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霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展  群馬県立館林美術館

館林美術館は気軽に行けて、リラックスできるお気に入りの場所です。
今、なんの展覧会やっているのかな?猫の彫刻があるんだ!と思い、予備知識なしにふらっと訪れたのですが、それがすごく良かったのです!
展示室には、様々な動物たちの彫刻が並んでいました。
わたしは、彼らから、静かに凝視されているような感覚になりました。

わたしは、大森暁生さんのことを知らなかったのだけど、解説を読んでいたら、色々なジャンルでコラボしている有名な彫刻家の方でした。
ブランキー・ジェット・シティ、チバユウスケ!
その名前を見つけてテンションが上がってしまいました。
難解で高尚な現代美術ではなく、「かっこいい」というキーワード、素敵です。

光の肖像シリーズでは、動物愛護センターに保護されている犬や猫が彫刻のモデルとなっていました。
熊本の愛護センターは、殺処分ゼロを目指し取り組んでいるそうで、大森さんは実際にそこで取材したと書いてありました。
わたしの家の2匹の猫も、県の動物愛護センターの譲渡会で貰い受けました。
譲渡会では、ペットを取り巻く環境、殺処分の現状を事前講習として受講します。
その時のことを思い出し、感情移入してしまい、光の肖像シリーズを見ながら、涙が滲んできました。

彫刻と共に、展示されている言端(ことば)も、ストンと胸に入ってきて、わたしに力を与えてくれました。
この言葉を反芻したい、覚えていたいと思い、展覧会後、売店で書籍を購入しました。

美術館の係の方から、大森さんが来てらっしゃるんですよ、向こうにいらっしゃいますと教えてもらい、離れた場所から、ちらりと確認。
あ、なんか普通の人っぽい、でも、書籍にサインして下さいなんて、ミーハーなことは言えず。

三連休の中日、美術館で、とてもいい時間を過ごすことができました。

カラスの舟は昇華する
森神-Sliver back-
Gothic lunatic
ぬけない棘のエレファント
ドキッとする言端
何度も読んでしまいました
ぬけない棘の狼
光の肖像シリーズ
光の肖像−すみっこのポンザ−
Dragonのリュトン
死に生ける獣−Babirusaー
間守の白蛇
血路のテーブル-Cougar-
鮮血のアゲハ
『木端と言端』【こっぱとことば】

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