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浅草を歩く 1258日

おおっ!!と思わず声が漏れてしまった

ずっとこれが見たかったのだ

東京と言われたら浅草

浅草と言われたらこれ!

僕の頭は単純なのだ

そしてようやくこの場所に来られた感動に

はしゃいでしまった

雷門とでかでかと書かれた赤い提灯

朝9時に宿をでてまだ仲見世通りの店々が

シャッターを下ろしてる時間帯なのだから

観光をする人もまだ少ないだろうと

思っていたらいやはや浅草という人気観光地を

舐めてはいけなかった

朝から雷門の前には人だかり人だかり

外国の人々がカメラを構えて記念撮影に

こうじるグループがいたるところ

僕もまた彼らに混じって

雷門と一緒にツーショット

日本にいて日本じゃない

ならばここはどこだと聞かれたら

浅草以外のなにものでもない

異質なざわめきが心を昂らせてくれた

飛び交う中国語や英語などに混じって

人力車からのお誘いや

雷門前の大通りを走る車の音

感動するくらい音が溢れかえり

意味がわからないドキドキに背中を押されながら

赤い提灯の下をくぐって僕は

仲見世通りへと突入していった

がらららっと小気味よくシャッターを開け始める

お土産屋さんがあったり

すでに通りを歩く観光客を呼び込む

お土産屋さんもあって

浅草の力強さは朝から健在で

誘惑と刺激と感動と好奇心と

困惑とワクワクがないまぜに

なった心があっちへふらふらこっちへふらふら

揚げまんじゅうに齧り付き

雷おこしをお土産屋さんに求めにいき

手焼きせんべいに悩まされて

誘惑されては財布の紐が

ゆるゆるになってしまうから

困ったがもはやそれすらも楽しかった

まだ9時過ぎだというのにこれが10時を回ったら

どうなるのだろうと思えるほどに

浮き足立っていた

楽しまなければもったいない

仲見世通りをずっとまっすぐに

歩いていくと見えてくる

浅草寺のどかんとした迫力に

中学校の修学旅行にみたのは

確かにこの風景だと思い出した

中学生の頃の僕が浅草の力強さを

どんな風に受け止めていたのか

思い出せなかったが

36歳になった今の僕にとっては来てよかった

味わえて良かったと心から思える場所になった

お線香を購入して常香炉で煙を浴びて

身体の悪いところを浄化してもらう

最近身体の調子を崩してしまっていたので

しっかり健康を願っておいた

浅草寺もまた観光客の人で溢れ返っていたが

ゆっくりゆったりした気持ちで順番を待ち

手を合わせる事ができた

浅草寺の前にはおみくじがひける場所が

たくさんあってあちらこちらで

かしゃかしゃと番号のかかれた棒が入った

箱がゆすられていた

3割ほどが凶が出るとガイドブックに

書いてあったからおみくじを引くのは

なんとなく気が引けたが

ここまで来て引かないのもなんとなく

もったいなかったので

ええい、ままよ!と

勢いに任せてかしゃかしゃと

僕も箱をゆすってみた

書かれた番号の棚の引き出しを

開けておみくじを取り出した

見れば吉、、、

まあ吉ならばまあ良しとしよう

平凡だろうと前向きに考えて

旅を楽しむ心を忘れなければ良し

ドキドキ感こそが思い出を輝かせてくれる

最高のスパイスだ

さらに浅草を歩きまわって

まだ見てないお店や

ガイドブックに紹介されてた

あわぜんざいのお店などを

見つけにいかなければ!

仲見世通りの店々が賑わい出していた

お店が開いたのだ

浅草のざわめきに向かって

僕は吸い込まれるように

歩き出していた

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