東京と言う街を歩く 1257日
歩く事は旅の醍醐味だ
見た事ない景色の中で味わえるドキドキを
原動力にどこまでも歩いていける
嗅いだ事ない匂いに誘われてあちらへふらふら
見た事ないようなオシャレなカフェを見つけたら
こちらへゆらゆら
お金持ちしか入れないような丸ビルとかにも
旅の高揚感も相まって
グイグイと踏み込んでいける
こわいこわい😆
覗くショーケースの中のケーキやクッキー
普段なら手がだせないようなお菓子が
いたるところに手招き僕を呼んでいる
魅力に欲望は際限なくゆすられ続けて
あれも良いなこれも良いな
浮ついた心が全身を支配して当てもなく
彷徨い気づけばすぐにあたりは真っ暗
だけども顔を上げればビルとビルの間から見える
スカイツリーの煌びやかさに思わず感嘆の声
愛知県と言う外国から
ザ・日本たる東京にやって来た
おのぼりさんにとって見るもの全てが
キラキラギラギラと輝いていた
疲れるよりも味わわなきゃと
言う気持ちの方が上回り構わず歩き続けていた
スカイツリーに向かう電車に
飛び乗るのも初めてだったから
かたこと揺られながら近づいてくるワクワク感に
たぶんその時の僕の顔はニヤケていただろうなあ
テレビでしか見た事なかった街の景色を
実際に目で見て身体で味わい耳で感じ取り
脳みそはそれらの思い出をせっせと
蓄えて忙しく動きまくっていた
雨は降っていなかったが夜空には雨雲が垂れ込み
スカイツリーが放つ光がそんな雨雲に反射して
幻想的で怖いくらいに美しかったから
口をあんぐりと開けたまましばらく
見上げてしまっていた
赤や紫に灯されるスカイツリーを
まるで修学旅行気分で楽しめる僕は贅沢ものだ
東京の昼を楽しみ夜を満喫して
ホテルに帰ればようやく気づく
足の疲労感も味わい深かった
歩いて良かったと思える思い出をいっぱい
集める事ができた