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僕は静かに生きていたい

露骨な感情に当てられた

あゝこの人は今何かしらに

対して怒っている

それが理不尽だとか

不公平だとかは

第三者の価値観であり

本人にとっては

何もかもが自分たらしめる

正しい理由付けの下、

その基準に沿って生きている

だから会話をしようものなら

不愉快な泥沼が形成されて

あゝ自らの感情の刃を

平然と振り回す人との話し合い程

疲れてしまうものはない

ため息をついたところで

肺臓の奥の澱みまでは

すっきり取り除かれない

黙っていたら

それこそ僕は理不尽な

言いがかりで塗り固められて

いくと言うのに、、

何もかもが鬱屈

めんどくさい

静かな泥沼の底で

静かに見つめる

自らの手のひら

訳のわからない気持ちに

晒された時

僕は自分の手のひらを

見てしまう

握りしめて

開いて

正解だとか理不尽だとか感情だとかより

穏やかで静かであり

比較だとか見栄だとか

成長なんかどうだっていい

自分の心の波風だけを

気にして生きていたい

感情を目に見せる人は苦手だ

僕は静かに生きていたい

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