お風呂のお湯全部毎日抜いちゃうんだ 夏休みに家庭教師と塾講師から外房の海の民宿バイトに一歩踏み出して その3 ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること
大学1年生の夏休みのことです。
【不得意な肉体労働にデビュー】
学習系の知的アルバイトのみに絞って居たのに、何と肉体労働系の仕事にデビューすることに。下宿生には有り難い食事付なれど自宅通学の私には…。夏期講習の仕事が終わった直後、サークルの先輩から食事付の海の家のアルバイトに代わりに行ってくれないかと懇願され、「それも一興」とのノリで快諾。鉄道を乗り継いて鄙(ひな)びた駅に降り立ち、蝉の鳴き声と真夏の日差しを浴びながら海の家に到着。仕事までゆっくり海で遊んで来てはとのことで海岸に出て生まれて初めて海で泳ぎ、感動。生まれて初めての配膳の仕事をこなした後、遅い夕食。お櫃(ひつ)の外に飛来したゴキブリを生まれて初めてのでの駆除。グジュというなんとも言えない感触の洗礼を受けるも毎日の駆除で直ぐになれてしまう。
【お風呂の掃除】
朝食の配膳、下膳の仕事を済ませ朝食。自宅では朝食はパン食でしたので、毎日お魚、野菜、たまご、のりにお味噌汁とごはんというのは新鮮でした。
そしていよいよお風呂の掃除。いつもは先輩がやってくれていましたが、そろそろデビューするかと言われ担当しました。流石田舎。広大なお風呂でした。温泉かけ流しなのでいつも新しいお湯が張られていました。
【勿体無さに衝撃】
先ず言われたのは
「湯槽の栓を抜いて。」
えっ。この大量のお湯捨てちゃうの?勿体ない。
かけ流しなのだから何時も新しいお湯に入れ替わっているのにと衝撃を受けました。当然お湯が全て抜けるまでに小1時間掛かります。釈然としない気持ちで作業開始。
まぁタイマー代わりね~と思いつつ、壁面から始まり床面、備品の清掃を済ます頃には湯槽のお湯は全て抜けていました。ブラシで入念に浴槽を清掃し、水で良く洗い流しました。窓を開けて浴室内を乾燥させます。その間にトイレ掃除。これで朝のお仕事完了でした。
部屋の清掃、布団干し、シーツ、枕カバー、洗面セット、タオルの交換といった部屋系のお仕事は家事の延長で取っつきやすいのですが、こちらは少し本格的なお仕事っぽいかなと感じたことを覚えています。
【民宿といえどもきちんと衛生管理】
民宿といえどもお風呂の衛生管理まできちんとしてるんだなぁと妙に感心した午前中でした。
結構面白い経験させてらってる。
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