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行ってみたい場所に行ってきた話

ずっと行ってみたいと思っていた場所、それはボートレース場です。
ボートレース場といえば、競艇。
競艇と言えば、古くは、漫画家でタレントの蛭子能収さん。

シュールで好き

最近は、よく見かける爽やかなCMが思い出されます。

“アイ アム ア ボートレーサー!”

ん?爽やか?うーん、そんなことないかも・・・?
競艇は、競馬、競輪などの公営ギャンブルの中で、まだまだ実際は爽やかとは言えないのでは。
お金を注ぎ込み身を持ち崩した人、身なりに構っていない人、そんな人たちが集まる、荒んだ裏ぶれた雰囲気なのが競艇。
昔、競馬も似たような感じだったそうです。
だけど、CMなどのイメージアップ作戦の努力により、家族で楽しめる場所になりました。
わたしも、一度、京都の淀競馬場にレースを見に行ったことがあります。
馬が颯爽と走る姿は、かっこよかった!

そもそも、なぜこんなネガティブなイメージを持ちながら、ボートレース場に入ってみたいと思ったのかというと、それは毎日ボートレース場脇を通勤の時に通るからなのでした。
この中で、何がどんな風に行われているのだろう、と思っていました。
また、親がボートレーサーで、その影響から高校卒業後、同じ道を志す学生もいるという話を知人の教員から聞き、そんな若い子たちが戦っているんだと興味を惹かれました。
競艇場行きたいけど・・・でも正直、怖くて入れない・・・という状況が約一年半続いていました。
今回、その中に入れたのは、地域のお祭りがボートレース会場内で行われたからです。
お祭りなら、家族連れ、若者、いろんなタイプの人が来るから、怯んでしまうような雰囲気はないだろうと思いました。
そして、お祭りのラストにエキシビションレースをやってくれて、実際にボートレースを見ることが出来たのです!
レーサーたちは20〜24歳くらいの若者たちで、中には女性もいました。
おお!なんだか、CMの爽やかなイメージが重なります。
ボートは人一人がやっと入れるくらいの小さいもので、船体横には選手の苗字が書かれています。
ボートレース場の大量の水は、近くの河から引いてきたもので、その上をボートがエンジン音をあげて滑走します。
その姿が、かっこいい!“水上の格闘技“ってこれのことなんだ!
特に、“モンキーターン“と呼ばれる、ボートの中で立ち上がって、体を丁度くの字に曲げるような姿勢で、スピードを上げる姿が、躍動感に溢れ、疾走感と臨場感が感じられて一番印象に残りました。
スピードが出ている時、ボートが一瞬水中を離れ、浮く。
コーナーを回る時、体重を移動させながら、出来るだけ遠心力に振り回されないように、小さく回れるように、その技術がかっこいいと思いました。

ボートレース場の建物内部は想像以上に広く、掃除が行き届いていてきれいでした。
女性用トイレも清潔で、ベビーキープ、オムツ変え用のベッドまであったのが驚きです。
一年半の謎が解けてスッキリしたのと、自分とは縁がないだろうと思っていた未知なものに触れる貴重な経験でした!


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