雨にひたる

雨が降る

家の中は雨音でいっぱいだ

ぼんやりほおけてる

僕の耳の穴からも

雨音は侵入してきて

身体の中で

ちゃぽちゃぽと

跳ねては踊っている

思考の水溜まり

付かず離れず現実と非現実

次に意識を取り戻した時

流れる雨雲は

まだこの街に居てくれるのかな

それとも流れて

僕の知らない街を濡らす旅にでも

出掛けてしまっているのかな