春先の夢を見る 1338日
今頃クマたちは洞穴の奥で丸まり
春先まで眠りについている事だろう
そうなのだ
僕にももしかしたら必要かもしれない
春先を夢見る贅沢と言うものが
丸まり温もり閉じこもりの
三種盛り合わせな怠惰な
日曜日を過ごすと言う贅沢
窓の外はビュンビュンと
冷たい風が吹き抜けていく
何もしないと言う贅沢を
味わうにはこれ以上ないもってこいな日
布団に包まり手足を冷やさないために
布団から飛びださないように
しっかり包まり目を閉じる
そうして僕もまた
春先のポカポカとした夢を見るんだ
小川のせせらぎを想像して
小鳥たちの囀りが耳に心地よい
春の空は青々として
のんびり流れていく雲の下で
僕は冬眠から目覚めたばかりの
クマたちと一緒に転がり遊ぶ
そんな夢を見る