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義父から褞袍(どてら)を促された思い出 何で寒い そりゃあ服を着ないからからだ 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
私の世代は、娯楽の1つとして白黒テレビから流れてくる漫才や落語の洗礼を受けた世代。今の様な情報化時代の黎明期でその急先鋒が新聞·雑誌を凌駕しつつあった地上波のテレビでした。小学生になる頃にはカラー放送となり、基本的な所は揃った感じという進化のスピード感。それからは解像度が上がり、音質が上がり、録画も可能となりという高品質化が進みました。そのコンテンツの雄がお笑い。日曜日の夕飯時は笑点と云うのが定番でした。ですから…
その笑点での林家木久蔵(現木久扇)定番ネタ…
菊蔵(当時)が「師匠、どうして餅ってカビが生えるんでしょうかね?」と彦六に質問を投げ掛けると、彦六は即座に「馬鹿野郎、早く食わねぇからだ!!」
と云うエピソードは、私の心に深く刻まれています。
そしてジュンブライドで6月に結婚したのですが、季節は冬。義父の家(吾妹の実家)に遊びに行った時の話です。義父は石油の精製から小売販売迄する会社に勤めていた事も有り、暖房はエアコンも併用しますが主に反射型石油ストーブ。反射型は、燃焼ガスを赤外線発生用の金属網を通すので、自動車で云えば内燃機関の排気マフラーの先に付いている貴金属を使った高性能の触媒と同等の効果が有り、燃焼ガスは古典的手法ながら相対的にクリーンと云う発想。確かにそうでしょうね。
因みにGeminiのお見立ては、相変わらず保守的。紋切り型かなぁ… 注意深いコメントでした。(笑)
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その上に薬罐(やかん)を乗せて居ました。そして炬燵(こたつ)。ネイティブが船乗りなので、理系頭。極めて合理的な選択でした。
そんな義父。結構キャラが立っていて逸話も多い方です。
加えて凄いのは、室温も気温も定量的に管理されていたことです。部屋には赤いアルコールの入った棒室温計と毛髪型湿度計が完備されていました。
何時も数値を気にしていて、人間自動制御で最適温度、湿度を保って居ました。それもその筈、仕事に差し支えるからと風邪をひくことを極度に嫌い、風邪で熱を出す姿は見たことが有りません。と言っても室温はかなり抑制的でした。
それもその筈。そんな義父の家の冬のもう一つの必須アイテムが褞袍(どてら)でした。
一応Geminiにも褞袍についてまとめて貰いますね…
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風邪をひくから背中を冷やすなと言われて… 現役同士だったので気遣われ執拗に羽織る様に勧められました。 バブル期前の当時でも、中々渋い選択でした。(笑)今となっては微笑ましい思い出の日々…
そして年金生活になった今は、自宅に居る時間が圧倒的に長くなりました。高層ビル内のオフィスとは異なるのでまぁ地球温暖化の影響をまともに感じる様になりました。庭に霜柱が立つことは無く、相対的に温かい。そこで義父を思い出し石油ストーブ(反射型ではなくファンヒーター)に真綿の褞袍からフリースのガウンを起用。共に進化はしましたが機能は同じ…(笑) 温暖化抑制。
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湿度は調理やコーヒーメーカーのコーヒーカスを金属トレーに出して香りを楽しみながらの加湿等。
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フリースのガウンは、昔春先に冬物バーゲンをしていて、ひつじの柄が可愛過ぎて売れないのか破格の値段で手に入れた物。吾妹の歯が一部折れた髪留めを流用して首元からの放熱を抑制…
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ひつじの柄がお気に入り…
この組み合わせが快適です。今は原子力発電所が殆ど稼働していないので、火力発電が復活。石油資源を使う。なのでどんなに高効率の発電所で電気に変えて送電ロスも考えて受電しエアコンを動かしたとしてもしんどい。褞袍を着込んで灯油を直接高効率の最新式電子制御のファンヒーターで燃焼させた方も良い勝負と云う理解。
発電所と自宅ストーブの効率勝負、Geminiに訊くとこんな感じ…
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まぁ浅知恵で、矢張り精緻な考察が必要な様ですね…。
少なくとも我が家の冬季の暖房費用は、灯油をファンヒーターで燃焼させた方が圧倒的に安価です。此処は経済合理性も鑑みてファンヒーターにも合理性有りといったところかなぁ。(笑)
そして温度と湿度の定量的測定は、多機能電波時計で済む時代。
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と云うことで、今となっては特に褞袍は圧倒的に合理的な暖房であることを再認識しした次第。
何で寒い
そりゃあ服を着ないからからだ
こんな感じの工夫をしてのんびり暮らすのもまたリタイアしての年金生活者の特権だと染み染み感じています…
ヤバい程楽しい… (笑)