立春の朝に作って、その日のうちに食べる「立春生菓子」~春のうぐいす餅
「朝生菓子」ってご存知ですか?
わたしは、その言葉を聞いたとき
朝、生菓子とお抹茶を愉しむことだと思いました。
正しくは
「朝作って、その日のうちに食べる生菓子」のことです。
添加物を使わない餅や団子などの生菓子は
その日のうちに食べないと固くなります。
朝生菓子は、とくべつなお菓子ではなく
みたらし団子や大福など
普段のおやつにいただくような
身近なものです。
立春の朝につくり
その日のうちに食べるのが「立春生菓子」。
立春の朝生菓子が作りたくて
春の和菓子、うぐいす餅を作りました。
うぐいすきな粉が売っていませんでした。
うぐいす色になるよう、普通のきな粉とお抹茶をかけました。
作りたての求肥は
トロけるように柔らかい。
きな粉とお抹茶が
さらりと、少しひんやりとします。
きな粉に口の水分が持っていかれるのですが
次に来る求肥と餡子が瑞々しく
バランスの良いお菓子になりました。
わたしの好きな和菓子屋さんは、2つあります。
どちらも添加物を使っていません。
その日のうちにいただかないと餅が固くなります。
それが良いんです。
日持ちしないのが良い、ではなくて。
添加物の入らないお菓子特有の美味しさ。
食べたときの心地よさがあります。
添加物の無い時代は
生菓子が固くなるのは普通のことでした。
職人さんが早朝から仕込みをする。
それを美味しいうちに食べてもらう。
朝生菓子という言葉からそんな景色を連想します。
すがすがしい気持ちになりました。
↓ 餡子はこちらのレシピで作りました ↓
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