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カレーに粗挽きブラックペッパー (敢えて別系統の辛味を少量ぶつけて味変を楽しむ) 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
私の大好きな組み合わせです。
カレーに粗挽きブラックペッパー
庶民的な手軽さで入手可能な香辛料も工夫次第。七味唐辛子を加えるというお話もさせて頂きました。
その辺りは宜しければこちらをご覧になって下さい。
そもそも唐辛子系は、
ナス科トウガラシ属。
カプサイシンが辛味の素。
対して胡椒系は
コショウ科コショウ属。
ピペリンが辛味の素。
ということで辛味物質が全く異なります。
カレーの辛味はカプサイシン系ですので七味唐辛子は同系統ですが、胡椒は別系統ですから味の幅が大きく広がります。主要な辛味成分が複雑化することが容易に感じられます。ポピュラーな香辛料ですので、ある意味で食べ慣れた味ですから少量加える事で違和感なく楽しめます。コツは七味唐辛子同様に“
少量”加える
ことです。大量に加えると私の場合、味の統一感が崩れて何がなんだか分からなくなります。
言い換えれば少量だからこそカレーの主要な味の構成を保ったまま、味に立体感が加わる感じです。
私の愛用のブラックペッパーは、コストパフォーマンス良くお手頃なCOSTCOプライベートブランド品です。粗挽きしてあるので蓋の管理を怠ると香りが飛んでしまうのでそれだけ注意すれば良いかと。そうすればお気楽に粗挽き胡椒の香りを楽しめる逸品です。
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コストパフォーマンス良くお手頃な
COSTCOプライベートブランド品
これを七味唐辛子同様にスプーンに取ってから溢れても良いようにカレー皿の上で軽く振りかけると粗挽き胡椒が表面に有って香りと味を感じ易くなります。“軽く”振りかけるのがコツ。口の中でひっくり返して味覚芽に粗挽き胡椒を効率的に当てるとより少量で効果的に楽しめますよ。また粗挽きのザラザラした食感も表面に効率的に付着させることで感じ易くなります。当たり前過ぎですが、カレーの中に入れてしまうとただ飲み込んでしまうので香りも食感も余り楽しめません。それでも体内に入れば交感神経を刺激してはくれますが。(笑)
七味唐辛子に比べると辛味がシンプルですが、系統が違うのでその分分かり易いという組み合わせの妙のご紹介でした。
是非一度お試し下さい。
蛇足
年を取ると経験が豊富過ぎて、色々アレンジしたくなってしまいます。シンプルな味の構成に飽きるという感覚。
超蛇足
ですが頭の回転が落ちるのか、香辛料を沢山入れ過ぎて味の主旋律が分からなくなるほど大きく変えると受け付けられなくなり、変化を楽しめない様です。(笑)