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言葉を磨いていく 1266日

書き出しては書き消して

塗り替えては塗り潰して

閃いてもなんだかイマイチな時には

満足いくまで脳みそを絞っていく

滴る一雫に可能性を見ては

あいうえおと言葉を並べていくが

努力が実を結ぶ事は1000回あって1回や2回程

頭の中で描いていたイメージが思った通りに

表現が出来るのならば苦労はいらない

いつも微妙にズレていてそのズレが致命的だから

出だしの勢いは徐々に衰えていき

結末に至る頃にはすっかり色は抜け落ちて

見るも無惨な凋落ぶり

言葉を扱う事は難しい

それを理路整然と分かり易く

書き綴っていくのにはセンスや技術がいる

僕にはそれが足りない

個性で補おうたってそれにも限界がある

苦しめば良いものが書けるわけでもない

誰かに頼んで書いてもらったところで

それの何が楽しいと言うのか僕の頭の中身を

僕自身が表現したいのに思い通りにいかない

理想と現実と足りない腕と頭

欠損した部位はそれでもいまだに

未練がましくも言葉にしがみつき

僕の脳みそに語りかけてくる

幽霊たちの声を言葉に置き換えて

並べていく作業は僕にとっては

辛くもあり楽しくもある

だからこそ余計に報われたいと思うから

今日も行間に僕は僕の頭の中でイメージした

世界観を滲ませていく

滲ませて誰かに見てもらおうと企てていく

誰かの目に止まるだけで僕の脳みそは喜び

欠損していた部位にも赤みが戻ってくる

成長するためには痛みと恥ずかしさは

必要不可欠だ

足りなくとも誰かに見てもらうと言う

緊張感が僕を成長させていってくれる

今日も明日も僕は言葉を綴る

あなたの目に止まるように

少しでも輝き増すように言葉を磨いていく

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