ふう

読書と音楽、猫が大好きです。

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最近の記事

読書記録『テスカトリポカ』佐藤究

昨夜読了。2週間かけて一気読み。 英検1級2次試験学対策のため、読書を我慢していたので、読書欲爆発。 あ、英検は不合格でした。次回に向けて、がんばる。 またしばらく読書を控えなければ。 久しぶりに重厚な物語を読みました。スリリングで暴力に満ちていて、刺激的で、早く先を読みたいと思い、ページが止まりませんでした。 作者は、この一冊の本を書くために、多くの本を資料として巻末に挙げています。作家の隙も漏らさない情報収集力と情熱、すごいな。 パブロとコシモの明け方の多摩川をカヌーで

    • 英検一級 一次試験合格しました!

      ギリギリだったけど、ついに合格! 試験後、自己採点してReadingもListeningも70%取れてなかったから、今回も多分ダメだと諦めていた。 今までやってきた積み重ねが形になって、とてもうれしい。 書きたいことはたくさんあるけれど、今は、二次試験の面接に向けてがんばる。

      • 筋肉少女帯 ALL TIME BESTツアー 2024 江戸川区総合文化センター 10月12日(土)

        6月の豊洲ピットに続いて、2回目の筋少ライブに行ってきました。 遠方からの参戦のため、前回、アンコールを泣く泣く諦めて帰ったのだけど、今回は17時30分から開演なので、最後まで見ることができて良かった! 新小岩駅から会場まで徒歩約15分かかるとあって、致命的に方向音痴のわたしは、下記サイトを参考に会場までテクテクと歩きました。 https://edogawa-bunkacenter.jp/edobun-channel/posts/044214.html でも、周りを見ると

        • 前橋ブックフェスと『ツユクサナツコの一生』益田ミリ

          10月19日(土)、前橋ブックフェスに行ってきました。 前橋ブックフェスとは、ほぼ日代表の糸井重里さん、前橋市をはじめ、本を愛する人々で作る本のお祭りです。 ブックフェスとあるけれど、実際は、街中でジャズの演奏が行われ、キッチンカーが並び、糸井さんとゲストのトークショーが開催される、本だけではない連動企画になっていて、街全体がにぎわう、とてもワクワクするお祭りなのです! 2年前の第1回目も行ってきたのですが、とても楽しかったので、2回目が開催されてとてもうれしかった!そし

          行ってみたい場所に行ってきた話

          ずっと行ってみたいと思っていた場所、それはボートレース場です。 ボートレース場といえば、競艇。 競艇と言えば、古くは、漫画家でタレントの蛭子能収さん。 最近は、よく見かける爽やかなCMが思い出されます。 ん?爽やか?うーん、そんなことないかも・・・? 競艇は、競馬、競輪などの公営ギャンブルの中で、まだまだ実際は爽やかとは言えないのでは。 お金を注ぎ込み身を持ち崩した人、身なりに構っていない人、そんな人たちが集まる、荒んだ裏ぶれた雰囲気なのが競艇。 昔、競馬も似たような感じ

          行ってみたい場所に行ってきた話

          読書感想 『十戒』 夕木春央

          夕木春央さんの『十戒』読み終わった。 先日読んだ『方舟』が、あまりにも面白くて衝撃だったので、手に取って見た。 一気読み。展開が気になって、ページを捲る手がとまりません。 279ページから、最後の最後で本当の真相が明かされます。 ただ、トリックの衝撃度は、方舟の方が上だったかな。 里英が「嘘」をこれから一生抱えて生きていかなければならない、重みを想像すると辛く、気が重くなります。 それでも、「共犯者」に近い心境になり、犯人を好きだと思う気持ちから、里英は、一生嘘を隠し通すこと

          読書感想 『十戒』 夕木春央

          特撮ライヴ 9月18日(水)渋谷CLUB QUATTRO

          お仕事有休取って、特撮のライヴに行ってきた。 6月に豊洲ピットの筋少ライヴに初めて行き、隣の席の青年から、特撮では、オーケンがもっと叫んでいると聞き、こっちも生で聞かねば!と思い、チケットを取った。 しかし、肝心のわたしの体調が悪くなり、ライヴ最中にぶっ倒れるという失態を犯してしまった。 通常、ライヴに行く時は長丁場トイレに行かなくて済むように、食事も水分もあまり摂らない。 そして、今回、初めて会場のドリンクでお酒をオーダーした。 喉が渇いていたところに一気に飲み干して、ライ

          特撮ライヴ 9月18日(水)渋谷CLUB QUATTRO

          霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展  群馬県立館林美術館

          館林美術館は気軽に行けて、リラックスできるお気に入りの場所です。 今、なんの展覧会やっているのかな?猫の彫刻があるんだ!と思い、予備知識なしにふらっと訪れたのですが、それがすごく良かったのです! 展示室には、様々な動物たちの彫刻が並んでいました。 わたしは、彼らから、静かに凝視されているような感覚になりました。 わたしは、大森暁生さんのことを知らなかったのだけど、解説を読んでいたら、色々なジャンルでコラボしている有名な彫刻家の方でした。 ブランキー・ジェット・シティ、チバユ

          霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展  群馬県立館林美術館

          読書感想 『マナーはいらない−小説の書きかた講座』三浦しをん

          実は、最近ずっと小説を書きたいと思っている。 読書が好きな人は、誰でも思ったことがあるのではないでしょうか。 中学生の時、友人との交換日記に、小説のようなものを書いていた。 部活のかっこいい、アコガレ男子とのラブストーリー。 中学生の時ハマったのがコバルト文庫で、わたしは、氷室冴子さんの作品が大好きだった。 『なんて素敵にジャパネスク』『蕨ヶ丘物語』『多恵子ガール・渚ボーイ』『さようなら、アルルカン』。他にもたくさん。 細やかな、揺れ動く思春期の気持ちが描かれていて、わたしは

          読書感想 『マナーはいらない−小説の書きかた講座』三浦しをん

          『正体』染井為人

          映画化で話題なのと、知人が好きな作家さんだと言うので、初めて染井為人さんの作品を読んでみた。 少年死刑囚が脱獄し、潜伏先で様々な人たちと関わり合う。 短期間の中でも、その少年と関わり合った人たちは、少年の優しさ、思慮深さに触れ、本当に少年が残忍な犯罪を犯した人物と同一人物なのか迷う。 その少年の「正体」とは。 警察の強引な手口、権力を持つ機関が間違いを認めようとしないこと、デジタルタトゥーの恐ろしさが描かれている。 わたしは、Youtubeなどのネット映像や、マスコミの持

          『正体』染井為人

          2024年の夏休み

          8月11日(日) 下鴨神社・古本市(京都府) だいぶ前に、森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』という本を読み、いつか下鴨神社の古本市に行きたいと思っていて、今回初めて訪れることが出来た。 この日も猛暑だったけれど、森の中はとても涼しく、楽しく本を選ぶことができた。 糺の森の、普段の静謐で凛とした雰囲気も大好き。 8月12日(月) MIHO MUSEUM(滋賀県) 特に建築に詳しい訳ではなくないが、MIHO MUSEUMの建築デザインを手がけたI・M・ペイという人物が

          2024年の夏休み

          夏の読書感想

          『名探偵のままでいて』小西マサテル 2023年第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 本の帯に、“岡村隆史絶賛“とあったので、ナイナイの岡村さんって、ミステリー好きなの?とまず思った。 奥付けを見たら、著者は“ナイナイのオールナイトニッポン“などに放送作家として関わっていたので納得。 最近、今まであまり手を出していなかった、ミステリーというジャンルに興味が出てきたので、受賞作から選んでみた。 主人公の小学校教師・楓が巻き込まれる、日常の中にあるミステリー。 その

          夏の読書感想

          ぐり🐈‍⬛、病気の記録(2)

          8月8日、ぐりを連れて2週間ぶりに病院病院へ。 体重は、5.6㎏→5.4㎏に少し減っていた。 心配していたほど、痩せてなくてほっとした。 2週間の間、尿石症予防のため、医院より渡されたCLTフードをあげていたが、このフード、あまり好きではないみたいで、今までのような勢いでは食べてくれなかった。 また、夏バテなのか、ほとんど動かずに、ずっと寝てばかりだったので、体力が落ちて弱っているのではと落ち着かなかった。 だから、何でもいいから食べれるものを食べさせた方がいいのでは、と家族

          ぐり🐈‍⬛、病気の記録(2)

          【読書感想】『方舟』夕木春央

          クローズドサークルで起こる連続殺人。 山中の違法地下建築に閉じ込められた、学生時代のサークル仲間7人と、親子連れ3人の計10人。 そのうち3人が次々と殺されて行く。 2つある出入り口のうち、1つは地震のため土砂で埋まって開けることができない。 埋まっていない片方の出口を開けるためには、誰かが犠牲になって死ななければならない。 殺人犯は、地上に脱出できたとしても死刑になるのだから、その人を犠牲にしようと犯人捜しが始まる。 「方舟」は地下建築を表している。 地下3階はすでに完全

          【読書感想】『方舟』夕木春央

          【読書感想】『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』水野敬也

          「夢のない」さえないサラリーマンが、ガネーシャの出す課題に挑戦しながら「本当の夢」を見つけられるようになるまでの物語。 かなり昔から続いているシリーズの最新刊。 バクが、夢を様々なものに例えるのだけど、まるでワインソムリエのようにパターン・バリエーションが豊かだ。 ラスト、釈迦のモノリスに笑った!そういえば、忘れてた。 イラストが、忘れられていた存在の悲哀も同時に感じさせる。 最後に、ガネーシャの教えが要点ごとにまとめられている。 メモをとりながら読書する人になりたいと常々

          【読書感想】『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』水野敬也

          【読書感想】『闇祓』辻村深月

          「闇ハラ(闇ハラスメント)」という言葉は、作者の造語で、心の闇を相手に押しつけ、それによって他者の中にも闇が生まれるということ。 『闇祓』は、闇ハラを振りまく「神林一家」と、巻き込まれた人々が不幸の連鎖に陥り、その「闇」を祓うために闘うというストーリー。 この本を読んで、強く印象に残ったのが、「言葉が通じない」というくだりだ。 外国語ではなく、同じ日本語を使う人間同士なのに、お互いの「普通」「価値観」「正義」の認識の違いが、コミュニケーションを成り立たなくさせ、嫌悪や差別の

          【読書感想】『闇祓』辻村深月