えつつも、なかなかそこまで手が回らないのではないかと私は思う。…勿論、考えてる方もいらっしゃるだろうが…。

親戚もいるのはいるが、皆、自分の家庭や直系の両親等の面倒で精一杯と思うので、なるべく迷惑をかけたくないと、真剣に思っている。

勿論、これから時代も変わるだろうし、今から考えても分からないこともあるが、基礎知識等だけでも知りたい、こんな時こういう相談できるところ、お願いすることができることがないか等、とても気になっている。

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介護をしている友人は、特にそういう勉強をする間もなく、両親の介護に追われ、現在も片親の面倒を一生懸命見ている。

その話を聞く度に、友人は本当によく頑張っているなと思う。

自分が友人の立場になった時、そのような行き届いた介護やお世話が両親にできるのだろうか?と不安でならない。

勿論、友人のように、なったらなったで絵を書かないといけないので、しのごの言わずに、ただひたすらやるだけしかないが、何も知らずにその状況に翻弄されるのと、少しでも何か知ってるのでは、慌てふためく度合いが違うのではないかと思った。

そこで夫とも相談し、最近「僕も勉強したい。」と言ってくれたので、取り敢えず私から始めることにした。

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最近、親が体調を崩していた。私は長いこと連絡できずにいて、迷惑メールのことで伝えておかないといけないことが出てきた時に、実家に電話をした。

すると元気がなく、声もガラガラの父が電話を出た。

「どないしたん、その声。」
「う~ん、なんか調子悪くてなぁ。」
「病院行ったん?」
「いや、行ってない。行く気がしない。」

いやいや、今どき色んなものが流行ってるのだから、見てもらっておかなければ、いけないんじゃないの??

「今日、月曜日やったから行ってきたら良かったのに…。明日やと火曜やから、午後休診のところも多いよ。で、体調はどうなん?仕事はどうなってるの?」
「何か、フラフラする。少し熱もある。仕事は明日行くつもり。代わりの人がいないから。」
「どう見てもアウトやろ?そんな身体で行っても仕事にならないし、かえって職場の方に迷惑かけるよ。」
「でも病院は行かない。」

両親ともに、私の占い上ではあるが、「子供にかえっていくタイプ」とある時に分かってから、覚悟していたが、この日は頑固さに磨きがかかっており、埒が明かない。

「取り敢えず、私、明日そっちに用事で行きたいんやけど、構へん?」
「お母さんが良かったら、別にいいんちゃう?あ、OKやって。」
「分かった。そしたら明日行かせてもらうね。」

と言って、電話を切った。

夫も「何で今日病院行かれなかったのかな?」と不思議そうだった。

私は昨年末から正月明けまでの出来事が頭をよぎり、気が気でなかった。

▽その時のお話はこちら

この三記事を振り返るだけでも、心配でたまらなかった。

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翌日実家に行くと、昨日から咳が強烈にも関わらず、「会社に行く!」と言ってた父が休んで、家にいた。

今日は電話でなく、実際姿を見たが、どう見ても会社に行ける状態ではない。

「もうこの間の年末年始のこともあるしさ、無理せん方がいいよ。」

病院に連れて行ってやりたかったが、既にお昼で難しい状態だった。

取り敢えず、皆で昼食を食べ、私の本来の用事を済ませたら、夕方になった。

「あのさぁ、やっぱり病院に行ったほうが良いと思うんよね。明日以降行く行かないのこともあるけど、人に変わって休ませてもらったんだったら、何で調子悪いかやっぱり病院行って結果が◯◯やからとか言わんと、家で何しとったん?って話になると思うんよね。」

「う~ん、それは一理あるなぁ…。」
「そうやろ?だから今からこの辺で火曜の午後もやってる病院を探して行ってみようよ。私、探してみるから。」と言って、ひたすら探した。

すると、我が家はかかったことはないが、わりかし近くで、名前だけよく知ってる病院がやってることが分かった。

「今から行こう!お父さん、そんなフラフラしてる状態なら、運転しても危ないから。」
「分かった。用意するわ。」

しかし、ドライヤーを使った後の父の動きがおかしい。どうも身体が普通に曲げられずに、洗面下の収納にドライヤーが入れられない。

「お父さん、身体曲がらへんの?」
「うん…節々が痛くて、思ったように曲げられへんねん。」
「そんな大事なこと、何でもっと早くはよ言わへんの!そんなんインフルエンザ疑わなアカン症状やないの!ドライヤーは私がしまうから。」
「いいや、しまえる。」と言って、無理やりしまっていた。いつからこんなに頑固になったのだ。

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母と三人でその病院に行った。初めての病院なので、問診票から書かなければいけない。

父はあっちの部屋、こっちの部屋と呼ばれ、診察されていた。

終わった後「インフルやったん?」と聞くと、父は首をブンブンと横に振った。

一体何だったんだろう?

結果、父はコロナだった。会社にいくのはおろか、母もヤバいし、私もヤバいかもしれない。一応マスクはしていたが、どうしても飲食する時は外してたりしてたので、絶対大丈夫とは言えない。夫に伝染うつしても困る。

薬局でも、問診票から書かなくてはいけなくて、父を車で待たせて、母と行った。

終わったら19時を過ぎて、皆ヘトヘトだった。

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その後、毎日電話しているが、病院に行ってないので未確定だが、どうやら母もコロナに伝染うつったのではないか?という状態になったらしく、母もグッタリしていたらしい。

もっと早く病院に行ってたら、良かったのに…と改めて思ったが、言っても仕方がない。せめても、私が実家に着いてすぐに母と用事がてらドラッグストアで風邪薬の大瓶を買っていたのが救いである。

父は病院から言い渡された日まで仕事を休み、だいぶん元気になってるようだが、母が数日遅れで感染の疑いがあるので、一応計算して、「この日までは絶対出かけたらアカンで!」と言い渡し、「わかってるよ!!」と言ってたので、何とか療養に努めて、身体を休めてほしいと願った。

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今年の2月から3月にかけて、車の事で考えさせられることがあり、前回の年末年始の父の様子を見て、夫と車を次回買う時に、どういう車を買うか随分話し合った。

私が自分で気に入って自分で買った車なので、私も手放したくはないが、年数もそれなりに経ち、父が車に乗れないと、実家は大変不便なところなので、買い物も病院通いも非常にしにくくなる。その時に両親を連れて用事がしやすいような、乗り降りしやすい車を買わないといけないんじゃないかと話し合った。

夫は今の車を乗り潰すの一点張りだったが、私達もこれから車を運転するのに、下手になることはあっても、上手になることはまずない。

それを考慮しても乗りつぶしている間に、もし父が免許返納する事態になると、万事休すである。

その結果、夫がいついつ頃、こういう車を買うことを検討しようと言ってくれて、嬉しかった。私だって今乗っている車には愛着があるので、手放したくはない。だが2代所有する余裕もないし、今の家庭や実家の状況に見合った車に変えておかないと、いつ何が起こるか分からない。

昨今高齢者の運転で事故が多発しており、決して対岸の火事ではない。

そう思い、最終決めるのは両親にしても、今後暮らしやすくするのにはどうしたら良いのかなどを、少しでも知識を入れて、選択肢の幅を増やし、両親も納得し、私達家族全員が安全に、安心して暮らすにはどうしたらいいのか、少しずつでも考えられるようにしたいと思っている。

ここ2年ほど前から、両親が急に歳を取ったように思うことが増えてきて、尚の事考えさせられるようになった。母も耳が遠くなり、なかなか話が一発で進まないし、若い頃から頑固だが、磨きがかかってきた。

年老いていく両親のためにも、ゆくゆくはそうなっていく私達夫妻のためにも、色々対策を練りたいと思うらびっとなのである。





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